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(短編集)
ブラウン神父の童心
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ブラウン神父の童心の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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私はたまたま原書で読んで夢中になって邦訳を読んでやっぱり大ファンになってしまった。ヘミングウェイが作品の中で少年に「おれはチェスタトンに会いたいね」って言わせたのもわかるなぁ。チェスタトンという人はミステリの可能性も限界も全部見えてしまった上でこんなに面白い世界観を小説にできるひとなんだ。トリック創作率とかパラドックスがどうとかよく言われるけど、そうじゃなく小説・文学のもつ面白さの原体験がここにある。この先、本というものがすたれてしまって「本なんて読んでるの」っていわれる時代がきても、やっぱりこっそり会いたいんだな~ブラウン神父と。 | ||||
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ホームズ、ポワロをはじめ小説が生んだ名探偵は多いですが、その中でブラウン神父は意外と知られていないのではないでしょうか。しかし、ミステリーファンならば読まないと損です。トリック自体も本格的ですごいのですが、文章も素晴らしい。特に情景描写が綿密で色彩豊か。幻想的な気分にさせてくれます。少々読みづらい部分もありますが、この物語が書かれた時代から考えて(19世紀後半から20世紀初頭)このくらい重厚で古い感じの文が相応なのではと思います。推理物として一級品であるだけでなく、高尚な文学といった雰囲気も兼ね備えたこのシリーズ、「童心」「知恵」「不信」「秘密」「醜聞」全5冊の読破をおすすめします。ちなみに、あの江戸川乱歩もブラウン神父を愛読、絶賛しているんですよ。 | ||||
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ブラウン神父…私個人的には一番好きな推理家です。こっけいな風貌でひょうひょうとした風情、それでいてどこか寂しいところがあるからです。人は皆、孤独であるということを知っている、混沌とした人の心に長く接してきた人物が持つ、慎ましさと慈悲深さが感じられるのです。ミステリーに陰陽はございませんが、仮に音楽に例えるならばシャープよりもむしろフラット。もう一人の好きな探偵…エルキュール・ポワロならばどこかに生き生きとした動を感じるに対し、ブラウン神父は哲学的な静かさという読後感があります。それでいて、ストーリーは難しくなくて面白い、ストレスを感じることもなく、飽きて飛ばすこともなく読めてしまう…イチオシのミステリーなのです。 | ||||
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普通の推理ものとは一風違う推理小説という感じを受けた。作者のウィットに富んだ(風刺が効いた?)トリックには感心した。ただ、星を一つ減らしたのは、訳があまりよくないと感じたから。どうもすんなりとは読めない。他社からブラウン神父シリーズが出てればいいんだけど…。 | ||||
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この短編集に収録されている作品群ほど数多くのアンソロジーに収録された作品はないでしょう泥棒を追跡していた探偵の前に現れる、変な事件「青い十字架」古典的になった首切りもの「秘密の庭」廊下を行き来する足音だけで推理を展開する「奇妙な足音」奇抜な隠れ方の一例「飛ぶ星」特殊な犯人の「見えない男」奇矯な動機の「イズレイル・ガウの誉れ」凶器のなぞ「神の鉄槌」物の隠し方の有名作「折れた剣」パラドックスもの「三つの兇器」等々これほど粒のそろっている短編集はないでしょう | ||||
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