(短編集)
暗い青春
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"青春は絶望する(中略)少年の希望は自在で、王者にも天才にもみずから化して夢と現実の区別がないが、青春の希望の裏には、限定された自我がある。わが力量の限界に自覚があり、希望に足場が失われている"1970年発刊、改版の本書は、著者の青春期を題材にした自伝的作品10編収録の短編集。 個人的に表題作に惹かれて本書を手にとりました。 さて、そんな本書は太宰治、織田作之助、石川淳らと共に、無頼派・新戯作派と呼ばれ『がらんどう』のような風格の作家とも称された著者の特に【青春期を題材にした短編集】で、自殺して間もない芥川龍之介の家に編集作業で通いながら、死んでいった仲間たちを思う表題作『暗い青春』(二十五に相当)他、肉親への嫌悪や自然を叙情的に描く『石の思い』、悟りをひらき高僧になろうと睡眠四時間の苦行を続ける『二十一』そして青春期の恋人、女流作家の矢田津世子との出会い、別れを描く『二十七歳』『三十歳』。それ以降の時期を描く『古都』他、時系列に沿って10編が収録されているのですが。 私小説家としてはもっとも縁遠い印象が著者にあったので、自伝的内容にびっくりする本書ですが。中ではやはり表題作の『暗い青春』そして、矢田津世子への感情が赤裸々に、また美しく描かれている『三十歳』が胸にぐっときます。 また『東京にいることが、ただ、やりきれなくなったのだ』と。ふと京都、伏見稲荷界隈に滞在していた時を描いた『古都』も、京都に縁ある私としては興味深かったです。 著者ファンの方はもちろん、青春期を振り返りたい誰かにオススメ。 | ||||
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青春ときくと学生時代の華やかな恋愛しかイメージしかなかったが、若者に留まらずその上の世代の方々にも響くことが多い一冊。理想についての論も深く同意できる面が多い。 | ||||
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坂口安吾の『青春論』。ずばりタイトルにひかれて聴きました。このエッセイの中に出てきた宮本武蔵論の中で、「青春」を斬られる前に斬らねば殺されてしまう剣法にたとえていたのが面白かった。タイトルは「青春論」ですが、これは坂口安吾の人生論ですね。 | ||||
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私たちが気軽に使っている「青春」という言葉。はたして坂口安吾という作家は宮本武蔵を引き合いにだして、彼特有の少し皮肉っぽい口調で「青春」を語る。時代を超えても色あせない安吾の視点は「青春」を超えて「人生」を考えさせてくれる。純粋におすすめしたい。 | ||||
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