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虚構推理 鋼人七瀬
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虚構推理 鋼人七瀬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61~68 4/4ページ
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城平氏ならではの一風変わったミステリーです 王道のミステリーは名探偵、名刑事が殺人事件に遭遇、捜査し犯人を突き止めるのに対し 与えられた情報を元に虚構の仮説を展開していく、知略戦術をとっていく作品です。 氏の作品は月刊少年ガンガンのスパイラル推理の絆の原作で読ませてもらいましたが、なるほど スパイラルファンなら間違いなく、食いつく作品です。また、個人的にはノベライズ化した 小説版スパイラル鋼鉄番長の密室に少し似ている気がしました。 また、あやかしが出てくるので怪奇小説とも思えますが、それがコミカルに描かれているために 逆に笑える作品となっています。 好評であるならシリーズ化するでしょう。次回作に期待を込めて☆4です | ||||
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岩永琴子が桜川九郎と初めて出会ったのは、17歳のとき。彼女が通院した病院に、入院患者の見舞客として来ていたときだ。そのとき彼には、弓原紗季というひとつ年上の彼女がいた。しかし、彼に一目ぼれしてしまった岩永は、彼が彼女と別れるのをじっと待ち、そしてついに告白の機会を得る。 それから二年半、紗季はある地方都市で交通課の女性警察官となっていた。その街に、鋼人七瀬という都市伝説が蔓延する。スキャンダルにより芸能界を追われたグラドルが多数の鉄骨に顔面を潰されて死に、死後にアイドル衣装で鉄骨を振り回す亡霊となって暴れているというものだ。 前半が完全な事実であるため、後半もまるで事実の様に語られている。実際、紗季は鋼人七瀬が原因だと主張する交通事故も処理していたし、それは真実だろうと理解してしまっていた。刑事の一部にも何らかの事件の予兆を感じて個人的に捜査を始めるものが現れた頃、紗季は実際に鋼人七瀬に遭遇してしまう。その彼女を助けたのは、岩永だった。 一般的な推理小説は、断片的な手がかりから事実を積み上げ、論理的に真相を導いていくのが定石だ。しかしこの作品は、虚構推理という名の通り、その様な方法は採らない。すでに真相は分かっている。それを否定し、後に問題を起こさない妥当な虚構を真相として人々に認めさせるのが、この作品における名探偵の仕事だ。 なぜこのようなことをするのか。それは、この作品における都市伝説が全くの真実だからだ。つまり、鋼人七瀬は実際に存在していて、人間を襲う。しかし秩序はこの様な存在を認めない。だからこれを否定し、常識的な真相を人々に与えるのだ。 作者は「名探偵に薔薇を」で名探偵の苦悩を描いた。すなわち、名探偵が真相を暴露することにより、暴露しなければ傷つかないで済んだ人々を傷つけてしまうという矛盾だ。この作品では逆を行く。つまり、本当のことが明らかになると被害が増えてしまうので、あえて嘘を本当だと信じ込ませることで、逆に秩序を守ろうというのだ。この複雑に入り組んだ思考の構造がいかにも作者らしい気がする。 ここでは登場人物たちの持つ秘密は語らない。だが、この様な異質な事件を扱う人々だ。普通ではないと想像がつくことだろう。そんなひねくれた、一筋縄ではいかないキャラたちが、虚構を用いて秩序を守る。この二重三重にねじれた世界を楽しんで欲しい。 ということで、シリーズ化されると楽しいんだけど。 | ||||
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そのものズバリのタイトル。 あやかし達と人との架け橋に選ばれ、その為に片眼片足を失った少女が、人魚の肉とくだんの肉を食べさせられた為に、あやかしですら恐れる様な存在になってしまった青年を半ば強引に連れ回し、ついでに青年のかつての恋人の女刑事を巻き込んで、都市伝説と化した怪奇な事件を解決する。 クライマックスは、事件解決の為、人でないものの犯した事件を、合理的に人間の仕業とする「虚構」の「推理」を万人が信じる様な形でヒロインがネットに書き込んで行くシーン。 化け猫などのあやかし達が変な性格のヒロインの元を訪れる描写が面白く、又、怪奇な存在を極端に嫌う女刑事がヒロインの近くに居てあやかしを目撃し嫌がっているくだりなど面白い。ヒロインが一方的に惚れた相手は、不死身なのだがそれを良い事に時間稼ぎの為、兎に角、敵にボコボコにされて復活、又ボコボコにされて復活をドツキ漫才の如く繰り返していて何か気の毒だったりする。 | ||||
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「スパイラル」、「絶園のテンペスト」ファンとしては文句なく星5です。 この人の論理は読んでいて、唸らせられますね。 | ||||
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氏が担当した原作漫画に馴染みがあったので手に取った。小説は初めて。 (スパイラル小説版を読んだことあるけど、あれは漫画の影響が大きいのでここでは除外。) ◆◇◆ これまで漫画で親しんでいたのもあり、キャラクターや物語の構成の癖を感じるほど、この作品は非常にコミカルで、ライトノベルではないのだけど、まるで漫画のような印象を受けた。むしろこちらが本業なだけあって、漫画では不自然なような構成(舞台演技をドラマに持ち込む程度のものだけど。)がより自然に感じた。 ◆◇◆ 最後の推理のシーン。実際の展開の早さを感じさせるためなのかもしれないけれど、若干駆け足のように思えた。もっと台詞の間に動きを入れてほしいような。でもこのくらい早い方が飽きなくていいのかも。自分が推理小説をほぼ読まないのもあるけど、こういうミステリーの形もあるんだなと妙に感心した展開だった。 (ミステリーというよりは、話の展開的にも、真剣な言葉遊びとした方がいいかもしれないけど。) | ||||
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デビュー作でトリックがカブッていると評されたにも拘わらず、今度は設定がカブッっていて、ペルソナ2の二番煎じとしか思えない。好き嫌いがはっきり別れる内容なので、他人に薦められない。しかも、衍字が多く文脈や文体が稚拙、更に古い単語を妙なタイミングで使用しているので読み難い事この上無い。正直、漫画で展開した方が良い。漫画原作者だし。 | ||||
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この小説を一言で表すならば、都市伝説の新解釈でしょうか。虚構に虚構を重ね、いずれは真実にでもしてしまう。また、それだけの舞台背景もある。妖怪やら都市伝説を信じないといけませんが、面白い。とても白平京的な小説になっています。これはその気になれば続き物として書くことが出来るくらい内容になっています。虚構推理シリーズがでるかもしれないので、早めに読んでおくのがいいと思います。 | ||||
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この小説を一言で表すならば、都市伝説の新解釈でしょうか。虚構に虚構を重ね、いずれは真実にでもしてしまう。また、それだけの舞台背景もある。妖怪やら都市伝説を信じないといけませんが、面白い。とても白平京的な小説になっています。これはその気になれば続き物として書くことが出来るくらい内容になっています。虚構推理シリーズがでるかもしれないので、早めに読んでおくのがいいと思います。 | ||||
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