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黄金の島



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黄金の島の評価: 4.00/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

なんじゃこりゃ?

ヤクザに嵌められ追われて日本をでなければならなくなった坂口が
ベトナムでの暮らしに絶望する若者達の”日本で金を掴みたい”という強烈な気持ちに
突き動かされ、自身で彼らを日本に密入国させることを決意します 

簡単に言えばそういう話ですが・・・・
坂口が組を追われる事になる導入部もかなり違和感がありますし、
後半であっさりと一家の会長がいとも簡単に跡目を譲ってしまうなどありえない話でしらけます 
また、坂口を嵌めるのを手伝った奈津が坂口のためにあれこれ動きまわる様子も説得力に欠けます 
そもそも目をかけてもらっている一家の会長の孫娘との望まれた交際をいろいろ考えて躊躇するような男が 
自分の兄貴分の女に惚れぬくなどという設定に誰が納得できるのでしょうか 

よかったといえるのは 
荒れ狂う嵐の中で身を挺して船をヴェトナム人たちを救おうとする坂口の姿に 
それまで、疑心しかもっていなかったカイが心を開く場面と 
坂口を見捨てざるを得なかったカイが最後に砂田と奈津を射殺して自らも命を失う場面くらいです 

要するに、本当の主人公は誰なのよと 
描きたいことはなんなのよと(なせばなるとでもいいたいんでしょうか?ちなみに誰が?何を?)
感情移入ができないんですねえ  

ヴェトナムから日本への密入国者の冒険物語に徹していればおもしろい本だったのでしょうが 
そこにヤクザの抗争やら、複雑な男女関係やらを盛り込んで、より深い味わいを持たせようとして、
結果つまらない物語になってしまっています
とにかく読後感の悪い作品です

中古で十分いや読まなくて良し、と僕は思います 

黄金の島Amazon書評・レビュー:黄金の島より
4062106566
No.1:
(2pt)

もっと特徴を

ヤクザの世界。一般の社会からは遠いが、そこには彼らなりの論理があり、文字通り命を賭して権力争いをしている。そんな世界でミスをし、海外へ追いやられたあるヤクザが主人公。
 舞台となるのはベトナム。主人公は最初タイに行くが、そこで命を狙われ、ベトナムへ逃れる。そこである若者のグループと知り合い、彼らを中心に話は展開していく。
 どのジャンルに入れたらいいのか迷う、ボーダーレスな小説だ。ミステリーではないし、サスペンスにしては話の展開がおとなしすぎる。あえて言えば、「逃亡小説」というところだろうか。もっとアクションシーンを入れるなど、小説の特徴をはっきりさせれば、ずっと面白い小説になっただろう。エンターテインメントとしてはいまひとつか。読ませる力は十分にある。それだけに残念だ。「ホワイトアウト」のような力作を期待していたのだが。ダイナミックな展開がないのだ。手に汗握るようなシーンも少なく、大きな謎が提示されるわけでもない。どちらかと言えば、淡々と話が進んでいく感じで、ぐいぐいと引き込まれ、ページをめくらせる小説とはいえない。それでも、最後のほうになって、やっと展開が急になり、面白くなってくる。それまでの400ページは前置きだったとしか思えない。ほとんど無駄と言ってもいい。ホワイトアウトでもそうだったが、この作家は自然の極限状況を描き出すのが実にうまい。そこをメインにして、もっと人を引きつける小説を書いてほしい。
黄金の島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:黄金の島(上) (講談社文庫)より
4062747723

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