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虚構推理 鋼人七瀬
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虚構推理 鋼人七瀬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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中盤以降、タネが明かされてからは尻窄み。 それっぽいことを言いふらして、周りを納得させるという解決方法。言葉にするとなんとも地味なことか。 新しいとは思うが、推理ではない、クリエイターである。 | ||||
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虚構で成り立つ物語が、虚構を物語る事によって解体されていく物語である。妖怪の仲裁役を担わされた少女と、代々伝わる悪習によって不死と予言を担わされた青年が不自然に創られた都市伝説に挑む!都市伝説のバックボーンを固める設定が、余りに理詰めに組み立てられていて自分には物語の為の物語に過ぎないと云うチープ感は否めないが、中間子という素粒子やブラックホール等理論的に予測されたものが、やがて現実に観測されたように人の思考も可能性の限界を超えうるなら現実へと繋がるかも知れない。 | ||||
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アニメ6話(合理的な虚構)まで視聴後、購入、読了、マンガ版は未読 元は講談社ノベルズで出版されたものが、漫画化、(アニメ化決定)、講談社タイガで再販、の流れと思われる ノベルズ版とタイガ版は表紙が異なり、タイガ版はアニメイラスト版の表紙もあるが、いずれも挿絵はない(左上イラスト等参照) マイナーレーベルだからか、大手ラノベと比べるとやや高めの値段設定 内容は、ノベルズ版のタイトル通り「鋼人七瀬」で、大まかな流れはアニメと変わらないものの、細部が異なるので読む価値はあった 小説版をところどころ削って、短編集などから少し肉付けしたりしたものがアニメ版(6話時点)、といった感じだろうか (主に紗季に関わる)人間関係や内面描写がより詳しくわかったり、紗季と琴子の台詞が入れ替えられていたりと、細かい違いを楽しめた アニメで違和感や疑問に感じた部分も解決されたので、ファンとしては買った価値はあったと思う おそらくアニメは漫画版を元に構成されているだろうから、そちらと比べるとまた違った楽しみが得られるだろう 残念な点を挙げるなら、やはり他のレビューで書かれている方々同様、クライマックスからラストにかけて、不満を感じてしまったところだろうか また、この巻でも九郎の心理描写は少なめなので、アニメより多くを期待していた身としては物足りなく感じた 今巻は鋼人七瀬にほぼ特化しているので、アニメを全て見た後に買う価値があるかは「好みによる」としておく | ||||
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キャラものとしては最高。話は破綻までしてないものの、勢いで乗り切ろうとしているが強引すぎるところがあって残念でした。 | ||||
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発想そのものは悪くなく、「虚無への供物」的なメタミステリの系譜にあるのでないでしょうか。 ただその発想を成立させるために(あとはシリーズ化の目論見?)次から次へと設定を付け加えていってしまっては、少なくともミステリ方向の楽しさは味わえません。 ミステリの大きな醍醐味は一見無関係そうな各パーツが帰納的にぴったり組み合わさって「そうだったのか!」となる瞬間にあると思うのですが、これはいろいろ思わせぶりな被害者周りの設定はただ必要に応じて演繹的にばら撒かれただけ。 「真相」自体になるほどと思わせるような一本の筋があればまた違ったんですけどね。 | ||||
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そもそも妖怪や都市伝説が出てくる話なので、リアリティーを求めてもなんですが、ちょっとラノベ感があります。 鉄骨を振るい人を襲うアイドルの亡霊「鋼人七瀬」。それをどう撃破するのかということで、話は進んでいきます。 設定は面白いんです。でも圧倒的な盛り上がりが感じられなかったです。シリーズ化しそうなので、今後に期待です。 | ||||
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「名探偵に薔薇を」がとても面白かったので他の作品も読みたくなり購入。 「名探偵に薔薇を」に比べるとラノベ色が強くどこか漫画的な小説です。妖怪が出てきたりそもそも犯人が幽霊(というかなんというか)だったりジャンル的にはファンタジーミステリーといった感じ。なので殺人事件は起きますが重たさはなし。 テンポよく読めるので中盤までは楽しく読めましたが、終盤の一番大事なところでいまいちのりきれなかったのが残念。詰めが弱く中だるみが強い。締めの推理を聞いても「おおお!」と思えなかった。 そして本作はその特性上かなり人を選ぶミステリーだと思います。真相を解き明かすのではなく、それらしい嘘の推理をして大多数を納得させるのが勝利目標。タイトル通りの虚構の推理がメインにくる小説でなのでそもそも解き明かすべき謎なんてものは最初からなく、主人公が作り上げるでたらめな推理に夢中になれなければ読んでいて辛いでしょう。 登場人物は凝っていて個性もあり、続編を感じさせるラストもよかった。ですがミステリーとしてはあまり好きな部類ではなかったので☆3としています。 | ||||
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怪奇ミステリと言ったら、普通は 「怪物のような犯行の謎を、推理で解いて犯人を暴け」 といった感じで、怪物の不在を証明する為に推理するのが 一般的だと思いますが、この作品は全く逆。 犯人が本物の怪物だと冒頭で示されてしまい、 「通常の人間犯罪だと人々に思わせる為に、推理力によって、 いかにもありそうな、精巧で魅力的なニセの真相を作れ」 という話。 まさしく「虚構推理」です。 殺人を繰り返すこの怪物は、ある怪談の流行によって多くの人が その存在を信じた(または実在して欲しいと願った)ために 出現した存在。消し去るには「なんだ、人間の犯人がいたのかよ」 と誰もが考え直すような「ニセの真相」を流布して、 怪談自体を下火にするしかないのです。 確かに切り口は斬新なのですが… 正直、そうした挑戦的オリジナリティを買えるか、または 論理のパズルのみで面白がれる人でないと、少々厳しい気がします。 推理小説の面白さというのは、「トリックを解き明かす論理パズルの妙」 に加えて、「それが暴かれる事で、舞台や人物の見え方が転覆される妙」 の2つから成るものだと思います。 ところがこの作品は、殺人の真相が最初から明らかであるため、 後者の面白みがイマイチありません。 また、「真相(真実)」は証拠等によって客観的に示せますが、 「嘘」を「信じ込ませるに十分な嘘だ」と客観的に示す方法は無いため、 最終決着が普通のミステリに比べて若干モヤっとした印象でもあります。 ただ、こんな特異な切り口の推理小説はそうそう他に無いですし、 怪異の登場を何とか許容させて読ませるリアリティのコントロール術も 見事だと思います。 普通の推理小説に飽きて、とびきりの変化球を求めていらっしゃる方に お勧めしたい本です。 | ||||
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さて、本作をどう評価したら良いのだろうか。 ミステリとしては、ある意味バカミスに分類されてもおかしくはない。 しかし、あの前提条件が容認できるひとにとっては、あの凝りにこった理屈がたまらないかもしれない。 だから、本作に対する評価がまっぷたつに分かれるのも、わかる気がする。 そこで、私はあえて中間のスタンスをとりたい。 死んだアイドルの亡霊が現れる、という魅力的な設定があり、事件が起きる。 裏になにがあるのか、というのがポイントになるのは、比較的早い段階でわかる。 しかし、それからの怒濤の理屈(けっしてロジックではない)が本作のキモであり、そこに面白さがある。 いや、私は面白かった。 リーダビリティも高いし。 そしてこのSFチックな設定を容認したミステリというスタイルだが、ランドル・ギャレットや西澤保彦など、いくつも先行作品がある。 カーのあの傑作だってそうだし。 ただし、端正なミステリを期待する向きには、顔をしかめられるような軽い描写など、ちょっとというような点もあることは確かだ。 だから、本作がミステリ賞の受賞作というのには、私のようなオールドマニアには、ちょっと同意できないところもある。 ジャケットもラノベ風だし、今風ミステリというのだろうか。 ただし、続編が刊行されたら、読みたいとは思っている。 | ||||
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