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下町ロケット
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下町ロケットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全611件 461~480 24/31ページ
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■第145回直木賞受賞作品。 ■佃航平は元ロケットエンジンの研究者。宇宙科学開発機構にいたが、ロケットの打ち上げ失敗で退職し、今は父が作った下町の中小企業「佃製作所」の社長職についている。会社は腕のよい職人が揃い、真面目で地道な歩みを続けている精密機械製造業だ。しかし、不況の波に翻弄される日々―。主要取引先の大手企業からの唐突な取引停止や、銀行の融資停止通告などが続き、焦燥を深めている。 ■そんなとき、追い討ちをかけるように悪徳企業として名高いナカシマ工業が特許侵害で90億円もの訴訟を仕掛けてきた。佃製作所には全く落ち度はない。ナカシマ工業は裁判を長引かせ、佃製作所を消耗させ最終的に乗っ取ろうという汚い魂胆なのだ。この訴訟は、敏腕弁護士の優れた戦略で見事に形勢逆転。実に手に汗握る展開となる。 ■物語は、ここまでで前半5分の2。佃には更なる試練が待ち受けていた。帝国重工との取引に当たり、理不尽ともいえるアラ探し的テストが繰り返されるのだ。社内の結束も、きしみ始める。突破する術は、あるのか? これ以上ネタバラシするわけにはいかないので、詳細については、ぜひご一読されたし。 ■ラストで、佃は自分が関わったエンジンで国産ロケット打ち上げに立ち会う。誇り高い技術者たちのひたむきな情熱が描かれ、心が震えた。さわやかな良い作品だった。 | ||||
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まっすぐでさわやかなビジネスストーリー。 お金や名誉ではなく夢を追いかける主人公の佃を応援しながら読みました。 裁判の駆け引きや経営難の描写はかなり現実的に緻密に描かれていました。 読みやすい作品だと思います。重くない。 たぶん作者は今の日本社会をじっくり見つめて、今の時代だからこそ生まれた作品でしょう。 主人公の静かに燃えている魂は、経営者でなく研究者ですね。 私が星5個でなく4個にしたのは、人物の人間性に迫る描写が足りないと思ったからです。 似たようなキャラの人物がいて読んでいる途中で「この人誰だったっけ?」と忘れてしまいました。 他の企業との駆け引き、主人公の夢に近づく過程は十分楽しめますが、 しかし登場人物の喜び、悩み、心情の変化、さらには背負っている過去、 そんな繊細で微妙な心理の描写が希薄でした。淡々としすぎかな。 | ||||
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訴訟や裁判の話ばかりで内容がぐだぐだ系です。 最後までつまらなかったです。 買おうかどうか迷っている方には、お勧めできません。 | ||||
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挫折を乗り越え、40過ぎても夢を持ち続けながらも、経営者として社員の生活を守らなければいけない立場との板挟みで悩みながら走り続ける主人公。 殿村、江原、財前、浅野がカッコイイ。話としてはすぐに先が見えてしまうけど、彼ら脇役の名演がドラマを盛り上げている。 | ||||
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直木賞をとった時から読みたかったのが、なかなか手にできず、 やっと読めました。 東日本大震災からちょうど一年の今日 3.11 くだらない追悼番組だらけのテレビを一切見ないで 久々の一気読みでした。 こういう小説が日本の復興には必要だ。 | ||||
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最初の1〜2ページをふふん・・・と読み始めると、 その後はもう止まらない! 通勤時間に読み始めたのですが、 電車内で立って読み、電車を待つ間も読み、とにかく立ち止まってる時間があればこれを読み進めたいくらい面白かったです! 読み終えたあとも、心地よい印象が残りました。 こういう作品を映画化してくれたら、観にいっちゃうなぁ♪と、思ったら、WOWOWで昨年ドラマ化されていたんですね。 主演は三上博史・・・共演に寺島しのぶ・・・ということは寺島が奥さん役か。まぁイメージ許容範囲かな。 地上派で公開して欲しかったなぁ。 これをきっかけに池井戸さんの作品、色々読んでみることにしました。どれも面白そう! | ||||
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知財関連の職についている自分にとって勉強になりました。 ストーリーが面白いのはもちろんですが、 ストーリーにでてくる場面場面をケーススタディーすることで、 実務にも役立てることができると感じました。 たとえば、ナカシマ工業の訴訟戦略の考え方は 参考になるところはあるし(良い悪いは別として)、 技術者が本当の技術を見抜くためにする工場見学(現場を知ること) は、発明を把握する知財においても欠かせないことだと思います。 なお、細かい点で気になったのは、 ・上場企業が悪く書かれすぎ? ・佃製作所は外国特許はとっていたのか? ということです。 | ||||
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研究者として、ロケットエンジンの開発者として、挫折した主人公。 家業の町工場を継いで、周りの反対や抵抗に抗いながらも、かつての夢を忘れられずに夢を追い続ける。 前向きな希望に満ちたお話で、分かりやすく、とくに中盤まではとても面白く読めました。 後半、一部矛盾のある設定もあり、先も読みやすいため、前半ほどの熱量はなくなってしまいましたが、それでも十分楽しんで読めました。 | ||||
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物を作ることにたずさわるものとして、自分にとってのその尊さを、思い出させてくれる物語でした。 苦難に出合ったとき「やりたかったことは何か」という原点に戻れたら、道は開くのかもしれないと、そう思いました。 妻のお父さんに借りたので、次に帰るときの話題に出来るのも嬉しいです。 会社の後輩も「読みたい」と言っていて、いろいろな世代に受け入れられるようです。良い物語なのでしょうね。 | ||||
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前半を読んだ時点で内容を予想できました。 話の中で「生活か やりがいか」的なところがあるのですけど、 はっきりとした答えを出していないと思いました。 悪役扱いの人たちが人間の汚い部分をよく表していると感じました。 | ||||
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素直にいい本だったと思う。 いまの世界で働き、生きていくのは本当に大変だ。 他との争い、社会の中での理不尽なこと。 常に問題を抱え、その一つ一つを処理していかなくてはならない。 社内でも然り。 方向性、財務状態、人間関係。 考え始めたらキリがない。 この小説を読んでいるあいだ、恒に爽快なものを感じていられた。 もっと素直に、まっとうに考えていっていいんだな、ということ。 考えすぎると、逆説的なものの言い方をしてみたり、こねくりまわした方法をとったりしてしまうもの。 でも、そうじゃなく、まっすぐに言ったほうが相手に伝わったりするのかな、と思えてしまった。 ビジネス本や、自己啓発のの本よりも、まっすぐにそんなことが伝わってきた。 小説の良さだと思う。 その空気、雰囲気、高揚感、達成感を感じられるから。 その感じを共感したくて主人にこの本を薦めた。 会社を経営する彼に。 タイムリーだった。 | ||||
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日本のロケット開発の中心的な技術者だった過去を持つ中小企業のオーナー社長が「 ロケット開発にもう一度携わる」という夢の実現に挑戦する物語。平成23年度上半期 直木賞作品。 主人公は、父親の急死によりしょうがなく中小企業メーカーを継いだ2代目社長。中小 といっても社員数は200人超、技術力も超大手(三菱重工のイメージでしょう)が目を 見張るものを持つ(「毎度2号」で宣伝されたイメージもあり、下町の工場ってすごい 技術を持っている印象が強いんですが、実際のところはどうなんでしょうか??)と いう設定です。物語の鍵は、そのメーカーが開発した、国産ロケット開発には不可欠な バルブ。そこに、経済小説得意の悪者企業が仕掛けた罠や、中小企業の悲壮というエッ センスが加わり、物語はテンポ欲進んでいきます。 本書は、経済小説というより、世間のサラリーマンの「こうあって欲しい」という妄想 を小説にした“青春小説”または”ファンタジー小説”です。超一級品の。物語の展開 もご都合主義なところは目に付きますが、それでも、後半にかけてドンドン盛り上がっ ていき、最後は「ヨシッ!」と小さく叫びたくなりました。 細かなところはいくらでも突っ込みどころはあるけど、とにかく読後がとても壮快な 一級の青春小説です。 | ||||
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仕事に迷いや疲労を感じたとき、リセット出来る本。 迷いや疲れている人に是非お薦めです。 | ||||
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確かに面白い。知的財産、特許の争奪戦、マイナーだが実力のある企業と大手だがやり口が汚い企業。最後は登場人物たちが(ライバル含め)ロケットを飛ばしたいという純粋な夢に向かう。冒頭に配置された主人公の家庭問題、人柄、大手企業の汚さが物語に引き込む。だが、予定通りに進むストーリー、誰もが感動できるように仕上げられた感が否めず、激賞するべきものか悩む。プロット的には目新しいものはないし、普通に良い本程度だとは思う。 | ||||
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これは面白い! 普段ほとんど小説は読まないが、気付いたらすっかり本の内容に引き込まれていって、すぐに読んでしまった。 知財をめぐる争い、資金繰り難などハラハラ・ドキドキの展開であった。 また、中小企業が内部の経営資源(高い技術力・開発力)を駆使して、大企業に挑む姿に感動した。 | ||||
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「自分の作った部品を搭載したロケットを飛ばしたい」という夢を抱いていた主人公が、当初の挫折を乗り越え、宇宙科学開発機構の研究員を辞めて中小企業の経営者となってからも自分の夢を追い続ける姿には、モノつくりにかける男の情熱が伝わってきました。 そして、物語の背景には、知財紛争、下請けいじめ、資金繰り難といった数々のビジネスドラマが織り込まれており、社会人未経験者の自分にとっても参考になる部分が多かったです。 物語を読み進めているうちに、仕事とは何か?家族とは何か?といったことも考えさせられる作品であり、佃の生き様は1人の経営者として、また1人の父親として、今後自分の将来の設計に悩んでいる自分にとって1つの道しるべ、というか一案を示してくれたように思います。 | ||||
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大企業の倫理に立ち向かう姿勢が、 社会規律に順応している自分の中の 反骨精神を高揚させ、元気と希望をもらえる一冊。 特許に関してなのに弁理士が 一切登場しないなど?もあります。 その上、簡単に特許訴訟で勝ってしまいます。 なぜ勝てたのかは謎です。 話の中心が特許訴訟と特許利用の ふたつある特許に関する物語だけど、 特許に関しては内容が薄いです。 社長も中小企業のオーナーにしては、いい人すぎます。 それでもこの物語は面白いのでお勧めです。 | ||||
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テレビの本を紹介する番組でこの本を知りました。 町工場の社長が従業員にそっぽを向かれながらも、昔の夢を追ってロケットを打ち上げる。 そんな話だと思って購入したら、全然違いました。 結論からいうと、ロケットは打ち上げません。部品を納入するだけです。 最初から最後まで、裁判やら交渉やら企業間の駆け引きだけですすんでいきます。 私は、馬鹿な社長が昔の夢を追いかける熱い話を期待してこの本を買いました。 いつ社長はロケットを作り始めるんだろう?と思いながら本を読み進め、ページ数も少なくなり、あれ?おかしいぞ?ロケット作らないそ?と不安になり、 最後まで読み終わって、ロケットの打ち上げ=部品の納入だと確定したときには、頭に来て古本屋行きの段ボールのなかに放り込みました。 だから、不当に評価が低いかもしれません。 | ||||
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こんな銀行員は本当にいる。ものを作らないくせに、じゃまするのは得意。そんな輩をものともせず、主人公は夢をかなえる。こうしたやり取りを生み出す著者にうん、やっかみを感じますね。 | ||||
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著者のデビュー作「果つる底なき」(第44回<1998年>江戸川乱歩賞)を読んだ時、優れた「経済」ミステリの書き手が現れたな、と感じたものです。 本作品は、ミステリではありませんが、誰でも楽しめる「経済」小説として高評価したいと思います。 【ロケットの「部品」を作る物語】 表紙にロケットの飛ぶ様子が書かれているため、何となく「町工場で1台のロケットを作って飛ばせてしまう物語」のように感じられるかもしれませんが、経済小説という現実社会に立脚した物語なので、町工場で作られるものは「ロケットの部品」。 何だ、小さな部品か…と思うなかれ。 小さくても、それがなくてはロケットが飛ばないという「キーテクノロジー」なのです。 その技術を有しているのが、主人公佃航平が社長を務める町工場の「佃製作所」です。 【会社経営によりロケットへの夢を実現する物語】 町工場での技術開発、ということから、技術者達の研究開発への取り組みを描いた作品のように感じられるかもしれません。 しかし、本作品は経済小説ですので、物語の主軸は、特許権侵害や金融機関の資金貸し渋り、大企業の圧力など、現実に中小企業経営者が立ち向かっていると思われる、「企業経営上の困難」。 本作品は、経営面での苦難を乗り越え、ロケットへの夢を実現する物語なのです。 (その意味では、「技術面」について文系向きに易しく書かれているので、理系の方は物足りなさを感じるかもしれませんが…) 経済小説も小説である以上、人間関係は巧みに描く必要があります。 でも、もうひとつ「企業と人」というテーマがあります。 本作品は、その部分を誰にでも分かり易く描写し、成功していると思います。 ラストシーンには、素直に感動することが出来ます。 | ||||
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