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邂逅の森
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邂逅の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全133件 61~80 4/7ページ
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さすが、直木賞受賞作。久しぶりに、一気読みをした。 取り上げた題材も新鮮だし、岩手在住の小生としては、身近に感じた。 よく取材をし、構成もしっかりしているし、主人公の感情もよく描けている。 | ||||
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もともと評価の高い小説だったので、期待値も高かったのですが、それ以上に面白かったです。 マタギとして生きる主人公の恋や仲間や家族の描写が生き生きとしており、申し分なく素晴らしい。 また、マタギの存在すら知らなかった私にとって、とても勉強になりました。当時のマタギがどのように山の中で生き、里で生活をしていたのかがはっきりと手に取るように分かりました。 | ||||
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●性衝動を契機に、人生から転落する人々 ●ぽっかりと空いた「心の穴」とその変遷 ●「村社会」における、失われゆく日本民族の習俗 上記のようなテーマが、 明治・大正期の東北マタギを通して、 描かれた作品であるという感想を持ちました。 「マタギ」はあくまで、 それを描くためのフィルターとでも、 言えるでしょうか。 したがって、主だった見方である 「東北の厳しい自然と、そこで敬虔に 誇り高く生きるマタギのお話」 という高尚なものいうよりも、 もっと素朴でグロテスクで抜き差しならない、 人間の性(「せい」と「さが」)が主題の 作品であるように感じます。 愛欲の描写に対しては批判も見受けますが、 後者が主題であるからこそ、 その描写も欠かせないのだと思います。 脚色のない生々しい日本民族の本性を、 ありありと見ることができ、 非常に興味深かったです。 終盤、再登場する文枝の人物描写が、 ツルツルと、上手くでき過ぎてる感があったのだけが、 気になりました。 | ||||
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興味のない小説だったが、薦められてなんとなく読んだらすばらしい小説でした。 日露戦争時代くらいの田舎の山奥の話なのに、全く想像つかないうえに接点のない物語なのにありありと情景が細部まで浮かび、寒い季節の山奥のピンした鋭い空気を感じることもできる。 書かれている言葉が、そこのに存在する全ての機微や空気を的確にあらわしている。 小説は現代を舞台にしたものしか読まなかったのですが、この本は違うジャンルも読んでみてよかったと思えた小説でした。 ちゃんとした文学でお腹いっぱいになれる一冊です。 最初は訛り調で書かれているので、とっつきにくいですがそれでも読んでいくと知らないうちにぬるっと引き込まれます。 | ||||
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まだ読んでいる最中なので、評価をしにくいが、良いと思います。 | ||||
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友人に勧められましたが、一気読みでした。 素晴らしい本です。 さすが直木賞と思いました。 | ||||
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本を読んでて良かったなと思わせてくれる作品です。どうしても街にいれば自然と疎遠になりがちなので、自分の人生とは全く違う人生を体験させてくれて勉強になりました。 | ||||
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田辺聖子氏の解説に 「すぐれた文学とは、読み手に、自分のそれとはまったくちがう人生を体験させてくれる。」 とこの物語について書いている・・ マタギという山で猟をすることで生きた一人の人生を追ったこの物語は、途中から読者はまるでその人生を自分が生きたような錯覚に捉われるだろう 少なくない分量のこの物語だが、先へ先へとページを進ませる大きな力があった・・・ 間違いなく傑作といっていいものだと思う | ||||
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私は標的しか撃ちませんが、的に対する心の動きは同じだなと思いました。 見えるものに託された、見えないものの想いに、どう対峙するか、ショウブを超えた時にショウブ出来る。自分自身に対して、そうありたいと思います。 | ||||
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山本周五郎賞と直木賞を受賞した作品。 大正〜昭和時代で、超自然的な考えと近代的な考えの混在化した時代。 当時の明暗の文化を描き、自然と人間の関わりを描いた、一人の波乱万丈の人生を送ったマタギ(山猟師)が主人公。 古い時代を描いた作品ながら、2004年に書かれた小説であり、読みやすく分かりやすい。 それでいて当時のマタギがどういったものだったかを興味深く分かりやすく説明しながら物語を読み進められる。 また、仕事にかける情熱や楽しさを上手に描写しながら、当時の文化と上手く絡ませた葛藤を描いている。 性的な描写も多いので、嫌いな人は嫌いかもしれない。 感想としては、面白い。 色々なテーマがありそうな作品だが、自分が一番印象深かったのは、主人公・富治の男の生き様である。 仕事に対する姿勢と、マタギという仕事に対する高揚感や緊張感、そして楽しさ。 一寸先は闇という、何が起こるかわからない展開。結婚観など、どれも様々な感情が交錯していて見ごたえがあった。 また善も悪も登場人物が全員生き生きとしており、個性的でよかった。 全体を通して涙が出たり、手を止めるほど感情が揺さぶられるようなことはなかったが、全体を通して無駄なく退屈せず読めて、全体を通して面白い作品だった。 文章の上手な作品で、続きを積極的に読みたくなる作品。 総合で☆4.2。オススメです。 | ||||
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ストーリーはアマゾンの内容紹介が簡潔に言い尽くしています。 付け加えるとすれば、時代設定が大正〜昭和初期である、ということくらいでしょうか。ひとたび凶作ともなれば娘を身売りに出さざるをえないような、そんな厳しい時代の物語です。 わたしは『山背郷』ではじめて熊谷氏の作品を知りました。 マタギや川船乗り、潜水夫など過去のものとなりつつある厳しい肉体労働のさまをリアルに力強く描き出す筆運びに感嘆しました。 この作者はいったいどういう経歴の人だろう、肉体労働をしていなきゃこの描写はできない、と思いウィキを見てみたところ、理系の大学を出て学校教師や保険代理店業を営まれていたとのこと。 ということは資料と想像力のみでこんなリアルな描写を成し遂げたのか!二度びっくりしたものです。 で、本作。マタギを主人公とした長編、しかも直木賞と山本周五郎賞ダブル受賞というので期待しないわけにはいきませんでした。が、わたし的にはちょっと肩すかしでした。 「リアル職業小説」、あるいは「ジャック・ロンドン風野生の叫び」を期待していたのですが、本作の眼目はむしろ恋愛ドラマ、家族ドラマにあります。内容はむろん異なりますが印象としては『おしん』に近い。 むろんマタギの現場、マタギの生活は主題のひとつなのですが、色濃い描写が味わえるのは冒頭とラストだけです。しかもラストの方はいささかドラマチックで大仰にすぎ「リアル」とは言いがたい。 主人公は鉱夫としても働くのですが、その描写も『山背郷』のレベルには至っていない気がします。 自分の個人的な期待は別にしても、小説としても、なにかちょっと中途半端というかうねりのようなものが、この分量とみなぎる力感のわりに、少ないような気がします。重厚な装いを剥ぎ取れば本作の本質はわりに陳腐なホームメロドラマかもしれません。 でも、もし本質が陳腐だとしても装いは本物です。装いを味わうべし。 | ||||
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読み応えがあり、素晴らしい作品です。 数人の方に紹介しました。 | ||||
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現代人がわすれた生への追求。面白すぎて漫画版まで購入して読んだ。 | ||||
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表紙、中身ともにきれいで問題ありませんでした。 期待通りでした。 | ||||
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正直、読み始めは「なんだ山に生きる男達の話か。」ってな感じで、つまらなければ途中で読むのを辞めようと思っていたのですが、いやぁ〜。本の中に入っちゃいましたねw マタギなんて聞いた事がある程度で、自分が知らないマタギ用語もけっこう出てきます。 だけど本の中に入っちゃうのは、容易に映像を頭に浮かばせてくれるその文体、筆力でしょうか。 映画にしたい人けっこういるだろうな〜。 | ||||
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東北のマタギの半生を描いた傑作。 マタギを生業とするものがかつていた、ということくらい知らなかったが、読むに連れてぐいぐい引き込まれ、自分も一緒に銃をぶら下げて深い山林に分け入っている気持ちになってくる。 小さな頃にロビンソン・クルーソーを読んだとき、自分も本当に絶海の孤島に一人ぼっちになったような気がした、あの読書体験。 本書はそんな引き込みの強さがある。 『邂逅の森』というとっつきにくいタイトルと、マタギの半生に、ややもするととっつきにくさを感じる向きもあろうが、ぜひ一度手にとって見て欲しい。 東北訛りの読みにくさなども含めて、それらを補ってあまりある読書体験を与えてくれる一冊だと思う。 近年の直木賞受賞作の中でもレベルの高い作品だと感じた。 | ||||
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今日読み終えて直木賞の中でも読み応えのある本でした。マタギ猟の厳しさや生と死の狭間で命懸けの狩りを行う緊張感なのが伝わってきました。昔ならではの山のしきたりや禁忌などもあり、とても読み手を楽しませるものが含まれていたと思います。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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このような小説が書けるとは・・・・ 私は、この小説を読んで、日本人としてビビッとこない人間は 日本人として認めたくはないですね。 これは日本の「老人と海」です。 とにかく、読め! 読んでから四の五の言え! | ||||
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時代は大正時代、場所は東北。自然に挑むことで生かされる人々の姿と、そんな人々と自然に囲まれて成長する主人公が描かれる。 「自然の中には、小賢しい思想よりも、もっと大きなものがある。」 著者熊谷達也氏はこう語ったそうだが、本書を読むとそんな著者の思いが真正面から伝わってくる。 山間を駆けるマタギの吐息が聞こえる程に描写は躍動的。純朴且つ壮大、こんなに浪漫に充ちた物語を読んだのは久し振りな気がする。 | ||||
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そんな読み手の人生や価値観のはるか上方にズッシリと佇むような 重みと読み応えのある本でした。 | ||||
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