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鋼鉄都市
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鋼鉄都市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 41~60 3/5ページ
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数年ぶりにロボットシリーズ読みたくなり。何故か書庫から探せず購入する。 ロボットシリーズでは、やはり最高でダニールのユーモアさは一番。 | ||||
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・・・という印象が、読んだ2作目にして確立。 でも、読み終わって振り返ると、「あぁ、面白かったなぁ」となっている。 これは『1984』をどうしても想起してしまう、ユートピア目指したディストピア的世界観の舞台で ロボットや宇宙人の要素を盛り込んだ、贅沢な内容。 宇宙人要素は薄いですが、ロボット面では結構深く切り込んできます。 最近の映画過『エクス・マキナ』の様に、”人間とは何か?”ということの問いかけまである。 難癖つけるとしたら、ベイリさんが短気かつ疑り深すぎてまったく感情移入出来ないこと。 相棒疑うエピソードは1回で良かったんじゃねぇか?とか。 頓挫仕掛けた映画化の動きが、今夏に吹き返したとかで、無事に完成するのを待ちたいところ。 絶対観に行きます。 | ||||
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作者について多くを語れるほどアイザック・アシモフという人を詳しく知っているわけではない。 どうやらSF作家で凄い人、ロボット三原則を打ち立てた偉人、という程度の認識です。 この作品を知るきっかけは、たまたま小学校の図書室で発見したことでした。 今年39歳になるおっさんですから、今から26~7年前のことですね。 何となく「鋼鉄都市」という言葉の響きに惹かれて手に取ったことを覚えています。 ちょっと調べてみると1953年に連載され、翌1954年に刊行されたそうです。 実に60年以上前の作品だったわけです! 執筆された当時に想像で描かれたであろう未来の描写。 これがまた、現代の我々から見ても未知のテクノロジーには違いないのだけれど、どこかノスタルジックな、古臭い未来観になっていて面白い。 あまり飛躍しすぎず、現在の延長のようでありながら、リアリティを保っているのに、どこか古臭い。 私はアイザック・アシモフという人を詳しくは知らない。 熱心なファンに語らせればいくらでもエピソードが出てくることと思います。 でもこれだけのものを描けるのだから、やはり凄い人なんだろうなと想像しています。 続編のようなストーリーもあるみたいです。 ハマってしまうのが怖い。 | ||||
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アシモフを読んだのは初めてです。SFに、こんなに格調高い文章があったとは存じませんでした。 今、IoTの名で進行している、遠隔監視の水耕農業/鉱山やシェア・エコノミーが、1953年に描かれていたことに驚きました。風呂も水道も台所も原則共同。屋外に出る必要もない"鉄の洞窟"の中で、効率的に人々は生きてます。自動車も緊急車両以外は無く、移動は時速100kmのベルト・コンベヤ(減速帯や椅子付き)で、待ち時間もありません。 登場人物は、言葉遣いや態度も完璧なAI。昔地球から移民して今は地球を憂う、品の良い"宇宙人"。ロボットに仕事を取られることや嫌悪感で暴動を起こしがちな群衆。懐古主義の警視総監。そして、思いもかけない仮説形成で物語を回していく、主人公の私服刑事。 小生の印象に残った点は以下です。 ・人間とAIとの差は、知性の有無の差ほどではない。 ・懐古主義者(ロマンティスト)こそが、ウランが尽きて破滅の近い地球から(昔のように)宇宙移民に乗り出す冒険心のある人々。 ・突発的な場合、もしくは二人以上の人を救うのに必然な場合は、ロボットは人命を奪うことがある。ただし、その場合、そのロボットは自壊してしまう。 ・聖書:「行け、二度と罪を犯すな!」 学習能力のあるAIの格好良いこと。続編の「はだかの太陽」を読みたくなりました。 | ||||
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人間にきわめて近い機能を持ったロボットの話を読みたくて、今から20年以上前に手に入れた1冊。ロボットと人間の共存がいかに難しいか、いかに人間側の抵抗感が強いのかがよく描かれている。そして、主人公とロボットが共に事件の解決に当たる中で信頼感を築き上げていくという流れも見事だ。 ただ、当時の時代背景なのか、地球にいる人間の社会は当時のソビエト連邦のような配給制社会に描かれていて、とても明るい未来には感じられないところも興味深い。むしろ、対立する宇宙国家側の方が宇宙連合という形で他の惑星にも進出していて、食物も地球側のような酵母肉といった人工的なものではなく、栽培された新鮮な果物などを摂取している描写もあって、健康的に描かれている。その根底にあるのは地球の過剰な人口問題。それは現代にも通じる問題だと思う。 だが、同時に宇宙国家側にも問題は山積している。宇宙国家側も、地球人類に比べると寿命がはるかに長いといったような現在の状況に安住して、あらたな惑星への進出をやめてしまっている。その先にあるのは先細りでしかないという宇宙市側の人間の語る未来。どちらにしても何ともやるせない。 | ||||
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遥かな未来、人類は宇宙移民を果たし、ロボットと共に高度な惑星国家を築いていた。 いっぽう地球はドームで囲われた都市の中に膨大な人口を抱え、人びとは希望の無い生活にあえいでいる。宇宙移民の要人が殺された。 刑事ペイリに捜査命令が下るが、宇宙人側が指定した相棒は、人間そっくりのロボットだった。 数十年ぶりに読み返しても、やはり凄かった。 緊密で過不足のない文体で、作品世界と登場人物を生き生きと描き出し、あっという間に物語に引き込まれる。 作中に登場する懐古主義テロリストは、驚くほど最近の差別主義者に似ている。 「ありもしなかった過去を夢見ている」。後ろ向き思考しかできない奴の本質を見事に言い当てた言葉だ。 真実を語る言葉は、60年くらいでは劣化しないんだな。 ペイリが思い切り恥ずかしくずっこける。まるで相棒ロボットの知性と冷静さの引き立て役だ。 人間の情けなさを強調しておきながら、最終的に事件を解決するのは、間違えやすく感情的な人間のペイリなのだ。 誰にも犯せなかったはずの不可能殺人の謎解きは、鮮やかこの上ない。ミステリとしても極上だ。 そして真のテーマは、科学と人間への讃歌だ。定番作品を今さら褒めるのも照れくさいが、絶賛以外の評価はありえない。 | ||||
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出版された年代を考えれば面白い。 ただ、現在の本を読み慣れてしまった人には、もっと娯楽色があった方が良いかもしれない。 SFですがミステリ色が強く、最後の伏線回収は良いですね。 | ||||
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私は基本的に何でも楽しめる質の人間ですが、この作品は能動的に楽しさを見出さなくても、世界観やキャラクターやミステリ的展開で受動的に楽しませてくれます。わかりやすく言えば、楽しむのではなく楽しませてくれる、といった感じです。 サービス精神の豊富な作家さんだと思いました。 驚くことに最初から最後まで面白くて、だれそうになる中盤でも、次々にキーとなるイベントが起こって飽きません。しかもそのイベントのひとつひとつが重大な伏線となって、最後の結末に収束します。ミステリとして非常に優秀な作品です。 世界観については語ることはありません。他の方が十分語ってくれています。 その他の点で特筆すべきは、ロボットのダニールでしょう。 とてもキャッチーなキャラで、私はいつしかダニールのファンになっていました。機械なのに人間らしく見えるのはなぜでしょうか。論理的な思考をして人間性が皆無なはずであるのに、私にはどうしても人間に見えてしまうのです。しかしこれは私の主観のせいでしょうね。もしかしたら他の読者の方は、やっぱりダニールはロボットであって人間じゃないように見えるのかもしれません。 そしてサミイが可愛らしい。主人公のベイリから散々罵倒されて不憫なのに従順で可愛らしい。 ロボットが魅力的なのがこの作品の魅力です。 | ||||
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宇宙人殺害の捜査を請け負った刑事とロボットコンビの奮闘を描く。 この世界の行く先を40年近く前に暗示していたアシモフの想像料たるやおそるべし。 | ||||
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SF名作との紹介で読んでみた。 途中から推理小説の要素が強くなる。 しかも主役は名探偵ではなく、いたって普通の警官だ。 地球の巨大な都市の中だけで生活する人類と、宇宙を開拓した元地球人、さらにそれぞれが開発している人間型ロボットが絡む。 推理小説のタネとしてロボットを使い、今でも通じるような未来世界を描きつつ、そこに登場する人間は泥臭い。 それどころか、バラ色の未来とはかけ離れた暗い都市生活、管理社会が何度も描写され、少々鬱屈した気分を感じるほどだ。 だが、謎解きの爽快感とSF世界にどっぷりハマって楽しめる。 | ||||
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Wikipediaの「概要」には、こう書いてある。 >> アシモフ最初のロボット長編であり代表作のひとつ。「ロボット工学三原則」の盲点を突いたSFミステリの傑作として名高い。 また、鋼鉄都市という殻の中に閉じこもっていた人類が再び宇宙に旅立っていこうとするビジョンが描かれている。 続編として『はだかの太陽』『夜明けのロボット』があり、更に『ロボットと帝国』においてアシモフのもう一つの代表作であるファウンデーションシリーズとの融合が図られている。 << アシモフファンなら納得の説明。読んでないひとに分かるかな〜? さらに引くと「補足」がまた興味深い. >> 主人公イライジャ・ベイリと妻ジェゼベル(ジェシィ)の名は、それぞれ旧約聖書に登場する預言者エリヤと、彼を迫害した古代イスラエル王妃イゼベルの英語名である。本編中でも旧約聖書におけるエピソードに言及しており、ジェシィの行動の重要な伏線となっている。またダニールも「ダニエル」のもじりで、やはり旧約聖書に登場する、ネブカドネザル2世に仕えた賢者で裁判の守護聖人でもあるダニエルをモチーフにしている… << 「神聖な言葉は、法律よりも高いところにある」という言葉の「意味が分からない」と言うダニールに、ベイリがパリサイ人のエピソードを話して聴かせる。その言葉が、最後のダニールのセリフに出てくる。まるでアメリカSF映画のような伏線(あ、逆か)。再々読だったが、何度読み返しても新しい発見があるSFミステリーの古典。 | ||||
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後期のアシモフは、ファウンデーションシリーズ、ロボットもの、その他の作品(「宇宙の小石」とか)を全て同一の未来史に盛り込もうとして、やや破綻してしまいますが、この作品は単独で読んでもすごくまとまっていて面白い。ミステリとしても素敵ですが、そこここに溢れるSFの香りがたまりません。 「はだかの太陽」までで止めておいてくれた方が練度も高くて良かったのですが…Rオリヴァーはあまり偉くなりすぎず、この位の方がウィットも効いていて好きです。 | ||||
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人口80億で都市化が進み資源は枯渇しつつある。過去に原発事故があり、人々はロボットに職を奪われる不安に直面、これでは現代世界とあまりかわらない。違いは宇宙人に支配されてることぐらいだが、この宇宙人も過去に他の惑星に進出した元地球人なので、文明が進んだ外国人に支配された途上国的な感覚。そんな中で起こる宇宙人殺人事件、これを地球人刑事と人間とたがわぬ外見のロボットが捜査、政治的な問題も絡み、事態は二転、三転、最後は、冒頭の記述も絡む意外な展開、これでは普通のミステリー、でもそこはアシモフです。科学や文明について考えしまう。原発事故とエネルギ―問題に直面してる科学が苦手な日本人には特にお薦め。 | ||||
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人口80億で都市化が進み資源は枯渇しつつある。過去に原発事故があり、人々はロボットに職を奪われる不安に直面、これでは現代世界とあまりかわらない。違いは宇宙人に支配されてることぐらいだが、この宇宙人も過去に他の惑星に進出した元地球人なので、文明が進んだ外国人に支配された途上国的な感覚。そんな中で起こる宇宙人殺人事件、これを地球人刑事と人間とたがわぬ外見のロボットが捜査、政治的な問題も絡み、事態は二転、三転、最後は、冒頭の記述も絡む意外な展開、これでは普通のミステリー、でもそこはアシモフです。科学や文明について考えしまう。原発事故とエネルギ―問題に直面してる科学が苦手な日本人には特にお薦め。 | ||||
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鋼鉄のドームの下で、80億の人々がひしめき合って生活している地球は、かつて 宇宙に進出した移民の子孫であるスペーサー(宇宙人)の事実上の支配下にあった―― ニューヨーク・シティの刑事イライジャ・ベイリは、友人でもある総監エンタービイから、 地球を訪れていた宇宙人の科学者サートン博士が殺害された事件の捜査を命じられる。 ベイリは、宇宙人が送りこんできた人間そっくりのロボット、 R・ダニール・オリヴォーとともに、捜査を開始するが……。 殺人現場(宇宙市)に、正規のルートから凶器を持ち込むことはできないため、 犯人は野外を経由して現場に侵入することになるのですが、普段、閉鎖空間 の中でしか生活していない地球人が野外に出ることは心理的に不可能。一方、 ロボットのほうは、〈ロボット工学の三原則〉によって、そもそも人間を傷つけられ ない――というSF的設定を前提にした不可能状況の構築が秀逸です(冒頭に さりげなく張られた伏線――ある小道具の描写――も巧妙)。 また、人類の末裔である宇宙人が、何故人間そっくりのロボットを捜査に送りこん できたのか――というホワイダニットは、壮大なSFのテーマに直結していきます。 本格ミステリという視点だけからみると、本作は、オーソドックスな作品に 過ぎませんが、普遍的なSF的テーマ――人間と科学の相剋――を内包 させたことにより、時代を越えて読み継がれる傑作となり得たといえます。 | ||||
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鋼鉄のドームの下で、80億の人々がひしめき合って生活している地球は、かつて 宇宙に進出した移民の子孫であるスペーサー(宇宙人)の事実上の支配下にあった―― ニューヨーク・シティの刑事イライジャ・ベイリは、友人でもある総監エンタービイから、 地球を訪れていた宇宙人の科学者サートン博士が殺害された事件の捜査を命じられる。 ベイリは、宇宙人が送りこんできた人間そっくりのロボット、 R・ダニール・オリヴォーとともに、捜査を開始するが……。 殺人現場(宇宙市)に、正規のルートから凶器を持ち込むことはできないため、 犯人は野外を経由して現場に侵入することになるのですが、普段、閉鎖空間 の中でしか生活していない地球人が野外に出ることは心理的に不可能。一方、 ロボットのほうは、〈ロボット工学の三原則〉によって、そもそも人間を傷つけられ ない――というSF的設定を前提にした不可能状況の構築が秀逸です(冒頭に さりげなく張られた伏線――ある小道具の描写――も巧妙)。 また、人類の末裔である宇宙人が、何故人間そっくりのロボットを捜査に送りこん できたのか――というホワイダニットは、壮大なSFのテーマに直結していきます。 本格ミステリという視点だけからみると、本作は、オーソドックスな作品に 過ぎませんが、普遍的なSF的テーマ――人間と科学の相剋――を内包 させたことにより、時代を越えて読み継がれる傑作となり得たといえます。 | ||||
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「ロボット三原則」の盲点を突いた 犯罪事件を解明するSFミステリー。 何よりうれしいのは あの「銀河帝国興亡史」に出ていたR・ダニールが 結構メインで活躍していること。 そう、別の視点で書かれた物語なのです。 そしてだんだんと判明してくる 宇宙人殺害事件の真相。 特に終盤のほうではある重大な事実が ベイリの前に突きつけられます。 きっと読者は「ええっ!」と思うはずです。 ただし事件の犯人は 前の数作品を読んでいれば容易です。 ほぼ固定パターンですよ。 SF色は強くないので 異色の謎解きとしても面白いかも。 | ||||
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「ロボット三原則」の盲点を突いた 犯罪事件を解明するSFミステリー。 何よりうれしいのは あの「銀河帝国興亡史」に出ていたR・ダニールが 結構メインで活躍していること。 そう、別の視点で書かれた物語なのです。 そしてだんだんと判明してくる 宇宙人殺害事件の真相。 特に終盤のほうではある重大な事実が ベイリの前に突きつけられます。 きっと読者は「ええっ!」と思うはずです。 ただし事件の犯人は 前の数作品を読んでいれば容易です。 ほぼ固定パターンですよ。 SF色は強くないので 異色の謎解きとしても面白いかも。 | ||||
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SFということで、若干気後れしていたのですが、読んでみると、そんなにどっぷりしたSFではなく、ほとんど想像の範囲内で補える未来の話です。 ミステリーとして読むと、かなり王道だと思います。密室のトリックに、SFを使っていないので、すんなり受け入れることができます。謎解きのシーンは、読み応えがあり、爽快です。 | ||||
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SFということで、若干気後れしていたのですが、読んでみると、そんなにどっぷりしたSFではなく、ほとんど想像の範囲内で補える未来の話です。 ミステリーとして読むと、かなり王道だと思います。密室のトリックに、SFを使っていないので、すんなり受け入れることができます。謎解きのシーンは、読み応えがあり、爽快です。 | ||||
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