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下町ロケット
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下町ロケットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全611件 541~560 28/31ページ
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テンポ良い展開と読みやすい文体で、ハラハラドキドキしながら一気に読める軽いタッチの企業小説。 ドラマ化や映画化ありきなんじゃないかというくらいアタマに映像が浮かぶ。 多くの企業小説、ビジネス小説を読んできていますが、知的財産権やエンジン、バルブの製造 という地味になりがちな話もどう読者をハラハラさせ惹きつけられるかが計算されており、 下町の製造業について身近じゃなくても、登場人物の心理描写が上手くイメージしやすい 表現力はさすがです。 リーマンショック後、さらに震災が起こり、円高の進行も続いたままで、元気がない日本の ビジネス界、特に製造業に対して、“はやぶさ”の成功と相まってこういう本がヒットすることで 世間がもう一度日本のモノづくりに対するこだわりや日本を支えている多くの中小企業を見直す きっかけになってほしい。 就活中もしくはこれから始める大学生や、日々の仕事をつまらなく感じている若手ビジネス パーソンはこんな本で気分転換を図ってみてはどうだろう。 また、こういう姿勢を堅持している会社を探してみるということをしてみてもいいかもしれない。 “直木賞受賞作”や高評価レビューの多さ、他にも様々なところで読者の感想を見聞きした ことで期待値が跳ね上がっていたことに加え、個人的にはもう少し精緻に描かれる作品が 好きなので☆4つですが、手軽に数時間で読める小説としてのクオリティは非常に高いです。 | ||||
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小難しい小説や、あらすじが入り組んでいて理解しがたい小説が氾濫している中で、久しぶりにスカッと泣かせてくれる本です。 仕事に希望を失っている人、生きて行く為にだけ自分の人生を消耗させてしまっていいのかと悩んでいる人に、勇気と希望を与えてくれるでしょう。 ロケットの打ち上げに失敗して職を追われたロケット開発技術者が、実家の機械製作の中小企業を継ぎ、自社の燃料バルブの技術で再び ロケットの打ち上げに挑戦するという物語です。何百億円もかけながら、この技術の特許取得に後れを取った大企業からの嫌がらせや、買収の圧力に晒され、社長の夢に疑問を抱く社員の離反や抵抗、別れた妻が残していった一人娘との意志の疎通に七転八倒しながら、自社の技術に絶対の自信と信念を抱き、自分の夢を実現させていく経営者、佃 航平。主取引銀行からの出向者で、最初は銀行側からの見方しかしかなったが、徐々に佃の夢のよき理解者となっていく殿村。登場人物が映像を見るように生き生きと物語の中で活動してくれます。 最後の種子島のロケット打ち上げの場面で、一人娘が発する一言に、もう涙腺は開きっぱなしです。 | ||||
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仕事って言うのは二階建ての家みたいなもん。一階部分は飯を食うために働く、だけどそれだけじゃ窮屈だから夢がなきゃいけ「ない。それが二階部分だ。」 経営者として開発者として一見平凡にも見える佃航平が大企業を相手に大活躍。 読みやすくあっと言う間にページをめくる手が止まらなくなる。 さすがの傑作 | ||||
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賞をとった作品を夢中で読んだのは、数年ぶりです。「直木賞」ではなく「下町」というところに惹かれて買いました。 経済も技術もまったくわからない私ですが、1日で読んでしまいました。すごい面白い。 誰に感情移入しても読めるのがすごいと思います。私は主人公の社長さんに共感しましたが、どの登場人物もいそうで、人間臭くていいです。 社長さんがバリバリのやり手じゃないのがいい。大企業の横暴に苦戦し、立ち向かい、お金の問題に悩み、社員の不和に迷い、娘の反抗期に溜息をつく(笑)。でも、社員の言葉でここまで迷ってくれる社長さんっていいなぁ。 そして、作品の中でプライドをもってことにあたった人は皆、何かしらのものを得ているのが爽快です。 私の父もメーカー勤めなので、こんな世界なのかな、と関係ないことを思ったり。 ただ、他のレビューに水を差すようで恐縮ですが、「感動するために読む本」じゃありません。実際、私はまったく泣けませんでした。でも面白かったし、楽しめました。 | ||||
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すごく面白いです。私も一気に読み終えてしまいました。 中小企業の抱える資金繰りの苦労、パテントをめぐる裁判合戦とそれを乗り越えていく間の葛藤。 専門的な概念は都度説明がなされ、非常に勉強にもなります。 だから、読むべきです。 ということを前提にしてですが、 読み終えて2日。読後の高揚感が薄れるにつれ違和感がムクムクと湧き上がってきました。 そして思うのです。結局この物語は良くも悪くも「プロジェクトX」だと。 物語は「水素エンジンのバルブに関するパテント」という非常にニッチなお宝を取り合う話です。 それも国内メーカー同士で。 海外メーカーの存在は背景として示されるものの、当事者が出てくるわけではありません。 最後まで語られるのは、バルブの技術的な優位性と、ロケットを上げるという「目的」。 でも、ロケットというのは、はたして目的でしょうか。 当事者がお宝を手に入れたとして、作られたロケットはどこに何のために飛んで行くのでしょうか。 まったく、国内企業のダメな部分が如実に示されています。 手段のためには目的を選ばない。 延々と、国内でコップの中の争いが繰り返される。 そして差別化と称したスペック競争。 欠けているのは全体的な視点とリーダーシップです。バブル以前からなにも変わっていません。 少し前に、ipodの鏡面加工を新潟のメーカーが手掛けた話がありました。 そのこと自体はすごいですが、でもipodを作ったのはアップルです。 俯瞰的な思考を日本社会が持つためには、一体どうすればいいのでしょう。 今回、スティーブ・ジョブズ引退の報と合わせ考えこんでいます。 | ||||
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内容は決して軽くないものの痛快、爽快!で、純粋にお話として十二分に楽しめました。さらにサラリーマンの方、特に企業の技術、経営、財務関係の方、銀行、知財関係の方などは読後しばらくニヤニヤしながら仕事できること請け合いです。 すばらしい製品を世に送り出すときの主人公はやはり技術者、技術者の能力の高さや熱意こそが尊ばれるべきであり、すぐれた技術や結果物こそが真の価値なのだと、強く再認識しました。しかし、ものづくりはお金がなくては決してできないし、他社との関係で特許も無視はできない。人が助け合って働く以上、大企業にも町工場にも、しがらみができる。人の温かさや残酷さに涙がでる。そんな現実社会のなか、どの立場の人間にも強みがあり、弱みがある。そして何よりも仕事人としての誇りがある。ロケット攻防戦の人間模様のもとでひときわ輝く、各人全員の『誇り』ー自分の仕事で『食べて』『生きて』いくことの誇りーにこそ、胸を打たれました。 個人的には、企業の技術者だった10年間に業界再編や特許切れ絡みなどによる幾度かのリストラを経て、特許関係の仕事をしている現在、この本の前を読まずに素通りすることはできませんでした。ともあれ、読んで大正解でした。数多の働く人々にあらためて敬意と感謝を表するとともに、私自身もせっかく仕事をいただけるのなら誇り高くやらねば!(やり続けるのは難しいですが...)と思った次第です。 | ||||
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すみません、きっと女なんで面白くないんだと思います。 真山仁さんなんかのほうが、好きです。 企業勤め、下町でもの作りに携わっている人は、きっと臨場感があって、星五つなんではないかと思います。 あとドラマ化されているそうで、それを見て読んだら面白いのかも。 「えっ、これ君がつくったの」「えっ、下町工場なのに、驚くほどすごい!」的な、流れが、どうも鼻白む。 でも、自分は心底楽しめなかったけど、よく書けていると思います。 驚いたのは、本の作りがすごくしっかりしてること。本があるという感じがします。 神様のカルテなど、小学館の本はアマゾンでの評判がいいですね。 なので、きっと自分が、読みが足らないか、合わないだけと思います。 | ||||
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知的財産と優秀な技術をめぐる中小企業、大手、国とサラリーマンの駆け引き。これ自体が優れた技術をどんどん取り入れて必要なものにお金をつぎ込んで他の追随を許さない国家を作っていけない日本の現状を、実社会の背景、登場人物を通して見事に描き出している。情熱的な研究者が日本のいたるところにいることを、その技術を如何に伸ばしていくかが分からずにいいる背景が濃厚に書かれている。残念なのは、地方が舞台でないことだけ。現実の日本社会では、中央は中央のやり方でやるが、地方の頭脳への助け方とは違っているという点、しかし実際は違っていてはいけない点まで踏み込んでいれば、もっと良かった。 | ||||
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夢に向かって挑戦する、ある種のフェアプレーみたいなものが報われる、読後にそんな清々しさが残る作品です。 銀行ホサレ(出向)の殿村経理部長、これが名わき役で、いい味出てます。 | ||||
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冒頭が、ロケットの発射場面から始まるため、ちょっと安っぽい宇宙物語のような印象を受けます。宇宙ロケットという世俗離れした内容を扱う読みにくい作品かもしれない……そんな気持ちが浮かびますが、すぐに杞憂におわります。このロケットの発射に失敗した主人公が、実家の精密機器製作所を継ぐことになり、一気にわかりやすい話へと変わるからです。中小企業の経営者に転じた主人公は、資金繰りにあえぎ、社員の反発に悩み、さらに大企業からのいわれなき圧力に窮する――。こうした数々の苦しい場面を、もとロケットエンジン工学者が経営する会社ならではの「技術力」で乗り切っていく様子が、筆者の筆力によって感動物語になっていきます。私は、読んでいて涙が出る場面がたびたびありました。働く者に大きなエネルギーを与えてくれる一冊になっています。とても面白かったです。 | ||||
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夕刻から、今年の直木賞を取った池井戸潤「下町ロケット」(小学館)を読み始めて、寝るまでに一気に読み終えた。面白くテンポがいいので飽きずに読めた。ロケット研究者が打ち上げに失敗して辞職し、下町の家業の中小企業を継ぐのだが、思いがけず、日本を代表する重工会社と戦いつつ、国家プロジェクトの一翼を担っていく感動的な物語である。日本のものづくりの現場の素晴らしさに勇気を与えてくれる作品だ。 大企業のスタイル、知財を巡る戦い、人間関係の複雑さ、そして志の大切さなどがよくわかる素晴らしい小説で、エンターテイメント性も高い。正義感、夢、企業とは何かという問いかけ、生き方、そういうものが底流を流れており、人の世も捨てたものではないという感慨を持って読み進めることができて気持ちがいい。脇役の出向の銀行マンの渋い役回りなどは銀行に働いたものの矜持だろうか。そして何より時代をよく描いており、人間のつかみ方も納得感がある。この小説が映画になるという報道もあったが、映画作品にふさわしい作品だと納得した。 著者は1963年生まれ。慶応を出て10年ほど三菱銀行に勤務した後に、32歳で退職。35歳で小説家デビュー。この小説の中には、いろいろな業種と付き合う銀行マンという目線で、接した企業の姿が生き生きと描かれている。過去の作品タイトルを眺めると、「鉄の骨」「最終退行」「空飛ぶタイヤ」「オレたち花のバブル組」など企業に題材をとったものが多いように思う。私も城山三郎、高杉良をよく読んできたが、その後継的な作家という位置づけの作家かもしれない。贔屓にしたい。 | ||||
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おもしろかったです。内容も下町工場の現状と融資先の銀行の対応など、作者の視点など深いところから描かれていて、本当に読んできて時間を忘れさせる小説でした。夢と希望というのもベクトルとしては最先端にある部分で刺激的でした。また読み直してみる機会があるでしょうし、きっと違う発見もありそう。 | ||||
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久しく小説を読んでも夢中になることがあまりなかったのですが、そんなわたしでも夢中になって読んでいました。 娯楽小説の魅力が詰まっている熱い物語です。 同じく好きだった池井戸作品の『鉄の骨』と比べてもあっという間に読み終えてしまいました。 | ||||
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古稀になり、栄養となる・・・植物性の書を探しております。 そんな時にamazonに探すことにいたしておりますね… 私も誰にか言われそうなB型人間ハイハイ・・・親父の里も九州でした・・・ 誤解をされてるのも確かですが・・・私は応援してますよ・・・変わり者の人間です。 これからもよろしくね。 東京の下町に8年間も単身赴任で頑張りました。 先日、はやぶさの話と若田光一さんのはなしも聞いてまいりました。 下町ロケットはタイミングが一番でした。 | ||||
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スポーツ選手などの本を最近多く読んでおりましたが,さすが直木賞の文章です。全てによく練られていて,物語も最高です。自分も裁判に関わったことがあり,その面でも,現実感あふれる描写でした。とてもよかったです。 | ||||
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直木賞を受賞しただけはあると思いました。 読後爽快になること間違い無し・・・ この本でもありましたが.HONDAなども最初は小さな会社。 大企業だからと言って偉いわけではありませんな | ||||
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さすが直木賞受賞作、とってもおもしろい! 町の中小企業と大企業のロケットの部品についてのサクセス・ストーリーです。 途中からロケットの部品を自社製作したいと夢を追いかける佃製作所と、どこまでも規則を守ろうとする 帝国重工の対決は最後にどうなるのか? 佃社長が意地を張り自分の志を貫き通すところに感銘を受けました。 | ||||
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宇宙だし夢があるし最高 金融機関で働いているので、前半も面白い。 読むべき | ||||
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芥川賞、直木賞とも選ばれた作品はずーっと読んでますが、今回のこの作品を読んだ感想としては、直木賞って言うのはふところが広いなと。ここ数年どれも同じような作品は見当たらないですからね。その中でも私はこの本が気に入ってしまいました。私が理系出身ということも関係しているかも知れませんが、一日で一気に読んでしまいました。また、読後の爽やかなこと!おすすめ。 | ||||
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素晴らしいエンターテイメント小説です。 でも女性には向かないかも、男の社会人の熱さで心震える物語です。 物語のラスト、あの人もこの人も叫んでるシーンを思い出すとまた思い出す感動しちゃいます! 前後半でテーマが別れているのも読み易さとして良いし、当然バラバラじゃ無くて前半があるから後半が生きてくる展開も素晴らしい。 テーマやディテールは小難しいけど、話しは読み易いエンターテイメント、映画で言えばカンヌの傑作じゃ無くてアカデミーの傑作みたいな感じ。 いや、本当ラスト涙止まらない・・・ | ||||
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