ポーラー・スター
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流刑の身になって遠洋漁業をしていたレンコの船で乗組員の死体が水揚げされ・・・というお話。 まず、前作の最後で壮絶な最後を迎え、再登場を果たしたレンコが流刑の目にあっている幕開きから衝撃を受けました。こういう展開はなかなか巧くもあり、読者を作品に引きずり込むのに最適かと思います(実際引き込まれました)。 次にもう警官ではないのに、元警官ということで心ならずも殺人かどうか捜査しなければならなくなったレンコが活躍するという所に前作からのファンには嬉しい展開でした。元警官なので、厳密な意味では警察小説ではありませんが、レンコの捜査法が警察時代の捜査法と直結しているので、そういう風に読める所がミソだと思いました。 謎の方も、前作同様単なる殺人に見えた事件から国際謀略小説風にスケールの大きい展開になっていく、この著者ならではの進行で、やはり嬉しくなります。 また、この後に警察小説を書く、イアン・ランキンやヘニング・マンケル等にも多大な影響を与えたと思われるので、前記のような作家や作品を好きな人にもお勧めできます。 警察小説の枠を広げた傑作小説。ぜひご一読を。 | ||||
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『ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)』『ゴーリキー・パーク 下 (ハヤカワ文庫 NV ス 10-4)』に続くアルカージ・レンコ シリーズ第2弾。 ニューヨークから帰還したレンコ捜査官は、罷免の上、党籍を剥奪され、北洋漁船で加工船員として働いていた。どん底の生活を送るレンコだったが、底引き網に女性船員の死体が発見されると、過去の実績から、捜査を命じられることになる。 ・・・ 冷戦時代を背景としていた前作であったが、本作はペレストロイカのソ連。米ソが合同でおこなう遠洋漁業の船上が舞台となっている。孤立無援の状況下で、捜査をおこなうレンコの不屈さがパワーアップしているのだけれど、それがかえって前作の人間味を薄くしているように思えてしまう。過酷な目をくぐり抜けてより強靭になったということか(体力勝負は相変わらずいまいち)。 閉ざされた空間での事件の展開がスリリング。加えて、ベーリング海での厳しい自然環境と、そこで働く人々を、米ソを対比し、巧みに描写している。ヒロインや、愛すべき(?)敵役を配して、路線としては前作を踏襲しているのだけど、傑作にちがいない。 プリブルーダ少佐は、大佐に昇進して再登場。レンコが敬語を使っているのに違和感が ・・・ | ||||
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スミスの主人公の中では、アルカージ・レンコが最高であるというのは衆目の一致するところだろう。その中でも、このポーラースターはレンコが一番落ちぶれてはいるが、そのため自分自身の誇りを失わない、ロシアを愛する気持ちがクリアにすがすがしく描かれている。レンコはずば抜けた人間で、ロシア人には時々こういう人間がいる。蟹工船の劣悪な条件でも正しいことをする。それがどれだけ難しいことであってもやり遂げる。私のヒーローです。 | ||||
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