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虐殺器官
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虐殺器官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 41~53 3/3ページ
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とても頭の良い方が、読者に「この豊富な知識に君はついて来れるかい?」と自慢しているような幼さを感じる。本書に出てくる理論、科学、心理、子ども兵、紛争地域の問題をその一言で片付けることに基本的な間違いはないのだろうか。フィクションだから構わないのだろうか。 | ||||
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ゼロ年代最高SFというので買って読みました。 あくまで個人的感想ですが、ものすごく退屈でした。 モノローグ(心理描写、心の声)や、近未来の兵器技術の説明ばかりで、全く物語が進まず、フラストレーションが溜まるだけで結局、最後まで終わってしまいました。 話が分かりやすく、物語がガンガン流れていくような本や映画が好き、という人にはちょっとオススメできませんね。ジブリ好きとか(かくいう私がそうですが)。 日本の小説界ではいわゆるSFというジャンルがなかなか盛り上がらないと言われているみたいですが、この作品を年代最高と推すのなら、そりゃあ大衆的には盛り上がらないだろうなあ、と思いました。 ただ、文庫本のカバーの装丁だけはすごく格好良かったです。時々本棚から取り出して眺めたくなるような見事な装丁だと思います。 これらの点を加味して、☆2つを付けさせて頂きます。 以上、辛辣なことを書きましたが、先に述べた通り、あくまで個人の感想ですのであしからず。 購入を考えている方は、一度、書店で実際に手にとって数ページめくってみてから買うかどうかの判断をすることをオススメします。 | ||||
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ゼロ年代最高傑作との帯が付いてたので、買ってみた。 ゼロ年代最高とまで言うなら、鈴木光司のリング並みに 5回位は、仰け反ったり、マジでっ!と叫ばしてくれるのかと期待した。 期待した俺が悪いのか?全然、驚く所が無い。皆無だ。つまらんし。 後、実際に母親に、早死にされた身には、胸くそが悪いだけだ。 コレを凄いと言うは人ば、この手のゲームを知らない人ですね。単にノベライズに焼き直した様な内容です。 帯を書いた宮部みゆきにもガッカリです。 | ||||
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正直まったく期待はずれでしたね いろんな小説やらラノベやら読んできましたが ちゃんと最後まで読まなかったのはこの本が数冊目です 確かに描写はうまいかもしれんが、日本人特有の描写があって 嫌になります こういうのは鼻につくのでやめてほしいですね 確かにそこらの小説よりは面白いのかもしれませんが、ここまで 挙って絶賛されるほどの本ではありません ☆5付けてる方は他の小説やらなんやらを、ちゃんと読んでるんですかと問いたいですね 果たしてこの本自体をちゃんとレビューしてるのかと・・w 他人が面白いと言ってるから、自分も言っとけみたいな乗りはやめてほしいです つまらない買い物をしました | ||||
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主人公のマザコン兵士が、一人称「僕」で物語を語っていきます。語り口はキャッチャーインザライ(村上訳)のようでもありました。 でもなんていうんだろうか、主人公が中二病を煩っているとしか思えません。ナイーブすぎるのか? そのせいでいちいちキザでオセンチな記述ばかりになり、読んでいて辟易しました。途中からただのめんどくさいやつにしか見えなくなります。 たぶんこの「僕」とは気が合わなかったんだと思います。 ストーリーもどうなんでしょか。 「僕」があっさりターゲットの女に一目惚れしたあたりから嫌な予感はしていました。 つまるところ読んでも読まなくてもどっちでもいい本だったなという感想しか残りませんでした。 しかしそれほど長い小説ではないので気になっているなら買って読んでみるのも悪くないでしょう。 | ||||
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近未来SFでした。そういう前知識もなく読み始めたので、最初ちょっと戸惑いました(笑) まあ、近未来SFと気づいてからも、「何となくアニメっぽいなあ」と思いましたが、どうやらそれは私の知識の不足であって、むしろ「ゲームっぽい」らしいです。 私の読後感は、☆が少ないほかのレビュアーのみなさんとおおむね同じなので、繰り返しません。「あとがき」に、この作品を小松左京賞の選外としたときの小松左京氏の選評の一部が載っていますが、この作品のいい点も足りない点も、そこに言い尽くされていると思います。いい点に賛同すれば☆5つとなり、足りない点が気になれば☆2つとなるといったところでしょうか。 ひとつだけ、気になった点をあげます。「感情の孫引き」になってはいないかという点です。 作家は、自分の中にほんのぽっちりある感情をいわば起点として、そこからイマジネーションをふくらませます。よく言われるたとえですが、人を殺したことがなくても、「あんなやつ、死ねばいい」と一瞬でも思ったことがあれば、それを起点に作品を作ることができます。 しかしこの作品の主人公のような人生の場合、ほんとうはどう感じるのか、どうやって人生と折り合っているのか。想像を絶するといってしまってはミもフタもないのですが、実際のところそうではないでしょうか。 そういう人生を送った人に取材する、あるいは取材したノンフィクションを利用するということも難しいでしょう。そうそう本音を語ってはくれなさそうですから。 で、どうするかというと、過去のフィクションを参考にする。そのこと自体は、いいのです。どんな作家だって、大なり小なりほかの作品に影響を受けているのですから。 ただ、自分の中のイマジネーションの起点をしっかり持っているのかどうかです。それがないと、フィクションからフィクションを作る=感情の孫引きになってしまいます。 「アニメっぽい」と感じたのは、たぶん私が作者のイメジネーションの起点を感じられなかったからだと思います。 | ||||
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誰も言わないので書きますが、オチがハーラン・エリスンの有名短編にあまりにもそっくりです。しかもあちらのほうが鮮烈です。 個人の趣味にも依るとは思いますが、400ページもの長編でありながらどこかで見たようなオチ、では、私の感じたようなむなしさを味わう方も少なくないかと思います。 なぜ、10ページしかない短編に及ばない本作がこれほどの高評価なのでしょうか。客層がSFファンとかぶっていないのか、メタルギアファンが多いのか。それとも日本人の若者が書いたということに意味があって、そもそもハーランみたいな外人の大作家と比べちゃいけないのか?単に「器官」としたところがサイバネティックでカッコいいのか?キャラ萌えなのか?ジョン・ポールって魅力的か?細部には凝ってるようだがそんなにリアルか?イルカの肉で作りましたって小手先以上の意味はあるのか? まったくもって釈然としません。 もしあなたがストーリーを度外視して世界観なるもの(っていうか教養主義。コレ自体も古い)を純粋に楽しめる方でなければ、絶対にお勧めはしません。 | ||||
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最後の行動に納得いかん。 世界平和のために自国を犠牲にするという精神はまあいいとして、実際の行動がその理念を反映していないという。 戦争なんて一度始まってしまったらそうそう終われないわけで、現実として中東あたりはアメリカの介入にもかかわらずヒャッハー状態なわけですが、ではアメリカが内戦状態に陥れば中東情勢が落ち着くかというとそんなわけないだろうがと。 逆に超大国が不安定化すると周囲にも影響を与えることは間違いない。 つまり、彼が曲がりなりにも成功させてきた「アメリカのみの安定」程度の安定すらも守りきれてないわけですよ。 そして自分はその思想に殉ずるかというと、食料買い込んだり強盗撃ち殺したりして意地汚く生き残る気満々だしな。 確かに文体は凄いけど、ただそれだけで傑作になるかと言われると首を横に振らざるをえない。 | ||||
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核戦争後の近未来を舞台に、アメリカ情報軍の暗殺屋シェパード大尉を語り手として、アメリカの独善・覇権主義への揶揄を背景に、商業的戦争が起こるメカニズムをサスペンス風に仕立てた作品。シェパードは虚無的で、ストーリーはまるで異なるのに、文体のせいか、サリンジャー「ライ麦...」を想起させる。近未来を意識してか、remote RFIDやfinger printに基づくDBでの人間識別、カタカナ専門用語・英略語の多用等、業界の人間からすれば単なるハッタリとしか思えない記述が多く鼻に付くが、必要悪と言う事だろう。 物語は、ジョン・ポールと言うBeatlesファンが聞いたら怒りそうな名前を持つテロ扇動家をシェパード達が追跡すると言う体裁で進む。だが、作者の社会観・戦争観が一般のそれと変わる所が無い上に、シェパードの行動ではなく、思索面を中心に描いているため、物語の迫真性に欠ける。抽象論に走り過ぎているのだ。シェパード達が監視するポールの愛人ルツィアの描写も感傷的に過ぎて、サスペンス性を盛り下げるだけ。冷徹な殺し屋の筈のシェパードがルツィアに抱く恋情を描いてどうするのか。ポールが唱える言語理論・遺伝子決定論も胡散臭さしか感じない。作者が洒落ていると思っているらしい会話・文学的引用も平凡で面白みに欠ける。また、シェパードは度々、亡母が住む「死者の国」と対話するが、これもP.S.ビーグル「心地よく秘密めいたところ」を思わせ、本当に新規性のある小説なのか疑念が湧く。言葉を「器官」と捉えている点が新しいのだろうか ? 無辜の人々を「虐殺する器官」と。あるいはespionageの中に、言語理論、進化論、認識論、神学等を盛り込んでいる点が新しいのか ? 虚しい。 冒頭でサスペンス小説と書いたが、実態は理屈を捏ね回しただけの半可通小説と言った趣き。これが新しい世界観の構築に繋がるとは到底思えなかった。 | ||||
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悪い意味でリアリティがない。曖昧で中途半端な世界観。ゲームの脚本じゃないんだからこれは痛い。 | ||||
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村上龍「五分後の世界」のようなものを想像していたのですが、 かなり違ったようです。 SF的素養はないので、リアルな戦闘描写やカオスな世界観を期待していたのですが。 特殊部隊員が自分の仕事(暗殺)についてうじうじ悩んでる姿は あまりかっこよくはないかもしれませんね…。 さらに主人公のトラウマとして、 母親の延命措置を止めたことがあるわけですが、 どうにも陳腐かなぁ。 死の世界の描写にも正直ウンザリしました。 著者の方の言語学についてのくだりが相当長いので、 言葉について興味のある方は楽しめると思います。 | ||||
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筆力とセンス、知識についてはかなりの実力を感じる。今後確実に伸びると思われる。 ただ、今作については残念ながら某有名ゲーム(読めばわかると思います)の影響が 全般に強すぎる。 そして、恐らくくすぐりのつもりでちりばめたらしいアニメ小ネタパロディがまさに 蛇足。馴染んでいるならばまだしも、意図的に・無理に入れた感が強く、読んでいて その部分で萎えてしまう(豆腐屋トラックのネタなど、無意味なのに無理矢理そのた めに強引に描写していてがっくり)。読後感での評価を著しく下げてしまった一因。 本筋そのものについては期待通りだっただけに、非常に残念。 | ||||
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筆力とセンス、知識についてはかなりの実力を感じる。今後確実に伸びると思われる。 ただ、今作については残念ながら某有名ゲーム(読めばわかると思います)の影響が 全般に強すぎる。 そして、恐らくくすぐりのつもりでちりばめたらしいアニメ小ネタパロディがまさに 蛇足。馴染んでいるならばまだしも、意図的に・無理に入れた感が強く、読んでいて その部分で萎えてしまう(豆腐屋トラックのネタなど、無意味なのに無理矢理そのた めに強引に描写していてがっくり)。読後感での評価を著しく下げてしまった一因。 本筋そのものについては期待通りだっただけに、非常に残念。 | ||||
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