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下町ロケット
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下町ロケットの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全611件 521~540 27/31ページ
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元・JAXA研究員、今・町工場の2代目社長である主人公が 資金繰り等、中小企業ならではの苦労に悩む中、 自分の会社で取得した特許をめぐる争いに巻き込まれる話である。 正直出来過ぎてるよね?と突っ込みたくなるポイントもなくはないが、 それでもテンポよく読ませるのは、 主人公の会社で保有する知的財産権に対する大企業の動きや、メインバンクの態度など、 非常にリアリティがあるからこそだろう。 日本でのこういった中小企業での働く人たちにとって、 今の日本はいろいろな面で苦しい状況にあるに違いない。 私たちがこれを読んで胸が熱くなるのは、 この作品の底辺に、そういった方々に対する モノづくりへのプライド、信念に対する作者の敬意があり、 彼らに懸命にエールを送る姿勢が伝わってくるからだと思う。 今の時代だからこそ、読んで明日への励みにしたい作品である。 | ||||
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男の浪漫って死語の様ですが、なかなかしぶとく 生きています。男の人って機械、車や飛行機とか 好きですよね。その頂点がロケットでは ないでしょうか・・・。 次から次へとやってくる試練に荒波のヨットのように 揺られながら、それでも気高く進む小さな会社。 読みながら「もうやめてあげて〜」と本に向かって 叫びたくなりました。 銀行員だったというだけに経営面での描写が 生々しいです。だから単なる夢物語に 終わらずに良い作品に仕上がったと思います。 銀行員の皆さん、ごめんなさい、確かに 作中に出てくるような行員が居るのです。 多くの人が大企業の横暴や銀行の高飛車な 態度にうっぷんが有るのかな? なんだかステレオタイプの悪役だったけど スッキリしました(笑) しかし私は作中に出てきた二人目の弁護士や 財前、浅木、ベンチャーの投資家等が とても魅力的でした。そしてトノこと、 元銀行員の殿村には泣かされました。 佃よりも魅力的でした。 この作品に女性は3人、佃の家族のみです。 元妻がピリリと良いスパイスになってます。 ただ、中学生の娘の描写や悪役の富山などの 描写がちょっと単純すぎたかなぁ・・・ 裁判の流れもなぜあのようになったのかも 理由がわかりませんし・・・。 何か特別な術があったのでしょうか? ですが読後感スッキリの爽やかで夢の持てる 作品です。読んで損はありません。 沢山の人が支持するのがわかります。 | ||||
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直木賞受賞、電車公告に期待満々、さらに娘のお友達のお父様となれば歴史・時代小説オンリーの私が初めて読んだ現代小説です。 いきなり主人公である技術者佃航平のロケット打ち上げの失敗から入る導入部はよく映画にあるようなプロローグの組立で、その後の展開に期待は高まります。 舞台は、厳しい受注競争にさらされる中小企業の経営者となった佃航平の日常に変わりますが、大型契約の失注に伴い、安定していた企業経営が苦難の日々に変わり始めます。 その弱みに目を付けた帝国重工の財前部長は自社開発に失敗した基幹技術を手にするべくあらゆる手段で、ロケットの基幹技術を開発した佃製作所を揺さぶりにかかります。 銀行出向でお目付け役となるはずのクールな総務部長が、少々頼りない中でも少しづつ社長の強力な片腕になっていきます。 この先は読んでのお楽しみ!決して期待は裏切らないと思いますので、是非お勧めの一冊です。 経済小説との見方が大方ではありますが、私は「正義は勝つ」的勧善懲悪の水戸黄門の爽快感が随所にみられる至って日本人好みの展開と感じました。同時に主人公と同化してこうなったらいいな的な期待に十分にこたえてくれるエンターテインメントです。 | ||||
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逆境に次ぐ逆境を情熱と夢と努力と知恵とで乗り切る 奇跡のようなスカッとする物語です。 舞台の中心にロケットがある、というところも今っぽくて いいです。 正義は勝つ、ですね。そして誠実であれ、と社会人になった 時の初心に戻れそうな気がします。 オススメです。 | ||||
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老若男女が受け入れやすいシンプルなストーリーになっており直木賞受賞もうなずけます。 大田区の一介の町工場が(といってもけっこうな優良企業)、卑劣な戦略で乗っ取りを たくらむライバル企業や、横柄で前時代的な大企業とロケットエンジンの部品をめぐって 繰り広げるビジネスサクセスストーリー!上質なエンタメ作品になっています。 ホシひとつ減らしたのは、先に読んだ『空飛ぶタイヤ』ほどの充実感を感じなかったこと。 『空飛ぶタイヤ』は人身事故が絡んでいることもあり、テーマも重く、体裁も2段組みで 重厚感がありました。若干冗長な感じでしたが、緻密な描写で読みごたえがあったと思います。 主人公の正義が証明される過程で、ちょっとしたサプライズがあったのも痛快でした。 『空飛ぶタイヤ』では主人公の学校のPTA関係のエピソードなどが余計だと判断されたのでしょうか、 『下町ロケット』は枝葉的なエピソードはほとんどなく、読みやすくまとまっています。 しかし、もう少しこじれると思った裁判がけっこうあっさり終わってしまったり(凄腕弁護士の 辣腕ぶりが今一つ描かれていない)、エンジニア系ストーリーなのに技術的な説明があいまいだったり、 少し物足りなさを感じたのは事実です。 善玉と悪玉がはっきりしすぎているのも課題かと思います。でも銀行出向者の殿村や、大企業側の 財前などはどちらに転ぶかわからないグレーなキャラで面白いと思いました。 今の時代だからこういった夢のある話が受けるのかなあ〜 | ||||
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一応「ロケット部品」は出てくるけど ロケットは出てきません ロケットは期待しないでください それに下町で作ってる部品なんてバルブだけだし… まぁ話は面白かったけどもう一回読もうっていう気にはならない | ||||
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育児休業中ですが、これを読んだらすぐにでも仕事に復帰したくなりました。 大きなプロジェクトを行うときは、自社・他社含めたくさんの違った考えを持つ人たちと仕事をしなければなりません。 大変ですがうまくいったときの喜びはたとえようもありません。 そんな仕事の醍醐味を味わえる小説です。 とてもさわやかに描かれていて、大人の青春小説ともいえるのではないでしょうか。 また、中小と大手の違いや、経理部と営業、技術の仕事・考え方の違いなどよく表現されていて、 会社ってどんなところだろう、経理や法務ってどんな仕事するのだろう?と思っている学生さんには イメージがつきやすいんじゃないかと思います。 | ||||
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このところ芥川賞受賞作は正直つまらない作品が続く中、流石に直木賞の名に恥じない作品だと思います。池井戸さんの描く主人公は「空飛ぶタイヤ」と同じく中小企業の社長で資金繰りや大企業の圧力に苦しみながらも、気力を振り絞って困難な壁に立ち向かって行きます。この作品の素晴らしさは「夢」を主軸に据えたところではないでしょうか。現実には妥協や、巨大な壁の圧力に屈してしまうことが多いと思いますが、小説の主人公は夢をかなえるために頑張りぬきます。彼の作品は結構子供っぽく、やんちゃな登場人物も多く、悪役も人間味があって憎めないところもあり、読んでいて本当に楽しい。時間を忘れてしまいます。これからも疲れたサラリーマン諸氏に夢と希望を与えてください。感動しました! | ||||
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官能シーンの全くない爽快な読後感。官能どころか、登場する女性といえば、別れた妻と中学生の娘、そして主人公の母親だけ。ビジネス小説にもありがちな、美人秘書とか女性を売りにするクライアントの類の登場すらない。10年振り位でしょうかこんな小説。ライバル企業とのの戦い、銀行のいじめ、などさまざまな困難を乗り越え、メーカーとして大手と渡り合い、そこでもまた、一人の社員の造反(?)で窮地に陥る・・・・そしてそれらをクリアして。。。。 爽快な読後感です、あまりは話さないほうがいいかな。 | ||||
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下町ロケットを読んで感じたのは、子供の頃の記憶にある少年冒険小説、あるいは痛快時代劇のような、読み終わった後の清々しさであった。「常に正義は勝つ」こどもに夢を与えた小説を、現代のおとなになって読み返すのであれば、こういう小説になったのであろう。 しかし、世の中を知った大人からすれば、銀行出身の著者が登場人物の経理部長があまりにも優等生に描いたり、中小企業が大企業に立ち向かう所では、思ったほどうまく行かない場面が決して少なくない事などを深読みしてしまう。 それを承知の上でも、生き生きとした人物描写に引き込まれるに違いありません。私は2晩で読み終わりました。 | ||||
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この下町ロケットで池井戸潤氏の作品を初めて読んで面白かったと感じた方、 是非同氏の「空飛ぶタイヤ」も読んでください。こちらも面白いですよ。 | ||||
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著者の本は初めて手にした。 ある意味お約束の展開ではある。 主人公がいて、揉め事がおこる。敵がいる。反対勢力がいる。 それを何とか解決していく。 定番なのだが、安心して読み進むことができる。 感動のツボを抑えているので、そこで素直に共感してしまう。 良い話しである。 | ||||
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中小企業のサクセスストーリーとなっており、大企業や銀行が悪役となって、「弱き者が強き者を倒す」という極めてベタな内容になっています。全体の構成としては、帝国重工とのバトルが転結の中心となっているのに、当初の悪役であったナカシマ工業がいつの間にかいなくなって、最後まで再登場しなかったことや、主人公の私生活における深堀も出来ておらず、ストーリーに広がりを感じられませんでした。 成功を収めていくプロセスの中においても、ナカシマ工業が優勢に立っていたところで、急に他の知財事案で逆に訴える事が出来たり、その事案も紆余曲折なく勝てちゃったりしたり、また、帝国重工に収めたサンプル品がいとも簡単に差し替えが出来たり、1回目のテスト失敗の原因が帝国側だったり、とトラブル発生の解決プロセスがシンプルすぎて今一つかなと思いました。それから、知財が取り上げられているということで興味がありましたが、知財訴訟の中味での争いは全く描かれておらず、ちょっと残念でした。 経済小説というよりは、娯楽小説に近いと思って読む分には十分楽しめる作品でありますので、★3つとしました。 | ||||
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読み始めたら止まらない面白さ。久しぶりに出会った魅力あふれる小説です。 弱肉強食の産業社会の中で、大企業からは熾烈で過酷な要求を強いられる下請け企業。会社の存亡の崖っぷちに立ちながらも、夢を追いかける町工場の社長の苦悩を見事に描いています。 読み終わってしばらくジ〜ンと心地よい余韻が残り、結末のケレンみも鼻につかず、思わず目頭が熱くなりました。元気のでてくる素晴らしい小説です。 | ||||
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他のレヴュワーも言ってるように、二転三転しながらの息付く暇もないストーリー展開は見事です。また、著者は文系出身なのに、特許やロケット技術や技術力のある日本の中小企業の事情についてもよく調べられていて、登場人物の会話内容に説得力があります。 直木賞にふさわしいといえるかと。 今夜3回目を迎えるwowwowでのドラマ放送も見ごたえあります。 p.s. 次は、直木賞候補作になった『空とぶタイヤ』を読むつもりです。 | ||||
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最近、著者の作品が面白くて、たてつづけに作品を読んでいる。本作は凡庸な書きようだとの作品非難もあったらしいが、大衆娯楽作品はこれでよい。おまけに物作りの素晴らしさに触れることもできたし、言うことはない。良い作品である。 | ||||
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元研究者の主人公が町工場の経営者に転身し、自社開発のロケット用デバイスを大企業に採用してもらう話。 読んでいて元気が出ました。面白くて一気読みしてしまいましたので星5つ。 読みどころ満載。 大企業との特許の衝突、資金繰りの調整、事業の方向性をめぐる社員の意識の統率など様々な課題を抱えながら経営するリアルな面。 バラバラだった社員が個々の矜持に従ってまとまっていく様子など泣けるところあり。 舞台はメーカーのお話。 外部の技術者が監査にやってきて製品を確認してもらい「これってすごい技術ですよ。」とコメントする場面があるがここが良かった。 わかる人にはわかる技術を認めてもらえることがエンジニア冥利に尽きるってものなので。 | ||||
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久しぶりに会えた素晴らしい本でした。絶対にお勧めです。拍手しながら読んだ本って、この本だけかもです。早く来ないかなーと、待ちわびていたので、届いた瞬間から一気に読んでしまいました。迷っていらしたら、是非読んでみてください。後味は最高です。どんな年代でもじーんとくるのではないでしょうか。仕事とは、働くとは?人生とは?一日の中でほとんど?を過ごす仕事仲間。仲間ってホント良いですよね。物語の背景に近いところでお仕事してるので、共感しました。作者さん、にも感謝です。ベースになった物語のみなさん、おめでとうございます。 | ||||
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いい本ですね。まずは素敵な表紙カバーが眼をひきます。町工場が集積した何処かの街からロケットが打ち上がっているような、、、そして表紙カバーを取ると、そこには宇宙に漂う人工衛星が描かれていて、、、筆者・出版社のこだわりを感じます。本書のテーマは、「挫折」、「中年の夢」、「チームワーク」、、、それだけなら、そこらに転がる駄本と変わらないが、何故か、この直木賞作品には惹かれるものがある。それは停滞している日本経済、足元揺らぐ技術立国としてのプライド、、、そういう鬱々とした我等のハートに、中小企業のオヤジを通して、「諦めない気持ち」という種を芽生えさせる力をこの本は持っているからだと感じた。 | ||||
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直木賞受賞前から気になっていた本だが、受賞後は「『下町ロケット』読んだ?」と互いに声を掛け合うようなブームとなっているようである。 大田区上池台は、そんなに下町ではないし、従業員200人で、大企業の部長を唸らせるほどの設備を整えている佃製作所の工場は、「中小企業」の工場(こうば)というよりも「中堅企業」の工場(こうじょう)という感じ。そこには、少々違和感がある。 でも、企業小説の割に、構成はシンプルで、登場人物が多いわりに、どの登場人物も輪郭が明確で分かりやすい。こんな厳しい時代だからこそ、夢とプライドをもって働く製作所の社員の活躍が人々の心を打つ。 私の好きな登場人物は、メインバンクからの出向で、経理を担当する殿村「トノ」だ。著者は、元銀行員。銀行とのやりとりや会社の経理についてがとてもリアルに書かれているのではないかと思う。単なる夢物語ではない。 恋愛色ゼロ。登場する女性は主人公の母、娘、元妻のみ。男たちの物語である。 | ||||
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