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ゴーリキー・パーク



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ゴーリキー・パークの評価: 3.80/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

早い手配とキレイは本

早速の配送手配と中身がきれいでした。ありがとうございます。
ゴーリキー・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406022
No.9:
(3pt)

大山鳴動、鼠一匹・・・いや、二匹ぐらいにしとこうか

原著1981年刊、原題 Gorky Park。
 異常な殺され方をしたと思われる3人の死体発見シーンから、どのような大陰謀が企てられているのかと期待に打ち震えました。が、その後の展開は、民警レンコの捜査を通してソ連内の体制や風俗が描かれる割には、ミステリらしい要素が見えず、期待は徐々にしぼんでしまいました。それでも、ソ連の捜査官がアメリカで経験する”資本主義的な”あれこれから、ふたつの世界のぶつかり合い(あるいは化学反応?)みたいなものがちょっぴり感じられる部分もあります。
 全体としては、冒頭の謎が予想とはまったく異なる結末に行きついたことで、肩透かしをくった気分になってしまいました。長い話を読まされた割には印象の希薄な作品だったなあと思いつつ、次作「レッド・スクエア」も買ってしまったということは、やはりそれなりに読み応えがあったのでしょうね。
ゴーリキー・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈下〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406022
No.8:
(3pt)

まずまずです

本全体はきれいで申し分ないのですが、10ページ程度に亘って縦の折れ目がついていた。丁寧な扱いを希望します。
ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406014
No.7:
(5pt)

圧倒的スケールの警察捜査小説の大傑作

冬のゴーリキー公園で三人の謎の死体が発見され・・・というお話。
ペレトロイカ以前のロシアを舞台にしたスケールの大きい推理小説。どちらかと言えば警察捜査小説に分類されると思いますが、スケールの大きさから謀略小説風にも読める圧巻の小説。著者のスミスはこれを書く前に一度だけ二週間ソ連に行ったそうですが、まるで実際にこの時期のソ連で暮らしたことがあるのではないかと錯覚するほどリアリティがあり驚かされます。実際にソ連で暮らしたことがある人から見れば多少おかしい部分もあるかもしれませんが、ソ連もロシアも行ったことのない私のような人間からすると、その迫真的リアリティに驚愕すること必至。警察捜査小説としてもかなり綿密に構成されていて読み手をぐいぐい物語に引きずり込んでくれます。これは偏見かもしれませんが、地理的に寒い方の国なので人間性も冷酷になりやすいのではといつも東欧の方の人を考えてしまいがちなのですが、その辺もこの小説を読むとかなりの偏見であり、且つまた頷ける部分もあることが判ります。これでCWA賞受賞も納得の出来。ル・カレが警察小説を書くとこうなるかも、と思わせる圧倒的小説。その重厚さは鉄のカーテン並みのプレゼンスを誇る威圧感のある作品。是非ご一読を。
ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406014
No.6:
(4pt)

人間味あふれるレンコに魅了され

週刊文春1982年 総合2位
CWA1981年 ゴールドダガー賞

モスクワのゴーリキパークで男女三名の射殺死体が発見される。死体は身元がわからないように損壊されていた。人民警察アルカージ・レンコは、外国人が犯罪に巻き込まれたことに気づく。 ・・・

事件の発端からは、比較的地味な印象を受けるのだが、徐々に、国際的な犯罪に発展してスケールが大きくなってくる(表紙の意味がわかった!)。下巻の途中で、事件そのものは真相がわかってしまうのだが、そこからラストにかけては、手に汗握ることに。

まぁ、事件の顛末よりは、冷戦時代のロシアでの捜査活動や、レンコ、イリーナ、オズボーンといった個性的な登場人物が本作品の魅力と思うんだが。特に、不器用な生き方しかできないレンコに魅了されてしまう。不幸をしょって立つ姿がいいんだよなぁ。被害者が外国人であることでKGBへ事件を捻じ込もうとしたり、恋人に裏切られた悔しさに涙したりと、人間味にあふれている。

本作品は、『ポーラー・スター (新潮文庫)』『レッド・スクエア〈上〉 (Mystery paperbacks)』『レッド・スクエア〈下〉 (Mystery paperbacks)』『ハバナ・ベイ (講談社文庫)』とつづくシリーズの第1弾。以降、イリーナやプリブルーダ少佐が再登場するとのことで、今さらながらだけど、読みたいものがまた増えてしまった。

映画ゴーリキー・パーク [DVD]の方は未見。ウィリアム・ハートのレンコがしっくりこないなぁ。
ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406014
No.5:
(4pt)

ミステリの体裁を取った重厚な社会小説

私が知る限り邦訳された作者の唯一の作品で代表作でもある。ゴールド・ダガー賞受賞作。冷戦時代を背景に、レンコと言う旧ソ連の人民警察の捜査官の行動をベースに"壁"の向こう側に存在する暗部を重厚に描き出した作品。

発端はモスクワのゴーリキー公園で発見された三人の射殺死体。死体は顔面と指先が剥がされた悲惨な状態だった。レンコが捜査を開始するまでは普通のミステリの形式なのだが、レンコが上からの圧力を感じる辺りから作者の意図が見えてくる。圧力の正体がKGBだとハッキリして来ると、レンコの困惑がヒシヒシと伝わってくる。捜査官であっても自由が許されない国。捜査の過程で知り合った反体制派のイリーナとの恋もレンコの立場を危うくする。だが、捜査を続けるレンコ。そして、捜査線上に浮かび上がったアメリカ人の毛皮商人を追って、後半、舞台がアメリカに移るが...。後半の冒頭で犯人が分かっても手が出せないレンコ。更に大きな闇がレンコをそして読者を覆う。

作者はイギリス人だが、冷戦時の旧ソ連の社会情勢をここまで書き込んだ手腕は評価されて良い。体制・主義・権力が幅を利かせ、自由が存在しない逼迫した世界をミステリの体裁で描いて読む者の心に迫る秀作。
ゴーリキー・パーク (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152075252
No.4:
(3pt)

鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を指摘・糾弾した問題作

本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。

なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。

本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。

本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。

ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406014
No.3:
(3pt)

鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を指摘・糾弾した問題作

本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。

なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。

本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。

本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。

ゴーリキー・パーク (ハヤカワ・ノヴェルズ)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク (ハヤカワ・ノヴェルズ)より
4152075252
No.2:
(3pt)

鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を指摘・糾弾した問題作

本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。

なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。

本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。

本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。

ゴーリキー・パーク (1982年) (Hayakawa novels)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク (1982年) (Hayakawa novels)より
B000J7LSA0
No.1:
(5pt)

GorkyPark

彼の全作品には共通のクールさがあり、それは一連のロシア物に最もぴったり来ると思う。多作でないが、スリラー作家としては突出して優れている。素晴らしい作品が多いが、この作品にはその後の秀作群の原石部分が詰まっている。その続編であるPolarStarも傑出した出来。
GorkyParkは映画化されたが、原作が勝っている。
ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)より
4150406014

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