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不連続殺人事件
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不連続殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全44件 21~40 2/3ページ
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この一冊ほど読了後に忸怩たる思いにさせられた作品はない。いや、それはむしろ溜飲が下がる思いと喩えた方がしっくりくる様なモノなのかも しれない。。芸の道で生きる一種浮世離れした男女が集う山奥の豪邸で巻き起こる愛憎劇と殺人劇のあまりの痛烈さ非合理さに気圧されて、一種 名状できぬ愉快な狂気が感染する様な不可思議な感覚に陥ってしまうが、それ故にこれはあらぬ方向に決着を持って行ってしまうのでは(?)と云う 邪推が働きヒヤヒヤしながら読み進めると...そこには完璧なパズルが在った。。 兎角、いびつなピースもえげつないピースもしっかりと嵌るカタルシスにも似た秩序と、それを著者自身の探偵小説(推理小説)は、あくまで 犯人当ての知的ゲームでなければならない!!という価値観をもろに体現し読み手に挑戦したバラバラで不秩序な構成力の素晴らしさ。こちらも あくまで推理小説たる余計な演出を省いた矢継ぎ早の伏線回収などあまりに見事でただただ驚嘆するのみ。 パズラーのプロットによく精通している練達であり、表現する段になれば技巧も一級品。ロジックに犯人当てを愉しみたいタイプにも、物語に 耽って騙される快感に酔いたいタイプにも満足感を与える稀有な名作だろう。 | ||||
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この一冊ほど読了後に忸怩たる思いにさせられた作品はない。いや、それはむしろ溜飲が下がる思いと喩えた方がしっくりくる様なモノなのかも しれない。。芸の道で生きる一種浮世離れした男女が集う山奥の豪邸で巻き起こる愛憎劇と殺人劇のあまりの痛烈さ非合理さに気圧されて、一種 名状できぬ愉快な狂気が感染する様な不可思議な感覚に陥ってしまうが、それ故にこれはあらぬ方向に決着を持って行ってしまうのでは(?)と云う 邪推が働きヒヤヒヤしながら読み進めると...そこには完璧なパズルが在った。。 兎角、いびつなピースもえげつないピースもしっかりと嵌るカタルシスにも似た秩序と、それを著者自身の探偵小説(推理小説)は、あくまで 犯人当ての知的ゲームでなければならない!!という価値観をもろに体現し読み手に挑戦したバラバラで不秩序な構成力の素晴らしさ。こちらも あくまで推理小説たる余計な演出を省いた矢継ぎ早の伏線回収などあまりに見事でただただ驚嘆するのみ。 パズラーのプロットによく精通している練達であり、表現する段になれば技巧も一級品。ロジックに犯人当てを愉しみたいタイプにも、物語に 耽って騙される快感に酔いたいタイプにも満足感を与える稀有な名作だろう。 | ||||
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探偵作家クラブ賞受賞作品。戦後間もない、今から60年ほど前に書かれ「日本小説」とゆう本に連載されたそうです。連載途中で作者の坂口安吾が「この物語の犯人が分かった人は、その理由もつけて出版社まで」と読者に挑んだトリックを、ぜひ皆さんも味わってみて下さい。登場人物がユニークで、ストーリーはテンポよく軽快。一気に読んでしまいたくなる面白さです。そして物語の最後、犯人が分かり事件が解決した時、他の推理小説には無いような深い深い感動があります。言葉にならない切なさです。坂口安吾はスゴイ。 | ||||
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探偵作家クラブ賞受賞作品。戦後間もない、今から60年ほど前に書かれ「日本小説」とゆう本に連載されたそうです。連載途中で作者の坂口安吾が「この物語の犯人が分かった人は、その理由もつけて出版社まで」と読者に挑んだトリックを、ぜひ皆さんも味わってみて下さい。登場人物がユニークで、ストーリーはテンポよく軽快。一気に読んでしまいたくなる面白さです。そして物語の最後、犯人が分かり事件が解決した時、他の推理小説には無いような深い深い感動があります。言葉にならない切なさです。坂口安吾はスゴイ。 | ||||
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登場人物の多さに目を瞑ればマンガのようにどんどん読み進めることができる。 登場人物の多さはトリックのためというのは勿論、登場人物の言動・行動の理由付けのために登場させた面が強いように感じる。 なので主要な人物以外は特に注視する必要はない(若干ネタバレかも) 軽い登場人物整理メモがあればストレスなく読める。 根を詰めて読まなきゃ犯人・トリックがわからないといったような 難しいものではなくマンガの金田一少年の事件簿にも出てきそうなorでてきた題材である。 「あぁなるほどそういうことね」というように十分楽しめると思う。 犯人がわかった後スパッと終るあたりは評価できる。 その終り方も少年事件簿に似てるなと感じたが…まぁどうでしょう | ||||
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登場人物の多さに目を瞑ればマンガのようにどんどん読み進めることができる。 登場人物の多さはトリックのためというのは勿論、登場人物の言動・行動の理由付けのために登場させた面が強いように感じる。 なので主要な人物以外は特に注視する必要はない(若干ネタバレかも) 軽い登場人物整理メモがあればストレスなく読める。 根を詰めて読まなきゃ犯人・トリックがわからないといったような 難しいものではなくマンガの金田一少年の事件簿にも出てきそうなorでてきた題材である。 「あぁなるほどそういうことね」というように十分楽しめると思う。 犯人がわかった後スパッと終るあたりは評価できる。 その終り方も少年事件簿に似てるなと感じたが…まぁどうでしょう | ||||
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推理小説は文学であると同時に謎解きクイズの側面もあります。 なので作品の比重を、胸を打つ文学性に求めるか、脳の盲点をつく謎性に求めるかは、読者個人によって異なるものでしょう。安吾自身は「探偵小説の最大の興味は犯人探しにある」と言い切っているくらいなので、「不連続」を書くにあたっては謎の作成に特に心血を注いだと思います。 確かに巧みな謎です。おそらくこのトリックを完璧に言い当てるのはなかなか難しいのではないでしょうか。 でも、私がこの小説を本棚に大事にしまっているのは、それがためではありません。 最後の2ページ。 犯人が発した、しぼりだすような切ない一節。あれにゾクゾクきたんです。 推理小説の比重を胸を打つほうに求める方は、ぜひご一読を。 | ||||
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推理小説は文学であると同時に謎解きクイズの側面もあります。 なので作品の比重を、胸を打つ文学性に求めるか、脳の盲点をつく謎性に求めるかは、読者個人によって異なるものでしょう。安吾自身は「探偵小説の最大の興味は犯人探しにある」と言い切っているくらいなので、「不連続」を書くにあたっては謎の作成に特に心血を注いだと思います。 確かに巧みな謎です。おそらくこのトリックを完璧に言い当てるのはなかなか難しいのではないでしょうか。 でも、私がこの小説を本棚に大事にしまっているのは、それがためではありません。 最後の2ページ。 犯人が発した、しぼりだすような切ない一節。あれにゾクゾクきたんです。 推理小説の比重を胸を打つほうに求める方は、ぜひご一読を。 | ||||
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最もフェアプレイで、論理的に考えても科学的に考えても筋が通る謎解きで、日本推理小説の最高峰の一つで世界に誇れる名作と思います。豪華キャストでの映画化を望むくらいです。 | ||||
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最もフェアプレイで、論理的に考えても科学的に考えても筋が通る謎解きで、日本推理小説の最高峰の一つで世界に誇れる名作と思います。豪華キャストでの映画化を望むくらいです。 | ||||
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やたらと多い登場人物、次々に起こる連続殺人事件。そしてその登場人物の皆それぞれが奇人変人ばかり。誰もが怪しく、またそれでいて「怪しい」ことが当たり前なこの世界では、どれが本当の「怪しさ」なのかを隠している。かなり昔の作品だけに、多少読みづらい。だがそれを超える面白さがここにはある。今なお色あせていない名作でしょう。 | ||||
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やたらと多い登場人物、次々に起こる連続殺人事件。そしてその登場人物の皆それぞれが奇人変人ばかり。誰もが怪しく、またそれでいて「怪しい」ことが当たり前なこの世界では、どれが本当の「怪しさ」なのかを隠している。かなり昔の作品だけに、多少読みづらい。だがそれを超える面白さがここにはある。今なお色あせていない名作でしょう。 | ||||
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不連続とするために登場人物が多くなるのは仕方ないのだが やはり少し読みにくいという感じは否めない しかし奇人変人揃いの登場人物やそれらの放つ毒の強いユーモアなどは 読んでいて面白かったしトリックもいいと思う あとこの「不連続殺人事件」と言うネーミングセンスは素晴らしいと思う その理由は読んで確かめて欲しい これ作品への挑戦として書かれた「八つ墓村」だが あえてストーリーテラー横溝の読みやすさとおどろおどろしさで 私は「八つ墓村」に軍配を挙げる | ||||
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不連続とするために登場人物が多くなるのは仕方ないのだが やはり少し読みにくいという感じは否めない しかし奇人変人揃いの登場人物やそれらの放つ毒の強いユーモアなどは 読んでいて面白かったしトリックもいいと思う あとこの「不連続殺人事件」と言うネーミングセンスは素晴らしいと思う その理由は読んで確かめて欲しい これ作品への挑戦として書かれた「八つ墓村」だが あえてストーリーテラー横溝の読みやすさとおどろおどろしさで 私は「八つ墓村」に軍配を挙げる | ||||
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初めて坂口安吾という人の作品を読みました。 ここにレビューを書かれる方たちほど、この時代の作品を読んだこともないので僭越ですがこんなビギナーの私でもすごく楽しめました。 なんというか・・・これが昭和22年の作品とはとても思えない。この登場人物のキャラクターの濃さにまずヤラれます。そのキャラを楽しむだけでページをめくる手が止まらない!!登場人物はかなり多いですが、それもあまり気にならないくらいの面白さ。 久しぶりに一気読みしてしまいました。推理小説もあまり読まない私なので思いっきり意外でした・・・ 巨勢博士かっこいいなぁ。 ラストはあまりに切ないです。 | ||||
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「堕落論」で有名な作者のミステリ・デビュー作。この後も「復員殺人事件(未完に終ったが、高木彬光氏が書き継いで本にしている)」、西郷隆盛を主人公にしたミステリ短編集を発表する等、相当なミステリ・ファンだったようだ。 話は、戦後まもなく田舎の富豪邸に一癖も二癖もある小説家、画家等が集められるが、その中で連続殺人事件が起こるというもの。最後は探偵役に事件中の"不合理な行動"を指摘され犯人が割れるのだが、何しろ登場人物は全て奇矯な性格の持ち主で、各々突拍子もない行動に出るので犯人の"不合理な行動"が隠されてしまうのだ。それが物語の自然な流れの中で起こるので、読者は幻惑されてしまう。この辺に、作家としての坂口氏の力量が出ている。また、読者の読みやすさを考えてか登場人物に絶妙な渾名を付けて(例えば犯人をピタリと当てる女性名(?)刑事には"アタピン")、それを用いて書くので読んでいて楽しい。 作者は本作に相当自信を持っていたようで、解決編の前、当時の著名なミステリ作家、評論家に当てて「この犯人が分かるか」と挑戦状を叩きつけたそうである。ちなみに、横溝正史氏はすぐに分かったそうである。また、私の周囲の人間に一読を勧めたところ、日頃ミステリを読む習慣がない人程、簡単に犯人を当てる傾向があった。TVの2時間ドラマの影響ですかねぇ。 とにかく読んでいて楽しく、また本格ミステリとして超一流の出来栄えで、未読の方には絶対お勧めの一作。 | ||||
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時は終戦直後。 地方の富豪邸に集まった人々。 この人たちがそれぞれにドロドロした人間関係(主に男女関係)を持つ。 そして次々に起こる殺人事件。 最初は登場人物の会話(話し言葉)にちょっととまどうのですが、当時の人の話し方ってこんなかなと思いながら読むのもまた楽しいものです。 登場人物の多さにもはじめは面食らうかも。私は読みながら相関図をかきました。 ところで、このお話、推理小説をよく読んでいる人には途中で犯人がわかってしまいます。 それがちょっと難だけど、話のテンポもよく、十分楽しめると思いますよ。 ラストの台詞が知的で、そして哀しくて印象的です。 | ||||
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〃日本のミステリ ベストなんとか〃みたいなものに必ず名前が出ているだけのことはあります。何の情報もない状態で初めて読めば、意外な犯人にきっと驚きます。 でも実は、やたら登場人物が多いわりに複雑な話でもなく、トリックも奇抜きわまる、というほどではないのですよね。謎解きが得意な方なら途中で犯行動機に見当がつき、犯人もわかってしまうかも知れません。しかし、その分を差し引いても、この小説は本当に〃おもしろい〃のです。 何と言っても登場人物がほとんど一人残らずヘン! 普通の人が見当たらない! 別荘の招待客のみならず、ホスト側の一族、警察、探偵役、そして語り手、すべてがどっか変な人たちです・・・この人々が繰り広げるバルザックの人間喜劇みたいな(←って読んだことないけど(笑))ドラマというかドタバタを追っているだけで十分、楽しめます。 これも坂口安吾という作家だからこそなのでしょうか。読むうちに、これって多少デフォルメされてるだけで、私たちも、自分では平凡だと思ってるけど実際はこんなもの?と思わされたりもして。 繰り返される酸鼻な殺人もおどろおどろしさはあまりなく、醜怪な人間模様はユーモラスでさえあります。そしてちょっぴり悲しい結末。 私にとっては、犯人がわかっているのになぜか時々、読み返したくなる不思議な本です。 ATG映画のワンシーンを使った昔のカバーが懐かしいです。あの映画はもう見られないのでしょうか・・・ | ||||
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この本を読んでいて初めに思った事はとにかく登場人物がごまんとで出来てとにかくややこしい本当にこの物語はちゃんと最後に収集がついて終わるのかと腹を立てて読んでいましたが、最後まで読み終わると自分の見落としにハッとさせられてしまう。そんな作品です。安吾のほかの推理小説を読みなれているひとでもこの小説にはかなり衝撃を受けると思います。何でも病室の中で書き上げたというのだから驚きです。 | ||||
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とにかく、物語に出てくる人がみんな怪しい。 こんな世界あるんだろうか?とか考えてたら醒めてしまうので、 一気に読み切られた方がいいでしょう。 でも、そうすると頭ごちゃごちゃになってしまいそうですが・・。 眠れない夜に読んで、そのまま眠れず徹夜で読んでしまう読み方が 合ってるんじゃないかと私は思います。 | ||||
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