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ゴーリキー・パーク
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【この小説が収録されている参考書籍】
ゴーリキー・パークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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原著1981年刊、原題 Gorky Park。 異常な殺され方をしたと思われる3人の死体発見シーンから、どのような大陰謀が企てられているのかと期待に打ち震えました。が、その後の展開は、民警レンコの捜査を通してソ連内の体制や風俗が描かれる割には、ミステリらしい要素が見えず、期待は徐々にしぼんでしまいました。それでも、ソ連の捜査官がアメリカで経験する”資本主義的な”あれこれから、ふたつの世界のぶつかり合い(あるいは化学反応?)みたいなものがちょっぴり感じられる部分もあります。 全体としては、冒頭の謎が予想とはまったく異なる結末に行きついたことで、肩透かしをくった気分になってしまいました。長い話を読まされた割には印象の希薄な作品だったなあと思いつつ、次作「レッド・スクエア」も買ってしまったということは、やはりそれなりに読み応えがあったのでしょうね。 | ||||
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本全体はきれいで申し分ないのですが、10ページ程度に亘って縦の折れ目がついていた。丁寧な扱いを希望します。 | ||||
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本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。 なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。 本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。 本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。 | ||||
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本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。 なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。 本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。 本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。 | ||||
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本書は、アメリカの作家によるアメリカの作品ながら、英国におけるミステリーの頂点、「CWA(英国推理作家協会)賞」’81年度ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞している。ミステリーの大賞を獲得してはいるが、本書は、フーダニットやホワイダニットといった謎解きに重きをおいた小説ではない。 なるほど物語の発端は、モスクワのゴーリキー公園で雪の下から凍結した3体の射殺死体が見つかるところから始まるが、真犯人は下巻が始まってすぐに判明し、しかもその真ん中あたりで退場してしまう。それでも主人公の人民警察レンコ主任捜査官は犯人を逮捕することが出来ない。 本書は、その時代背景が1977年という東西冷戦の真っ盛りの時代といい、舞台が共産主義のソ連のモスクワといい、殺人事件をめぐって、われわれの「うかがいしれない」、自由を束縛された捜査を強いられるレンコの苦闘の物語である。強大な権力を持つモスクワ市検事局長イアムスコイ、KGBの少佐プリブルーダ、さらにはニューヨーク市警部補カーウィル、アメリカの毛皮商人オズボーンなど、怪しげな、個性豊かな人物たちが入り乱れ、暗躍する。レンコ自身の家庭生活も崩壊の危機に瀕している。 本書は、ミステリーの形式をとった、自由な発言が許されない国家における、鉄のカーテンに閉ざされた国がはらむ問題を鋭く指摘・糾弾した問題作なのである。 | ||||
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