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黄金の島



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黄金の島の評価: 4.00/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 1~20 1/2ページ
12>>
No.22:
(4pt)

ベトナムからの密入国の彼らは果たして黄金の島で生き延びられるのか

黄金の島ジパングを目指した一行15人は台風の脅威に逢いながらも3人の犠牲をを出したが日本に到着する。
待ち構えていたものはヤクザの一行で日本人ヤクザの立花は出迎え船乗船時に射殺されてしまう。
ヤクザの監視下に置かれ一年半後に脱出し新たな新天地へ旅出る。
物語はここで終わるが密入国した彼らは果たして大金を得て再びベトナムに帰ることができるのだろうか。
ヤクザに拘束された後の記述がほとんど無く何故彼らが生き延びてきたかをもう少し記述してもよかったのではないか。
一般文学通算1737作品目の感想。2016/09/29 17:50
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.21:
(4pt)

東南アジアの厳しい現状

黄金の島すなわち日本。
かつてマルコポーロが名付けたこの日本を1990年代のベトナムでは同じ思いがあったのだろうか。
ヤクザの坂口は失敗からベトナムへ身を隠しているがそこで出会ったシクロ数のチャム達と出会い、彼らが日本に憧れボートピープルとして日本にわたる計画を知る。
二年ほど前にベトナム旅行で見かけたシクロに思いはせ興味深く読んだ。
知らざれるベトナム社会の神髄を見た。
一般文学通算1343作品目の感想。2016/09/27 21:40
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.20:
(4pt)

文句なく面白いが、、、、なんだろう、消化不良

物語としては、まあ、間違いなく面白い、ベトナムへの興味も深まった。
が、なんだろう、、、、、
え?
これはどういうこと?
どうなったの?
なんで?
という疑問が残ったまま、終了してしまった。
エピローグのやっつけ感だけが、残念だった。

密航の話なんだけど、現在では密航者が日本で生活するためには、やっぱり裏の組織の力がないと、無理なんでしょうね。
坂口はヤクザである必要があったのでしょう。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.19:
(3pt)

夢と信頼・仁義、愛がテーマのはずが、今ひとつ消化不良。ベトナムの雰囲気はGOOD。

以前、友人の結婚式でホーチミンに行ったことがあり、小説を読みながらベ
トナムの街並みが頭の中で巡るようでした。雑誌に連載されていたためか、次
の展開が楽しみで、一気に読めます。

 ただ、逆に著者が最初からストーリーや結末を考えて書いていたわけではな
さそうで、登場人物の心情や行動がどっちつかず、何が最大のテーマかが分か
らないまま書き進めている印象がありました。

 特に日本を目指して、上陸を目指す終盤がどう着地させようか悩みながら、
えいっやという感じで終わらせてしまったようなのが残念でした。仲間や恋人、
家族との信頼関係、仁義がテーマだと思うのですが、結果的には消化不良になっ
てしまった印象を持ちました。
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.18:
(4pt)

ある意味では死んだ人も救われてるなかなぁ

おもしろいはおもしろいのですが、最後がなんとも救われません。結局、純粋で必死なものたちだけが生き残るのです。ある意味では死んだ人も救われてるなかなぁ。とにかく長いが。。。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.17:
(1pt)

なんじゃこりゃ?

ヤクザに嵌められ追われて日本をでなければならなくなった坂口が
ベトナムでの暮らしに絶望する若者達の”日本で金を掴みたい”という強烈な気持ちに
突き動かされ、自身で彼らを日本に密入国させることを決意します 

簡単に言えばそういう話ですが・・・・
坂口が組を追われる事になる導入部もかなり違和感がありますし、
後半であっさりと一家の会長がいとも簡単に跡目を譲ってしまうなどありえない話でしらけます 
また、坂口を嵌めるのを手伝った奈津が坂口のためにあれこれ動きまわる様子も説得力に欠けます 
そもそも目をかけてもらっている一家の会長の孫娘との望まれた交際をいろいろ考えて躊躇するような男が 
自分の兄貴分の女に惚れぬくなどという設定に誰が納得できるのでしょうか 

よかったといえるのは 
荒れ狂う嵐の中で身を挺して船をヴェトナム人たちを救おうとする坂口の姿に 
それまで、疑心しかもっていなかったカイが心を開く場面と 
坂口を見捨てざるを得なかったカイが最後に砂田と奈津を射殺して自らも命を失う場面くらいです 

要するに、本当の主人公は誰なのよと 
描きたいことはなんなのよと(なせばなるとでもいいたいんでしょうか?ちなみに誰が?何を?)
感情移入ができないんですねえ  

ヴェトナムから日本への密入国者の冒険物語に徹していればおもしろい本だったのでしょうが 
そこにヤクザの抗争やら、複雑な男女関係やらを盛り込んで、より深い味わいを持たせようとして、
結果つまらない物語になってしまっています
とにかく読後感の悪い作品です

中古で十分いや読まなくて良し、と僕は思います 

黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.16:
(2pt)

もっと特徴を

ヤクザの世界。一般の社会からは遠いが、そこには彼らなりの論理があり、文字通り命を賭して権力争いをしている。そんな世界でミスをし、海外へ追いやられたあるヤクザが主人公。
 舞台となるのはベトナム。主人公は最初タイに行くが、そこで命を狙われ、ベトナムへ逃れる。そこである若者のグループと知り合い、彼らを中心に話は展開していく。
 どのジャンルに入れたらいいのか迷う、ボーダーレスな小説だ。ミステリーではないし、サスペンスにしては話の展開がおとなしすぎる。あえて言えば、「逃亡小説」というところだろうか。もっとアクションシーンを入れるなど、小説の特徴をはっきりさせれば、ずっと面白い小説になっただろう。エンターテインメントとしてはいまひとつか。読ませる力は十分にある。それだけに残念だ。「ホワイトアウト」のような力作を期待していたのだが。ダイナミックな展開がないのだ。手に汗握るようなシーンも少なく、大きな謎が提示されるわけでもない。どちらかと言えば、淡々と話が進んでいく感じで、ぐいぐいと引き込まれ、ページをめくらせる小説とはいえない。それでも、最後のほうになって、やっと展開が急になり、面白くなってくる。それまでの400ページは前置きだったとしか思えない。ほとんど無駄と言ってもいい。ホワイトアウトでもそうだったが、この作家は自然の極限状況を描き出すのが実にうまい。そこをメインにして、もっと人を引きつける小説を書いてほしい。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.15:
(5pt)

黄金

いやー読んだなぁ〜って感じですね。ひさしぶりの上下巻の大巨編読みました。さすがに疲れたし、時間もかかりましたが、充実した時間でした。あっ!!っと驚くような展開は私的にはなかったですが、真保さんの作品はその立場にいる人の人間描写が凄いうまいと思いますし、書き方も自分の考えどうりにかいている感じがしてて改めて巧い文章を描く人だなぁーって素人なりに思いました。この国際社会派サスペンスは次はどうなるんだろう?って考えるよりも人の内面的露出度が抜群!?でした。それにリアリズムがあるし、とても説得力がある。これを読んで、明日や来月に「どんな作品だか忘れてしまったわ〜」なんて人はいないでしょうね。ベトナム人の黄金の島に対する憧れや、その他もろもろの考え方や、社会制度、南北の違いなどもわかり、とても為になったし、これからは違った目線でベトナムを観てみたいと肌で実感させられる小説でした!!!
黄金の島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(下) (講談社文庫)より
4062747731
No.14:
(4pt)

東南アジアが舞台

国を追われたヤクザが東南アジアへ逃げるという始まり。この流れはちょっと強引な感じもしましたが、タイで襲撃されベトナムへ逃げ、そこでベトナム人の少年達と知り合い、彼らのシクロ漕ぎとしての生活が描かれるところは臨場感があり楽しめた。共産主義国家でありながら強烈な資本主義的な弱肉強食の経済、公然とまかり通る賄賂、人々の生活感、そこで日系企業に各種便宜をはかる現地日本人等々、東南アジア独特の熱気と喧噪、混乱がとてもよく伝わってくる。旅行、駐在等で訪れたことのある読者には懐かしく感じる点もかなりあると思う。

主人公とベトナム人少年、少女が小舟で日本を目指すのが後半。次々に迫り来る難関に挑む海上のアドベンチャーといった趣。クライマックスにはちょっと驚きいたり失望したり、それでいてちょっと心暖まる感じもする、という具合。最後まで主人公が日本の元ヤクザというのがしっくりこなかった。
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.13:
(3pt)

ちょっと長い・・・

この作者のは、他の作品でもそうなんだけど、ちょっと冗長では無いでしょうか?とはいっても「奪取」は、長いながらも内容が詰まってるので良かったのだが、本書とかは無駄に長く感じます。

それもだし、主役のヤクザがベトコンと一蓮托生の関係になるのがちょっと強引と感じます。あまりにもベタでは無いでしょうか。そりゃたしかに彼らの境遇は悲惨だし、そこに同乗するのは分かるし日本語教えてやるのもけっこうだけど、そんな命までかけるかなぁ・・・?

それに、主役のヤクザが、元海の男っていうのも、なんかやけにご都合主義っぽく感じました!
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.12:
(3pt)

混沌、錯綜

海外に逃亡した日本のヤクザと、日本に渡りお金を稼ぐ事を目的とする
ベトナムの若者たち。この二者が、やがて出会い物語は進展します。

日本人から見れば、日本はそれほど住みやすい国とは思えませんが、
一攫千金を夢見るベトナム人から見れば、「黄金の国」に見えるんでしょうか。
日本に来ても、あまり良い事は無いように思えますが。

グループを作りシクロをこいでお金を稼ぐ若者たち。
市民に因縁をつけて賄賂を巻き上げる警官。
夢を実現するため体を売る女たち。
異国でフィクサーとして活動する日本人。
日本で修司を外国に追いやる事になった女性とヤクザの幹部。

様々な人の思いが交錯し、やがて日本から逃げてきたヤクザの修司くんは、
ベトナムの若者たちに手を貸して日本を目指す事になります。
果たして下巻で彼らを待ち受ける運命やいかに。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.11:
(5pt)

絶望の中に埋もれる希望の種

裏切り、屈辱、無力感、絶望。そんな中で人々が抱く「希望」とは何か?重厚なヒューマンドラマ&息もつかせぬノンストップアクションノベル。抗争に巻き込まれ日本を追われるヤクザ・修司。彼がベトナム・ホーチミンシティで出会ったのは、黄金の島・日本への密航を目指すシクロ乗りの少年たちだった。「黄金の国」を追われた男は、一片の愛の望みを胸に故郷をめざし、少年たちは、豊かな富がもたらすであろう幸せを求めて全てを捨ててその地を目指す。今、発展途上国の中でも特に勢いのある国・ベトナム。共産主義国家でありながら、あまりにも資本主義的な「弱肉強食」の論理がまかり通る街サイゴン。ここを訪れたことがある人なら、あの熱気とパワーに圧倒さる想いをいだいたはずです。
その中で、不公平感や理不尽さを感じつつ、地をはい回る虫のような生活を送る少年たちが、希望に向かって一直線に努力する姿は、富を得ながらも希望や夢の多くを失った僕たちにとって非常にまぶしいものに映ります。「黄金の島」は本当に目指す価値のあるところなのか?アジアの熱気と喧噪が伝わってくるような、真保さんの真骨頂!下巻まで本を閉じられません。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.10:
(3pt)

若干の尻つぼみ感

「日本で働いたお金でビルが建った」。 アジアのエマージェンシー諸国(発展途上国)では、こんな話を信じて日本に行こうとする人たちがいる。貧窮した彼らが正規のルートで日本へ入国できるはずもなく、密航船にすべてを託し夢を追い求め大海原へ出ていくのだ。 日本にいられなくなったタチバナが流れ着いたのはベトナム・ホーチミン。そこには、裕福な生活を夢見る少年たちが、途方もない密航費を稼ぐためにつたない英語で観光客を相手にする人力タクシー・シクロを漕いでいる。タチバナはカイが率いるシクロ乗りの一団から安いホテルを紹介してもらう変わりに、彼らに日本語を教えることに。そんななか、日本への密航船にカイの仲間が乗ることになった。しかし計画は失敗、カイの仲間は打ち殺されてしまう。それでも日本へ向かうことを諦めない彼らをみて、日本へ戻ることを決意したタチバナは一緒に連れて行くことに。日本へ向かうことになった彼らを待ち受けているのは!? 久しぶりの冒険小説だ。しかし書評子的には、連載をまとめたものらしく若干の尻つぼみ感は拭いきれない気がした。深読みのし過ぎかもしれないが、連載期間内に完結させようとしたのではないだろうか。船に乗ってからが短い気がする。
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.9:
(5pt)

ジパング

この本を読んでいると日本が、誤解されているなぁと思いました。
外国の方にとって日本はまだまだジパング(黄金の国)なのに、
日本人にとってはどうなんでしょうか?
そんなことを問われているような一冊でした。ちなみに、日本は私にとって少なくとも黄金の国ではないです。
でも、自然が豊かと言う意味では大好きです。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.8:
(5pt)

心の中のジパング

逃亡者から一転、黄金の島をめざす冒険者へ。
非常に展開が早く、かつ読者の心をつかんだまま
一気に最終章へと連れ去る。
どの部分をとっても、非常にバックボーンがしっかりしており、
いろいろな方面から勉強をしていると思われる。
いつの時代も、人間とは現状に満足できず、他人の状況を
羨みねたむ。
自分にとっての『黄金の島』とは?何が人間にとっての『黄金に島』足りえるのか?
冒険小説ながら、現代の人々に考えさせる内容の非常に濃い小説に
仕上がってると思う。
黄金の島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(下) (講談社文庫)より
4062747731
No.7:
(5pt)

裕福であるが故に忘れているもの

いい話だった。文庫化された真保裕一の作品はほとんど読んでいるがその中でもっともお気に入りの作品になった。そして同時にいろんなことを教える作品でもあった。「黄金の島」は、ヤクザの追っ手から逃れてベトナムに辿り着いた坂口修二とベトナムで日本に行くことを切望する若者カイとその仕事仲間のたちの話である。ベトナムに住む人々に言わせれば僕らの住む日本はアジアで唯一ヨーロッパやアメリカと肩を並べられる「黄金の島」である。日本に行けば幸せが待っていると信じるベトナムの若者達、ところが教育水準は低く彼等は日本の正確な位置も知らないのだ。南ベトナム敗戦後、92年までに東南アジア地域に脱出したボートピープルは79万人以上と言われているが彼等を喜んで受け入れた国はほとんどなかった。ボートピープル達はやっと到着した国で難民認定さえ得られず、不法入国者や不法滞在者となってさまよった。中には陸地を踏むことすらできず、海で餓死したり、海賊によって犧牲になった人も多かったという。 テレビでもたまに日本の領海に入って来たボートピープルを放送していたと記憶している。それを見て、「なんて無茶なヤツラなんだ」とか「そんな小さな船で日本目指してどうするんだ?」とかそんな風に思ってなかっただろうか。日本と言う経済的に裕福な国に生まれたと言うだけで彼等を見下して見てはいなかっただろうか。「黄金の島」の中で夢に向かって生き続けるベトナムの青年達、彼等の生き方こそ、僕ら日本人が忘れているモノではないか。僕らが見習わなければいけないものではないか。働かなくても食べ物ぐらい手に入る。そんな裕福な国で生活している内に、何かを追い求めることすら忘れている人間が多いように思う。そう痛感させられた。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.6:
(5pt)

夢と希望と現実

今日上巻を読み終えて、下巻を読み始めました。
夢を抱くベトナムの若者達、それを阻止する社会のシステム。どこにいても、自分の夢のために順風満帆に進んでいける人なんて一握りしかいない。現実はそんなものだ。と感じさせつつも、諦めてしまってはその場で人生は終わってしまう。やはり人間は目標があってこそ何事も一生懸命頑張れる事を強く感じさせてくれました。
下巻はどのように物語が展開していくのか。。。
楽しんで読んでおります。そんなに重苦しい内容ではないから、どなたにもお勧めできます。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723
No.5:
(5pt)

映画2~3本の読みごたえ

感情を交えぬ、緻密な描写は、映画を見てるようです。
2~3本の冒険映画を見た後のような充実感と満足感が得られます。
本の代金と、選られる楽しみを比べると、お買い得だと思います。テンポよく進むストーリーは、貧困、欲にボケた人間のおろかさが中心に展開され暗めです。しかし、その中で主人公の捨てられない、甘いロマンティズムが、淡々と描かれているところに、読んでる方まで、少し甘い気分のされてしまいます。
少し残念なのは、結末の味が、あまり良くなかったです。ま、これは個人の感じ方によると思います。週末、家で、じっくり楽しめる分量と内容です。
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.4:
(3pt)

予想していたものとは違っていました。

もともとが雑誌に連載されたものであるためか、次の展開に期待を持たせる文章構成が徹底されており、読み出したら止まらないです。ただ残念だったのは、国外逃亡したヤクザ坂口の存在が、単なる「語り部」としてとしか機能していないこと。物語の本筋は、黄金渦巻く島「日本」に行くことを夢見るベトナム人シクロ乗りの話なので、あまり共感が持てませんでした。希望に向かってがむしゃらに生きているという意味では、「戦後」をリアルタイムで経験した人たちは、別の感想を持つのでしょうか...?
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.3:
(5pt)

真保裕一の最高傑作

著者の作品を江戸川乱歩賞受賞作「連鎖」から読んでいるが、今までの作品の中では、「奪取」が私の中では1位だった。が、「黄金の島」を読んでそれも吹っ飛んでしまった。時間が経つのも忘れて一気に読んでしまった。 著者の作品らしく、ベトナムでの描写のディティールの細かさ。日本のみの舞台設定では描くことができないスケールの大きさ。読み応え充分である。物語は修司を中心に複雑に絡まりあっていく。特に修司のキャラクターがいい。すんなりと感情移入できる。また、黄金の島、日本を夢見るシクロ乗りチャウからの視点が効果的。ベトナムの内情が垣間見える。本作品の値段は一見高いように思うかもしれないが、余りあるカタルシスがある。
 間違いなく真保裕一の現時点での最高傑作である。
黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566

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