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虚構推理 鋼人七瀬
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虚構推理 鋼人七瀬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 1~20 1/3ページ
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〈鋼人七瀬(こうじんななせ)〉て異形がからむ事件の真相を、探りだそうとするのではなく、「たとえ嘘であっても、こういう虚構であれば筋が通ってて、いかにもって感じで面白いだろ」とする方に持っていく、なんていうかな、虚構合戦的な話の展開にユニークな妙味があって、読みごたえありましたね。 11歳の頃、妖(あや)かしたちに右眼と左足を奪われ、一眼一足(いちがんいっそく)の身となった本シリーズの主人公・岩永琴子(いわなが ことこ)のキャラがまた、とても魅力的で良かったな。異界の妖かしたちから〝おひいさま〟と呼ばれ、慕われている彼女のことが、すっかり気に入ってしまいましたよ。 本書のクライマックス、第六章「虚構争奪」におけるネット上での攻防、虚実織り交ぜた話の支持者獲得合戦に引き込まれながら、「ああ、そういえば、あの物語もそういう面白さがたまらんかったなあ」て思い浮かべた短篇がありました。斜線堂有紀(しゃせんどう ゆうき)さんの「本の背骨が最後に残る」「本は背骨が最初に形成(でき)る」て、両作品。とってもぞくぞくする面白短篇どす。興味が湧きましたら、『本の背骨が最後に残る』(光文社)で読んでみて。 ところで、城平 京(しろだいら きょう)氏の本書を手に取ったのは、大矢博子さんが編んだ『放課後推理大全 学園ミステリーアンソロジー』(朝日文庫)収録の一篇、城平 京「岩永琴子は高校生だった」(シリーズ長篇『虚構推理 スリーピング・マーダー』第一章を丸ごと収めたもの)の読み心地が良くて、「また何か読んでみたいなあ」と惹かれるものがあったから。なので、本シリーズと出会うきっかけになった大矢さんのアンソロジー本に、「あざっす❗」て感謝っすね。 | ||||
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とは言っても2019年なんですけどね。 | ||||
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2011年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 奇抜なアイデアで構成された長編ミステリだ。ホラーや伝奇小説のようにも見えるが、根幹のところに探偵小説としてのおもしろさがあり、圧倒された。 探偵小説における「解決」や「真相」といったものへ異議を唱えるメタ・ミステリでもある。 | ||||
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ネットの普及により、もはや権威者の論を皆で拝聴する時代は去ったのではとは、よく言われているが、これはネットでの世論の様なものを気づかれず巧みに創り上げていくやり方を描いていると思った。 そう考えると、ただのミステリーではなくなる。 | ||||
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新しいものを創造してやるぜ、っていう作者の気概を感じました。 なかなか面白かったです。 | ||||
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女の子の側が押せ押せなのがいい。 ロジカルな展開とアクションが入り混じる。 | ||||
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表紙からラノベ色が強いだろうと思っていたが、むしろ骨太の本格ミステリだった。 〜以下ネタバレあり〜 都市伝説や想像力が生みだした物の怪に対して、都市伝説をも上書きしてしまう虚構推理で消し去るというアイディアがいい。捨て推理が後できいてくる部分も好みだった。 続編もあるようなので機会があったら読んでみようと思う。 | ||||
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アニメでは後半のいわば本題として登場した「鋼人七瀬」のエピソードです。プロローグで九郎と付き合い始めた経過と紗季との関係、そして六花の存在に触れています。推理と名乗る以上、犯人は犯行前に既に登場するという定石を押さえています。そこから二年経過した本題に入ります。 タイトルこそ推理ですが最初に感じるのは推理か、これという疑問でしょう。琴子は実際には真実とは違う虚構で犯行の裏側を間接的に暴くという回りくどいことをします。それは犯人が操る鋼人七瀬の活動の源がまとめサイト自体だからという今日的な理由です。古来、妖怪変化は人に見られ語られて形になり活動する。そのため今の時代に合わないおばけは何処かに行ってしまってみることはできない。逆に言えば多くの人が語り見たという何かは化物として生を得る。犯人の意図を見破った琴子と九郎の行動は一方は鋼人七瀬の打倒、一方はサイトの活動停止と役割分担をして攻めます。見どころは何と言っても琴子の書き込み。攻める一方に見えて実際には罠を張りめぐらす姿は流石は怪異たちの知恵の神というしかない。 解決方法はサイトの停止だが、単に停止しても他で再開されれば意味がない。それも含めて鋼人七瀬という化物のキャラクターを破壊する。でもどうやってやるのか、誰もがつぶやく疑問を作中で紗季がつぶやきます。これが結構、饒舌で元彼の今の彼女である琴子についてだけに遠慮がない。そのおかげで緊迫感がある。 最終的にはもちろん、落ち着くところに落ち着くのですが、それも琴子の膨大な書き込みを読み込んでいくと徐々に何か見えてくる。そしてサイトの影にいる犯人の姿も見えてきます。つまり、真犯人を追い詰めるという一点で実は一般的な推理小説のフォーマットをきちんと踏んでいます。システマチックといっても良いかもしれない。 唯一、気に入らなかったのは寺田刑事の扱い。別に死なんでもこのトリックは成立しただろうに。単に、犯人が琴子と九郎の動きを察して先手を打ってきたのだから他の手もあったように思う。何より、このキャラクターはガタイに特徴があって性格は登場人物の中で一番善良なので気の毒だ。それに生きていてば他で使いどころはあったろうに。この点が惜しまれる。 | ||||
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アニメになってヒロインが可愛いのは知っていたので、気になっていた作品。 原作から入る派なのでまずは原作、次にコミック版を鑑賞。 うーむ・・・原作小説はいまいち登場人物の表情が見えてこない。様々な事柄が丁寧に描写されるものの、登場人物の感情の起伏がいまいちわかりづらい。 もっとも盛り上がるのは中盤、無理難題が降りかかり、さぁ!どう解決するのか!という場面はワクワクドキドキするものだった。 が、結末は圧倒的御都合主義で、ホレこうだろ?ならこうだろ?それならドーン!と勢いで終了。いまいち納得できない点も多く、またキャラクターの動きがとても少ない解決場面のため、読者の頭に描かれる場面が代わり映えせず飽きる。 漫画版を読んでみると、登場人物の表情から心情の移り変わりなどが華麗な絵で美しく描かれており、小説版で伝わりにくかった、というか描かれていないキャラクターの魅力が伝わってくる。 原作小説は、一読者としてはその登場人物、場面を脳内に描くことが難しいと感じた。漫画版で補完し、小説版を読むとよりおもしろかっただろうなと思う。 ということで、オススメの鑑賞手順は漫画→原作小説。 | ||||
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良かったおもしろい | ||||
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キャラクターが魅力的。アニメが面白かったから原作を買ってみましたか、思ってたよりちゃんと筋の通った虚構を建てている。本格ミステリーでしょう。 | ||||
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一読してすぐに「化物語」を想起した。怪異と関わり、自らが怪異と化した人物が探偵役。酸鼻極まりない描写もあるが、すぐに復活する設定のため、読んでいてさほど嫌悪感を覚えることはなかった。 ネット空間で増殖する「虚構」が、ついには「怪異」を生み出して、「現実」を浸食し始める。それを食い止めるため、ネット民の反応も予測しながら都合の良い「虚構」を書き込んで、真犯人と戦う頭脳戦はやたらに理屈っぽいが本格ミステリのような醍醐味があった。一見意味不明なタイトルにも納得。 アニメを見れば違うのだろうが、キャラクターにあまり魅力を感じられなかったのは残念。特にヒロイン琴子は、良家のお嬢様なのに毒舌家で下ネタ上等、と無理矢理設定を盛り過ぎて、片側が義眼義足と言う外見がうまくイメージできない。あえてそうゆう描き方をしてるのだろうが、個人的には好感を持てないキャラだった。 | ||||
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一読してすぐに「化物語」を想起した。怪異と関わり、自らが怪異と化した人物が探偵役。酸鼻極まりない描写もあるが、すぐに復活する設定のため、読んでいてさほど嫌悪感を覚えることはなかった。 ネット空間で増殖する「虚構」が、ついには「怪異」を生み出して、「現実」を浸食し始める。それを食い止めるため、ネット民の反応も予測しながら都合の良い「虚構」を書き込んで、真犯人と戦う頭脳戦はやたらに理屈っぽいが本格ミステリのような醍醐味があった。一見意味不明なタイトルにも納得。 アニメを見れば違うのだろうが、キャラクターにあまり魅力を感じられなかったのは残念。特にヒロイン琴子は、良家のお嬢様なのに毒舌家で下ネタ上等、と無理矢理設定を盛り過ぎて、片側が義眼義足と言う外見がうまくイメージできない。あえてそうゆう描き方をしてるのだろうが、個人的には好感を持てないキャラだった。 | ||||
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アニメから入りましたすみません。 単なるパスタイムとしては極上の時間をもたらしてくれますし、続編も面白かったです。 | ||||
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jackさんとかまともに読んでないでしょうね、後書きにもあるように時代設定を理解してないかと オセロさんは作品の方向性を解ってない、ミステリー+伝奇バトルがしたいのではなく、ミステリー=謎解き(真実)と思っている人への皮肉込みの作品です。 警察が捜査して身元確認してるのが周知の事実である以上最後の虚構は通用しません。→これも作中で岩永が再三言ってますが納得できるそれらしい物を虚構して鋼人七瀬を退治するのが目的です、身元確認が周知されようがそれは警察内部だけのことで匿名の人には関係ないのです。 あと、都市伝説として怪我人が出るくらいで抑えておけば良かったのに、途中で殺人事件にする必要あったのでしょうか →これも作中で言ってます、実験の1つとして人を殺せるレベルの怪物を作れなければ不死身の六花(九郎)を治す怪物なんて作れないです | ||||
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推理系ってとっつきにくいと思っていたんですが、読みやすいです。 語彙は決して少なくない(多い)のに読みやすい文章で、あまり見慣れない難しい単語はなかったです。読んでいて内容がすんなりと頭に入ってくるのは、ほんとお見事でした。 | ||||
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面白かったです | ||||
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ミステリとファンタジーのハイブリッドのような作品。 ある事件の犯人は亡霊で、主人公たちは亡霊の反抗だと知っていながらも、事件を納めるためには亡霊を否定し虚構の推理を組み立てなければならない。 普通のミステリはヒントをもとに事実を紐解くが、この作品はヒントをもとに筋の通った虚構を編み上げる。そんな倒錯したミステリだ。 | ||||
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この物語の犯人は幽霊である。 普通のミステリといえば幽霊の犯行に見せかけて…なのだが、これは逆で、 犯人は幽霊というのが冒頭であっさり確定してしまう。 しかしその幽霊を倒すためには、幽霊のふりをする現実の犯人、といういもしない存在を、虚構の推理を作り上げて提示しなければならない。 犯人はいない。トリックも存在しない。しかしミステリ、しかも推理ミステリとして成立しているという奇策。 新感覚ミステリといいながら普通のミステリが多い中で、これほどの新感覚はそうそうない。 しかも他のミステリよりも物凄くリアルなのである。妖怪とか怪異が存在するという一点だけ除けば。 そう、本当の現実の事件には、謎もミステリもドラマも存在しない。この作品もそうである。例えばどこか不審な状況で死んだある被害者、しかし現実はぼうっとしていただけであり、ただの事故、警察の結論が正しいのだ。 しかし陳腐で普通な現実に対して虚構の謎を作り上げ、虚構の論理で塗り固め、あまりにも鮮やかな虚構を組み上げていく。 その手並みはまさしく圧巻。この作品でしかまず味わえない、本格新感覚ミステリである。 マイナスの理由は、戦闘シーンの描写の緊迫感の無さ。っていうか昔から思ってましたけど苦手ですよね城平先生? 今回は最低限だったので気になりませんでしたが、なるべく直接戦闘せずに推理と論理で戦って欲しいと願うばかりです。 | ||||
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また、同じ本を二度買わない為にもどなたか教えて頂けると嬉しいです。 | ||||
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