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神は銃弾
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神は銃弾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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この作家が話題になったのはもうだいぶ前の話ですが、当時の私には魅力がわか りませんでした。今回なんとなく本書を再読してみたのですが、やはりまったく 面白くなかったので、この辺の感性は変わってないという事が確認出来ました。 登場人物は皆お喋りで観念的な会話を繰り広げるのですが、どうしてもそのキャ ラクターが喋っているように感じられません。というか、意味ありげなだけで結 局よくわからない内容の話を延々聞かされたところで面白いわけがありません。 本筋となる復讐物語も、展開はスローで起伏がなく極めて退屈です。上記のよく わからない会話と唐突な場面転換(しても大したエピソードはない)の連続が感 情移入を阻みます。詩的な描写や表現とやらも私にはただ読みにくいだけでした。 要するにかなり人を選ぶ本です。個人的にはエンターテインメント小説として評 価するのは厳しいと感じます。では文学的価値がある小説なのかと言えばそれも 甚だ疑問ですが……結論としては、人物、物語、文章、全ての要素が星1つです。 | ||||
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新年の読書初めに偶然この本を選んでしまったのですが、大失敗でした。 お粗末な比喩のオンパレードで、読みにくいったらない。文学臭を出そうとしたのかもしれませんが、その10分の1でも情景描写に力を割いてくれていたら多少はましだったでしょう。 ラスボスも教祖にしてはえらく小集団のギャングの頭で、やったことに比較するとカタルシスがぜんぜん得られないエンディングでした。 これほど失敗と断言できる読書時間はありませんでした。 | ||||
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「星明りに歩調を合せ、子午線から子午線に移動する頭蓋骨色の月を背にして計画を立てる」 「満月が空の静脈伝いにパートナーの地球に白い血を送ってきている」 「顔に描かれたなかなかの傑作が内側にへこむ。鋼鉄と石が、くずれおれて途方もない熱となり 、熱がその傑作を貪り食う」etc 疲れる。はっきり言って疲れる。こういう面倒くさい比喩表現は嫌いです。 B・ラテンさんは詩人なんですかね?なにか自己陶酔しているみたいで気味が悪い。 本書はその年に、なんとか賞で新人賞をとり、日本のなんとかランキングで3位だそうです。 後書の解説では、本書は紛れもない傑作で、著者は巨匠になるはずで、ベストテンに入るそうです。 こういう押し売りもなんか嫌ですね。 肝心の内容は、上記の通り凄く読みにくいです。シーンの展開も唐突です。 比喩も面倒で辟易としてくる。そして、主人公のボブと行動を共にするジャンキーのケイスのやり取りが 長すぎて長すぎて飽きてきます。会話も作者はクールだと思っているのでしょうが、単にグタグタです。 戦闘シーンもやけに短く、武器などの造詣は皆無、主人公がはじめて発砲するのはかなり後になってから。 つまりそれまでは、登場人物のグタグタの会話が面倒な比喩で永遠に続きます。 これ、本当に評価が高いの?傑作なの?何度も首をかしげました。 私としては、近年稀に見る評判倒れの代表作とします。 | ||||
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私は「音もなく少女は」を先に読んで感銘を受け、デビュー作である本作を手に取ったのだが、残念ながら期待外れだった。驚いた事に「神は銃弾」という邦題は原題の直訳で、ここに作者の意匠が明確に表れている。この題名はJ.レノンの「God(...God is a concept)」から取ったものではないだろうか ? 「音もなく少女は」を読むと、作者の「人生は絶望と悲しみに満ちているが、それでもそれを乗り越える事が出来る」とのメッセージが良く伝わって来たが、本作はデビュー作特有の"力み"が見られ、ダークで頽廃的な暴力とドラッグの世界に走り過ぎている感がある。作者自身がそうした世界に浸っていた時期があったとしても。 それでも、人物造形やストーリー展開に工夫が凝らされ、ハードボイルド風サスペンスとして楽しめれば良いのだが、両方共に欠いている。まず、本当は"超越者"として本物語の中心に君臨する筈の悪漢サイラスが単なるヤッピー崩れにしか見えず、本作の求心力を著しく殺いでいる。そして、このサイラスを仇として追跡するボブ、それを支援するサイラスの元手下ケイスの二人の造形にも不満が残る。物語中で羊に例えられるボブだが、全くその通りで、娘を誘拐されて怒りに燃えている筈のボブの存在感が全く感じられない。もっと不可解なのはケイスである。「音もなく少女は」におけるフランやイヴの役割を担っていると思うのだが、何故ケイスがサイラスのグループを抜けて更生を目指したのか、何故自らの身の危険を顧みずにボブに献身するのかサッパリ分らず、これまた本作の求心力を著しく殺いでいる。特に、ラストの二人の行動は本作の意匠からすると噴飯物である。 ストーリー展開も、単純なのは作者の意図通りなのかもしれないが、作者が重きを置いている筈の暴力・虐待・追跡シーンにさしたる迫力が感じられない。サイラスのグループに行動を捕捉されている二人が、大した作戦を用いている訳でもないのに命を落とさないのもご都合主義に過ぎる。デビュー作ならではの欠点が露呈した作品と言えるのではないか。 | ||||
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なんとか最後まで読みましたが、あまり好きな本ではありませんでした。カリフォルニアってこんなところだったのかと、考え直しました。暴力、暴力。こんなにもぎりぎりな人間ばかりで、うんざりです。長年ミステリを読んでますが、最近特に感じるのが、ベストテンに入るような本が、いい本とは言えないことです。とても残念です。 | ||||
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電車通勤の時に読みました。気がつくともう降りる駅に到着してしまっているような面白い場面とか心に残る段落とかがあったのですがどうしても最後まで読みきれませんでした。登場人物に感情移入ができず途中からはただ読んでるだけという感じでした。イギリスの賞を取ったそうですがしばらくはこの著者の本は買いません。 | ||||
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ヒロインのケイスはともかく、まずヒーローのボブのキャラクターが読み進んでも一向に輪郭が立ってこない。悪役のサイラスもカルト教団の教祖と言うカリスマ性はなくて、組織をマネージしてるリーダーシップもなく、どうみてもチンピラを3,4人引き連れてるケチな麻薬密売ギャングです。ついでに言うと重要な役回りのはずの誘拐されるボブの娘のギャビは、どういう精神状態なのか、悲しみ、痛み、父や母への思いなど全く触れられず、空気のようです。だから救出に必死になる主人公二人のリアリティが伝わってこないのかな。 ストーリーは、必然性の無い、あるいは偶然性に依存した、追いかけっこをずっとするんですが、そもそも何でケイスがこんなにサイラスに復讐したがるのかの動機もよく伝わらない。 で、やたらに下半身の名称が出てくるセリフ、単調な暴力シーンが延々と続き途中から辟易してしまいました。(ちなみに暴力シーンが駄目なわけではなくてトマス・ハリスは好き)かと思うと突然妙に会話が道徳的になったり宗教的になったりして、つまり料理で言えばカドが立った激辛スープにいろんな素材がバラバラに入ってる感じと言ったらいいか。 原書の帯の錚々たる作家の推薦文によると「ストーリーは驚きに満ちているし、キャラクターは脳裏にやきつくし、文体はコワク(変換できず)的で、会話のひとつひとつは重くて鮮やか」だそうですが、「すべてが全く正反対だ」、というのが正直な感想で、つまり、年寄りの私には全く合いませんでした。 | ||||
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