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神は銃弾
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神は銃弾の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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この作家が話題になったのはもうだいぶ前の話ですが、当時の私には魅力がわか りませんでした。今回なんとなく本書を再読してみたのですが、やはりまったく 面白くなかったので、この辺の感性は変わってないという事が確認出来ました。 登場人物は皆お喋りで観念的な会話を繰り広げるのですが、どうしてもそのキャ ラクターが喋っているように感じられません。というか、意味ありげなだけで結 局よくわからない内容の話を延々聞かされたところで面白いわけがありません。 本筋となる復讐物語も、展開はスローで起伏がなく極めて退屈です。上記のよく わからない会話と唐突な場面転換(しても大したエピソードはない)の連続が感 情移入を阻みます。詩的な描写や表現とやらも私にはただ読みにくいだけでした。 要するにかなり人を選ぶ本です。個人的にはエンターテインメント小説として評 価するのは厳しいと感じます。では文学的価値がある小説なのかと言えばそれも 甚だ疑問ですが……結論としては、人物、物語、文章、全ての要素が星1つです。 | ||||
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養老孟司氏の著書にこの本が登場し、お褒めになっていたのでKindleでトライ。久々に超カルトと暴力に満ちた世界にどっぷりだった。これをブレずに書ける作者はすごい。絶望と恐怖の中で、誘拐された娘を取り戻そうとする男と、ジャンキーから立ち直った女のチェイスと鉄の意志が凄まじい。圧倒的な暴力が描かれる裏で2人の人間描写は繊細であり、切なく、最後2人が生きてくれてよかった(たぶん)と思った。次のテランを読むにはちょっとインターバルが必要なくらい満腹。 | ||||
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なんとも難しい話だ。筋書きは、カルト教の教主に拐われた娘を探しに、警官である父親が、元教徒で麻薬中毒者の女を案内役として追跡する話である。 登場人物の話す言葉に毒があり、品がなく、気分が悪くなる。暴力描写の場面にも、ここまで書かなくてはならないのか、と嫌悪感を覚える。最近、ボステン・テランの小説を読み始め、最初の作品だと言うこの本にたどり着いた。この本に出てくる表現は、この本の前に読んだ、「音もなく少女は」に似ているが、「音もなく少女は」も悲惨な話ではあったが、希望が見られた。しかし、この話には、希望があるのだろうか。 ちなみに、なんとしてもボストン・テランの小説を原文で読もうとしたが、この本も十数ページで挫折した。翻訳者の田口俊樹氏は「訳者あとがき」で、「本書ほど訳出に難渋した作品もない。」と述懐していた。私にも読めないわけだ。しかし、欧米の人たちはこの本を、アメリカ探偵作家クラブとイギリス推理作家協会、で大きく評価されているところを見ると、難解な小説ではあってもちゃんと読みこなしていると言うことだろう。 | ||||
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ボストン・テランのこの一冊から大ファンになりハマった思い出の一冊でした。 何処に無くしてしまい買い直して全冊コンプ出来ました。 | ||||
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新年の読書初めに偶然この本を選んでしまったのですが、大失敗でした。 お粗末な比喩のオンパレードで、読みにくいったらない。文学臭を出そうとしたのかもしれませんが、その10分の1でも情景描写に力を割いてくれていたら多少はましだったでしょう。 ラスボスも教祖にしてはえらく小集団のギャングの頭で、やったことに比較するとカタルシスがぜんぜん得られないエンディングでした。 これほど失敗と断言できる読書時間はありませんでした。 | ||||
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残酷?確かに設定は残酷だが、そこまで残酷な描写はなかったかと。どちらかというと、話の進み具合と登場人物の心情が、全く入ってこない方で、読むのに時間がかかりました。 カルト?大した主張じゃないし、単なる好き勝手犯罪集団だし、何よりケイトのモチベーションはなんなのか…。元ジャンキーが急にいい人?全てに説得力が足りないです。 でも、どうなるのかは、気になりつつ読めたので、星は3つで。 | ||||
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レビュー評価が極端に分化していたので逆に興味を惹かれて読了。 カルトにドラッグ、レイプに凄惨でど派手な暴力シーン。 身内もみな罪を隠匿してる輩ばかりで四面楚歌。 そんな中で、デスクワーク中心の冴えない保安官が、脱カルトのジャンキー女と、 カルト教壇に拉致されてドラッグ漬けにされている一人娘を救い出せるのか? と逆に悲惨すぎておもしろく読了できた。 テランのデビュー作ということもあり、文章修飾に懲りすぎの感は否めないが、 デビュー作らしい荒っぽい勢いで最後まで読ませる。 冴えない保安官ボブとヘロインの離脱症状に苦しむケイスのコンビが、けっこういい。 | ||||
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元妻とその再婚相手がカルト集団に惨殺され、娘が連れ去られた刑事。捜査が行き詰まりをみせるなか、刑事は元女性信者の助けを借りて娘の足跡を追いかける。 本作品は、ジャンキーの元女性信者と真面目一筋の刑事のバディもので、ロードノベルでもありる。バディものの定番である、そりの合わない二人の心を通わてせいく様が見所のひとつだ。心の襞に分け入るような深淵さを持ち合わせつつ、サスペンスフルな展開を見せてくれる。 ただ、凄惨なシーンが続くのと幼い子供が犠牲になっているので読んでいて気分がよくはない | ||||
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憤怒―それを糧に、ボブは追う。別れた妻を惨殺し、娘を連れ去った残虐なカルト集団を。やつらが生み出した地獄から生還した女を友に、憎悪と銃弾を手に…。鮮烈にして苛烈な文体が描き出す銃撃と復讐の宴。神なき荒野で正義を追い求めるふたつの魂の疾走。発表と同時に作家・評論家の絶賛を受けた、イギリス推理作家協会最優秀新人賞受賞作。 | ||||
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グロすぎて10pでダウン、、池上とかいう人の解説も気に入らなかった!!ダウン、! | ||||
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「星明りに歩調を合せ、子午線から子午線に移動する頭蓋骨色の月を背にして計画を立てる」 「満月が空の静脈伝いにパートナーの地球に白い血を送ってきている」 「顔に描かれたなかなかの傑作が内側にへこむ。鋼鉄と石が、くずれおれて途方もない熱となり 、熱がその傑作を貪り食う」etc 疲れる。はっきり言って疲れる。こういう面倒くさい比喩表現は嫌いです。 B・ラテンさんは詩人なんですかね?なにか自己陶酔しているみたいで気味が悪い。 本書はその年に、なんとか賞で新人賞をとり、日本のなんとかランキングで3位だそうです。 後書の解説では、本書は紛れもない傑作で、著者は巨匠になるはずで、ベストテンに入るそうです。 こういう押し売りもなんか嫌ですね。 肝心の内容は、上記の通り凄く読みにくいです。シーンの展開も唐突です。 比喩も面倒で辟易としてくる。そして、主人公のボブと行動を共にするジャンキーのケイスのやり取りが 長すぎて長すぎて飽きてきます。会話も作者はクールだと思っているのでしょうが、単にグタグタです。 戦闘シーンもやけに短く、武器などの造詣は皆無、主人公がはじめて発砲するのはかなり後になってから。 つまりそれまでは、登場人物のグタグタの会話が面倒な比喩で永遠に続きます。 これ、本当に評価が高いの?傑作なの?何度も首をかしげました。 私としては、近年稀に見る評判倒れの代表作とします。 | ||||
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カルト教団というわりに、その「カルトな教団」とやらがまるっきり描かれていない。単なるワルのグループに過ぎない。プロットにも何にも工夫がない。 とはいえ、現在形で畳み掛ける文章はなかなか勢いがあったので、内容的にはさして面白くはないものの最後まで読み通すことはできた。 とはいえ、頻出する珍妙なレトリックの数々は、全くイタダケナイ。これを「詩的」だとか「情念」だの「狂気」だのと考える人は、著者も含め、文学的トンチンカンという他ない。 そんなわけで★★★。 | ||||
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すさまじいまでの暴力シーンやセックスシーン、そして麻薬に犯されたジャンキーやカルトの教祖が出てくるノワール小説である。しかし、 この作者はこれは処女作であることを全く感じさせないほどの、抑制の効いた文体とそして、ある意味難解なまでの表現 で作品が決して、暴力を売り物にしたビジュアルな作品でないことを証明している。主人公の元ジャンキーでありカルトの犠牲に なった女性、ケイスの魅力も抜群だ。最後自分ひとりでカルトの教祖であるサイラスを殺しに出かける。保守的なボブともだんだん 心を通じさせる描写もなかなかいい。 | ||||
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私は「音もなく少女は」を先に読んで感銘を受け、デビュー作である本作を手に取ったのだが、残念ながら期待外れだった。驚いた事に「神は銃弾」という邦題は原題の直訳で、ここに作者の意匠が明確に表れている。この題名はJ.レノンの「God(...God is a concept)」から取ったものではないだろうか ? 「音もなく少女は」を読むと、作者の「人生は絶望と悲しみに満ちているが、それでもそれを乗り越える事が出来る」とのメッセージが良く伝わって来たが、本作はデビュー作特有の"力み"が見られ、ダークで頽廃的な暴力とドラッグの世界に走り過ぎている感がある。作者自身がそうした世界に浸っていた時期があったとしても。 それでも、人物造形やストーリー展開に工夫が凝らされ、ハードボイルド風サスペンスとして楽しめれば良いのだが、両方共に欠いている。まず、本当は"超越者"として本物語の中心に君臨する筈の悪漢サイラスが単なるヤッピー崩れにしか見えず、本作の求心力を著しく殺いでいる。そして、このサイラスを仇として追跡するボブ、それを支援するサイラスの元手下ケイスの二人の造形にも不満が残る。物語中で羊に例えられるボブだが、全くその通りで、娘を誘拐されて怒りに燃えている筈のボブの存在感が全く感じられない。もっと不可解なのはケイスである。「音もなく少女は」におけるフランやイヴの役割を担っていると思うのだが、何故ケイスがサイラスのグループを抜けて更生を目指したのか、何故自らの身の危険を顧みずにボブに献身するのかサッパリ分らず、これまた本作の求心力を著しく殺いでいる。特に、ラストの二人の行動は本作の意匠からすると噴飯物である。 ストーリー展開も、単純なのは作者の意図通りなのかもしれないが、作者が重きを置いている筈の暴力・虐待・追跡シーンにさしたる迫力が感じられない。サイラスのグループに行動を捕捉されている二人が、大した作戦を用いている訳でもないのに命を落とさないのもご都合主義に過ぎる。デビュー作ならではの欠点が露呈した作品と言えるのではないか。 | ||||
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なんとか最後まで読みましたが、あまり好きな本ではありませんでした。カリフォルニアってこんなところだったのかと、考え直しました。暴力、暴力。こんなにもぎりぎりな人間ばかりで、うんざりです。長年ミステリを読んでますが、最近特に感じるのが、ベストテンに入るような本が、いい本とは言えないことです。とても残念です。 | ||||
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設定がシンプルで話に入りやすいですね。 すさまじい悪意と暴力の氾濫する異常な 犯罪ワールドの描写が、 これでもかというくらい執拗で、 読みつづけるのが嫌になるくらい凄いです。 でも面白かったと思います。 | ||||
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電車通勤の時に読みました。気がつくともう降りる駅に到着してしまっているような面白い場面とか心に残る段落とかがあったのですがどうしても最後まで読みきれませんでした。登場人物に感情移入ができず途中からはただ読んでるだけという感じでした。イギリスの賞を取ったそうですがしばらくはこの著者の本は買いません。 | ||||
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ヒロインのケイスはともかく、まずヒーローのボブのキャラクターが読み進んでも一向に輪郭が立ってこない。悪役のサイラスもカルト教団の教祖と言うカリスマ性はなくて、組織をマネージしてるリーダーシップもなく、どうみてもチンピラを3,4人引き連れてるケチな麻薬密売ギャングです。ついでに言うと重要な役回りのはずの誘拐されるボブの娘のギャビは、どういう精神状態なのか、悲しみ、痛み、父や母への思いなど全く触れられず、空気のようです。だから救出に必死になる主人公二人のリアリティが伝わってこないのかな。 ストーリーは、必然性の無い、あるいは偶然性に依存した、追いかけっこをずっとするんですが、そもそも何でケイスがこんなにサイラスに復讐したがるのかの動機もよく伝わらない。 で、やたらに下半身の名称が出てくるセリフ、単調な暴力シーンが延々と続き途中から辟易してしまいました。(ちなみに暴力シーンが駄目なわけではなくてトマス・ハリスは好き)かと思うと突然妙に会話が道徳的になったり宗教的になったりして、つまり料理で言えばカドが立った激辛スープにいろんな素材がバラバラに入ってる感じと言ったらいいか。 原書の帯の錚々たる作家の推薦文によると「ストーリーは驚きに満ちているし、キャラクターは脳裏にやきつくし、文体はコワク(変換できず)的で、会話のひとつひとつは重くて鮮やか」だそうですが、「すべてが全く正反対だ」、というのが正直な感想で、つまり、年寄りの私には全く合いませんでした。 | ||||
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最初から度肝を抜かれる展開でした。 読み始めて、あまりの展開に、「え?そんなむごい展開になるの?」と何回も読み直してしまいました。 「神は銃弾」というタイトルを何回も、確認しながら中身を読み進めていきました。このタイトルはうまいな〜と思いつつ・・・。 物語は、救いようのない残酷さが満ちています。しかし、その中に希望があることが、一番すごい。 かなり強烈な読書体験でした。久しぶりのヒット作品でした。 映画化は無理だと思いますが、それでいいと思います。こんなすごい作品が映画化されたら、なんだか残念。 | ||||
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ノーテンキで大雑把なアメリカ人にこんな深い作家がいたのか! 本書で言及されている単純な二元論の悪の間違いを更に追求したい人は、 オクタビオ・パス か山本七平 の著作を薦める。 哲学的文学的なノワールなので、 純文学ファンによりいっそう受ける作品。 エンタメとしては、比喩表現がやり過ぎでうざい。 比喩地獄というギャグを自分で言ってるので、 許してやりたい気もするが、鼻につくので許しません。 比喩を刈り込んで2割ボリュームを落とせば、 完璧な作品になったろうに惜しい。 ノワールだがヒロインの方が多く人殺しするのが新鮮。 ヒーローはデスクカウボーイと揶揄されるヘタレだしなw ヒーローの為にヒロインが活躍する異色作。 ヒーローの方が足手纏いであるww プロットは単純だが、人間関係の描写が巧い。 ヒロインは犯されまくるが、 ヒーローとは恋仲にはならないのも新鮮! セクースも武器の一種に過ぎない。 人間関係で大事なのは心の関係ざんす。 これを読んで心が揺すぶられない奴は読書する意味がない。 | ||||
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