暗い青春
評判
暗い青春の評価:
5.00/5点 レビュー 4件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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暗い青春の評価:
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個人的に表題作に惹かれて本書を手にとりました。
さて、そんな本書は太宰治、織田作之助、石川淳らと共に、無頼派・新戯作派と呼ばれ『がらんどう』のような風格の作家とも称された著者の特に【青春期を題材にした短編集】で、自殺して間もない芥川龍之介の家に編集作業で通いながら、死んでいった仲間たちを思う表題作『暗い青春』(二十五に相当)他、肉親への嫌悪や自然を叙情的に描く『石の思い』、悟りをひらき高僧になろうと睡眠四時間の苦行を続ける『二十一』そして青春期の恋人、女流作家の矢田津世子との出会い、別れを描く『二十七歳』『三十歳』。それ以降の時期を描く『古都』他、時系列に沿って10編が収録されているのですが。
私小説家としてはもっとも縁遠い印象が著者にあったので、自伝的内容にびっくりする本書ですが。中ではやはり表題作の『暗い青春』そして、矢田津世子への感情が赤裸々に、また美しく描かれている『三十歳』が胸にぐっときます。
また『東京にいることが、ただ、やりきれなくなったのだ』と。ふと京都、伏見稲荷界隈に滞在していた時を描いた『古都』も、京都に縁ある私としては興味深かったです。
著者ファンの方はもちろん、青春期を振り返りたい誰かにオススメ。