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(短編集)
ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たち
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ビブリア古書堂の事件手帖 栞子さんと奇妙な客人たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全321件 121~140 7/17ページ
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【あらすじ】 『漱石全集』を持ち込んだことをきっかけに、北鎌倉駅前にある古書店≪ビブリア古書堂≫ で働くことになった大輔。彼はあることがトラウマとなり本を読めなくなってしまったが、 店主の栞子は無類の読書家で、本のことを語り出したら止まらなくなってしまう程だった。 本が読めない大輔の代わりに、栞子が本の内容を語って聞かせる――そんな奇妙な関係を、 二人は築いていた。 『古い本には内容だけではなく、本そのものに物語がある――』 ≪ビブリア古書堂≫に集まる本は、時に、本に関わる人々の秘密を孕んでいる。普段は内気 で上手く人と会話できない栞子だが、本が絡むと途端に快活になり、本にまつわる様々な秘 密を大輔の前で解いてみせる。 そんな栞子もある秘密を抱えていて、大輔に打ち明けるが―― 【感想】 架空の古書店がある北鎌倉を舞台に、古書を巡る様々な≪秘密≫をヒロインがするすると解いて いく構造はとても好みです。しかし、随所にある粗がとても気になりました。 まず、文章に難がありました。 例えば…… 『立ち止まったままの俺を尻目に、彼女はワゴンの位置を定める。』(P.7引用)とあるのに、 『俺が立っていることに最後まで気付かなかった』(p.8)とあります。《尻目に》とあるので、 《彼女》は《俺》に気付いている筈です。なのに、《気付かなかった》とあり、矛盾が生じてい ます。 また、 『彼女に悪気はないのは分かっているが、人を思い通りに動かしたと言えなくもない。もし、動か された方の人間がこのことを知ったら、いい気持ちはしないんじゃないだろうか。』(p.164引用) ……すみません、主人公が何を言っているのかが分かりません(汗)日本語が間違っているという ことではなく、表現がどうにもおかしいのです。また、いい話に持っていこうとしているのなら、 はっきり言って主人公の感想は蛇足だと思います。 そして、折角古書ミステリーと銘打っているのに、そのミステリー部分にも難がありました。 最たる個所は、P.267〜でしょう……。 メールでのやりとりのみの犯人≪大庭葉蔵≫。これは偽名だが、主人公はそれが身近にいる○○だと 気が付きます。そこで、試しに『あ、大庭さん、ちょっと』(P.267引用)と呼びかけます。○○は 振り返り『ぼく、○○だけど』(P.267引用)と自分を指差します。その動作で主人公は○○が大庭 葉蔵だと確信し、『いや、○○じゃない。大庭葉蔵だ。』(P.268引用)と詰め寄ります。○○は白 を切りますが、主人公は『なんで自分が呼ばれたと思ったんですか?』(P.268引用)と言います。 すると、○○は『……案外、君も名探偵じゃないか。』(P.268引用)と、あっさり白状します。 しかし、後ろで知らない名前を呼ぶ声がしたら、気になって振り返ることはあります。それを証拠に 詰め寄る主人公もおかしいですが、それで自白してしまう犯人もあり得ません(笑) ミステリーとして読むには、余りにもおかしな点が他にも多くありました。 古書についての知識はとても面白く、北鎌倉を舞台にした本の持つ空気はとても良いだけに、随所に ある粗が残念でなりません。非常に惜しい作品だと思います。 | ||||
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展開がていねいで、読みやすいです。 良心的な作品にひたれる喜びは感じるのですが、 肝心なところで、いつも、ちょっと疑問が。 ネタバレになるので内容に関することは書きませんが 一番肝心なところが、少しずつ残念で、 引用が面白くなかったり、理由に無理があったり・・・ なにより本という印刷物への愛着を最大のテーマにした作品を 「本」として存在していないKindleで読む、という矛盾はいかがなものか。 書き手の技量によって心地よく読まさせてはもらえますが それ以上のものがあるかというと、1巻の段階では あまりないような気もします。 | ||||
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ドラマを少し見て気になっていたので、読みました。おもしろかったです。太宰治の晩年が読みたくなりました。 | ||||
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伏線もたいしてなく 登場人物の描写も薄いため 読書途中の推理などが好きなタイプの 読者には物足りない内容 ミステリーではないですね | ||||
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月9が面白かったので興味を掻き立てられて読みました! どういうわけか邦人小説家が苦手なのですが、とても面白かったです。 言葉づかいが、その時の主人公の目から見た、なんていうか、 空間の心と体の両方の混ざり合った感覚を、厳密に言葉にしようとしてくれていて、 すごく伝わってきました、私の場合。 また、古書の知識もすごく楽しく面白かったです。 また、鎌倉は私はお墓詣りに行くところなので、なじみがあり 想像を掻き立てられました。 また、本のこと以外は本当に内気で気弱なヒロインに ちょっと共感し、そういうこともうれしかったです。 論理学入門を売りに来た夫婦のエピソードは、テレビでわかっていたにも関わらず、 読んでいてまた泣けてしまいました。 鎌倉、出てくる人物たち、本好き、など、すべてが この精神的逆境の刺激の多き現代の中での私にとってのオアシスのように感じられる空間でした。 | ||||
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以前から面白いという評判は耳にしていたのだが、ライトノベル風の表紙に敬遠していた。先日、シリーズの第四作が出たので、四冊まとめて購入した。北鎌倉駅の近くに佇むビブリア古書堂を舞台にした連作短編小説。それも、一種の安楽椅子探偵小説のようだ。 怪我をして入院中の古書堂女店主の篠川栞子が古書の知識と鋭い推理力で古書にまつわる事件を解決する。 篠川栞子と五浦大輔の関係はジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムとアメリア・サックスの関係にも似ており、なかなか面白い。 作中に登場するサンリオSF文庫のピーター・ディキンスンの『生ける屍』は保有しているが、五万円もするのかと驚いた!サンリオSF文庫って、そんなに貴重だったのか! | ||||
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元図書館司書という職場の同僚が、50歳の自分が読んでも充分に面白いと絶賛していたのが、『ビブリア古書堂の事件手帖』だ。 記念すべき第一巻は、〜栞子さんと奇妙な客人たち〜という副題が付いている。 ジャンルとしては、ライトノベルとかジュブナイルと呼ばれる系統だと思うが、これは充分に角川文庫や集英社文庫に入っても見劣りしない代物だ。(いやべつにメディアワークス文庫というのが二流だというわけではないが・・・) もちろん、職場の同僚が絶賛していたことで多少はその先入観もあって、自分も何となく気に入ってしまったということも考えられる。だとしても、つい二巻まで手が伸びて読んでしまうというのは、やっぱりそれだけ面白いという証拠なのだ。 一体、何がそんなに良いのだろうか? あれこれ考えてみた。 一つに、舞台設定が鎌倉であるという点があるかも。 これがもし埼玉とか静岡とかだったら、またちょっと雰囲気が変わって来ると思うのだ。(両県の皆様、気分を害してしまわぬよう、なにとぞご容赦を) 二つめに、主人公の五浦大輔(23歳)は、大学卒業後も定職はなく、就職浪人の立場であるということ。出身大学もどうやらうだつのあがらない三流大学(?)のようで、必死の就活も虚しく、いまだ企業から採用通知が届かない、という世間ではありがちな等身大のキャラクター。 三つ目に、ビブリア古書堂の店主がとびっきりの美人で、しかもインテリジェンスに溢れている。なのに普段は人見知りで大人しい。むさ苦しいオヤジが、店内を塵払いでパタパタやっているような光景はどこにもない。 話は一話ごとにまとめられているが、主な登場人物は満遍なくどこの章にも登場するから、一話に出たきりであとは登場しない、ということはない。 美人店主の栞子が、本に関する様々な謎を解き明かしていくというごく単純なお話のような気もするが、そこで取り上げられているテキストがどれも素晴らしい! 第一話 夏目漱石 『漱石全集・新書版』 第二話 小山清 『落穂拾い・聖アンデルセン』 第三話 ヴィノグラードフ クジミン 『論理学入門』 第四話 太宰治 『晩年』 この目次を見ただけでもスゴイと思うが、これらを題材にストーリーを展開するという三上延という著者にも、優れた才能を感じる。 例えば、太宰治『晩年』(砂子屋書房)の希少価値の高いアンカット本についての記述がある。この本の見返しに太宰自筆で「自信モテ 生キヨ 生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ」とあるのに対し、 「きっと知り合いを励ますつもりで、一文を書き添えて本を贈ったのでしょう。同じ文章の書かれた署名本は、他にも見つかっています・・・『罪の子』という言い回しに、思い入れがあったのかもしれませんね。この本には収録されていませんが、『?』という短編にも出てきます」 というセリフ。これにはシビレた。 読書人の知識とか教養をくすぐるではないか。 思うに、やっぱり小説はおもしろくなくちゃ! 読者に存分の娯楽を供給してくれるものこそ、真のエンターテインメント小説なのだから。 | ||||
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ラノベの定義は読者によって異なると思いますが、「あらすじ+台詞」で構成されている内容だと認識しています。 台詞で中身を説明したりして、細かな描写は描いていません。 おそらく作家の力量ではなく、読者の書物に対する偏差値に合わせてあるのだと思います。 その視点からだと、この本は、とても正しいラノベであると思います。その意味では☆☆☆☆☆です。 本屋大賞にノミネートされたのは、作品内容が素晴らしいのではなく「これは売れる!」と言う基準での判断だと思います。 赤川次郎、西村京太郎、昔もたくさんいました。中身はスカスカです。でも売れます。読みやすいからです。 書店の店員さんたちは「これをきっかけに普通の小説を読んでほしい」と考えているのだと思います。 また、TVドラマとの比較や、イメージが違う、との意見が多いと思いますが、 元々が別物なのです。そこのところに力が入ってしまうから「所詮はラノベファン」と言われてしまいます。 何を書いても良いとは思うのですが、ここは本のレビューを書くところです。 そこのところは勘違いしない方がいいと思います。 | ||||
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栞子さんの博識ぶりや 性格がかわいぃのと 他のキャラクターもそれぞれ個性的で どのお話しも面白かったです。 個人的には「落穂拾ひ」のが好きでした。 | ||||
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面白いと思った。 作者の力も十分にあると感じた。これから読み進めて行こうと思う。 | ||||
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ドラマで見て面白いと感じたので購入してみました。 ライトノベルを書かれてた著者だけあって とても読みやすく面白かったです。 | ||||
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古書のうんちくと謎解きの部分はどれも面白かったが、小説の栞子さんのキャラクターを魅力的に感じるかどうかは、個人差が大きいと思う。 2話の「落ち穂拾い」で語られることが、栞子さんがこういうキャラであることの説明なのだろうと思って読んだ。 こういう女性が著者の好みなのか、読者ウケを狙って考えられたものなのかはわからないけど。 テレビドラマが面白かったので小説を読んでみたが、私はドラマの人物のほうが好みだった。 | ||||
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話の内容が面白い。どんどん先が読みたくなる。でも、話が終わって欲しくない。ずっと続いていて欲しい。 本の状態も素晴らしく、申し分なし。 | ||||
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いわゆるラノベというのを初めて本書で読みましたが、なかなかいいんじゃないでしょうか。「形もなかなか」(298頁)の巨乳の持ち主である篠川栞子と就職浪人 五浦大輔の推理あり活劇ありの物語、私は大変面白く読ませて頂きました。特に、あれよあれよという間に男性主人公の祖母の若き日の隠された恋愛秘録から彼の出生譚にまで至ってしまう第一話のストーリー展開は、まずは見事でした。 「わたし、古書が大好きなんです・・・・・・人の手から手へ渡った本そのものに、物語があると思うんです・・・・・・中に書かれている物語だけではなくて」(54頁) 「他人と本の話がしたくてもできない彼女は思う存分本について語り、本が読みたくても読めない俺はその話を思う存分聞く、という、ちょっとした持ちつ持たれつの間柄だ」(170頁)。 本の話以外のことになると人見知りして吃音がちになる栞子さんの造型も、評者好みでした。また、表紙(栞子さん)やカラー頁(ビブリオ書店の外観と大輔君)は、物語のイメージを脳裡に形成するのに大変有益でした。 | ||||
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古書には関心はないが、最初の物語が漱石全集がテーマ だったので、読んでみようと思った。 昔なじみの古本屋ではなく、昨今の古書店を取り巻く状況 がわかる。 古書店の店長である若い女性の描写が面白い。 何冊かの本が登場するが、漱石全集以外は知らないもの がほとんど。いろんな本があるもんだ。 鎌倉に行ったのはずいぶん昔だが、その町並みを思いだし たり想像したりしながら読むのも楽しい。 込み入ったストーリーではなく、手軽に読めるのが良いが、 その分、物足りなさを感じる。が、続編が出ているので、 読んでみようか、という気にさせる。そんな本である。 | ||||
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ここ2年ぐらい、仕事でいっぱいいっぱいでアタマが休まるひまのない日々を過ごしてきました。ようやく一段落で、活字を読むのもちょっと・・という気分のとき、久しぶりに新作映画をみにいった合間の時間にふらりと立ち寄った本屋さんで出合ったのがこの本です。すでに多くのコメントが載せられていると思いますが、著者の古本屋や年代物の本に対するリサーチ力がまずすごいなと思います。そして、鎌倉や古本屋独特のたたずまいというか匂いが行間からたちのぼってきそうなこの作品にわたしは元気をもらっています。たとえば栞子さんのような芯からの本好きというキャラクターはこのソーシャルメデイア全盛時代に存在し得ないだろうと思うのに、それが嫌味でもないし、フィクションと笑い飛ばしてしまう気にもなれない、そういう不思議な魅力を漂わせたキャラクターたちの生きる作品世界がわたしは好きです。また続けて読んでいきたいと思います。 | ||||
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A.クリスティのmissマープルを彷彿させるベッドの上での推理は面白かったです。 殺人事件がからまないのも、ほんわか読めてよかった。 人見知りの激しい本好きの女の子が自分だけに心を開いてくれるって設定が私の萌えポイントを刺激してくれましたが、巨乳かどうかは触れる必要がねえだろ!という点で減点1。 時計仕掛けのオレンジ完全版のエピソードはショックでした。 学生時代に本を読んで、DVDも見てたのに、本当のエンディングではなかった・・・!? 早速本を探さねば。 | ||||
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ひょんな事からこの作品に出会いました。 実は、コミック版が最初だったんです。 ただコミック版は、小説版に追いついておらず・・・。 キンドルの小説版が「予約受付中」だったので・・・ 何となく・・・ホントに何となく「小説版1〜3巻」購入してしまいました。 結果・・・ コミック版で途中だった「事件」が、小説版の1巻で解決しちゃいました〜(泣) しかも、こっちの方が断然面白い! もうコミック版に戻れないじゃないか〜〜〜〜〜〜!!! | ||||
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2から先に読んだのだが、これは最初なだけに、ちょっと設定に手間取った感じもある。最初の二話はいいのだが、三話の出来が良くない。妻に前科を隠し続けるというのはかなり無理があるし、すっきり感がない。四話は重要な話ではあるが、少しこのシリーズの中では派手すぎる。あと三話で、明らかに看護婦なのに「看護師」と連発されたのにはまいった。つまらん「世間の流れ」に掉さすというのも、人気作家としては仕方のないところなのかなあ。 | ||||
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私は普段ラノベを読む人間ですが、そういった私から見てもどうも薄味と言わざるを得ません。 なんか読んで純粋にがっかりするというか。 大賞を取ったということで店頭に大々的に並べられているのを手に取りましたが、選考をもう少しどうにかすべきだったのではないかと余計な事まで考えてしまいます。 | ||||
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