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ドグラ・マグラ



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ドグラ・マグラの評価: 3.96/5点 レビュー 504件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全504件 221~240 12/26ページ
No.284:
(3pt)

文学的虚構で構成された論理学の根本問題

作風の幻想的・猟奇的な趣で知られる小説家夢野久作(1889-1936)の作品集、「瓶詰の地獄」(1928年)「氷の涯」(1933年)「ドグラ・マグラ」(1935年)を所収。彼は人間存在そのものに地獄を視る、ぽっかり空いた穴として。なお「ドグラ・マグラ」は、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並び、探偵小説三大奇書と称される。

「氷の涯」
疾走というのは、いつも desperate であって、行く宛先の無いものだ。男女二人の終末の後ろ姿には、そうした何処か乾いた美しさがある。

「ドグラ・マグラ」
暗い闇でしか在り得ない人間の生命の在りようをみごとに抉り出して、背筋を冷たくさせる「巻頭歌」。「脳髄は物を考える処に非ず」と主張して、脳髄を思考の主体と見做す唯物的科学を繰返し批判し、全ての細胞に平等に存する意識・欲望・記憶の媒介であるとする「脳髄論」。そこから導出される本作品中最重要の概念である「心理遺伝」。それを更に敷衍してヘッケルの反復説(所謂「個体発生は系統発生を繰り返す」)を下敷きにした作中論文「胎児の夢」曰く、胎児は胎内に於いて、原始生物から天変地異や自然淘汰を経て人類に進化するまで、そして胎児の先祖が両親に到り着くまで生存競争を生き延びる為に犯してきた無数の罪業を夢として反復するという。こうした、明らかに冗長過剰と云っていいほどの疑似科学的・超心理学的な(殆ど神秘学的な)学説の閑文字の奔流に長時間付き合わされ眩惑させられる。これも本作の仕掛けの一つと云えるだろう。

人間存在とは、自己同一性(I=X or I≠X、理性/狂気、現/夢・・・)すら決定不可能な、無間=夢幻地獄そのものであるところの縁の無い空虚であることを、長大なこの作品の機制自体が【示して(≠語って)】いる。物語は、つまり人間の自己意識とは、無限階層の一部でしか在り得ないことを【示して】、宙吊りのまま断ち切られる。

"・・・・・何もかもが胎児の夢なんだ・・・・・・。・・・・・・俺はまだ母親の胎内にいるのだ。こんな恐ろしい「胎児の夢」を見てもがき苦しんでいるのだ・・・・・・。"

作品内で展開されている「脳髄論」は、自然主義的な「脳による自己知」の論理的矛盾を繰り返し指摘しているのだが、自己知という機制そのものに孕まれている不可能性にまで議論が及んでいないのは何とも残念だ。本作品がそれを主題にしたものとなっていれば、論理学の根本問題を文学的虚構で以て再構成させた傑作となったであろう。メタ・フィクションとは、そうしたロゴス(論理・言語・理性・自己意識)に典型的に現れる自己関係的機制に本質的に胚胎している不可能性を剔抉することにこそ、その表現方法としての存在意義があると私は考える。

"・・・・・・「物を考える脳髄」はにんげんの最大の敵である。・・・・・・天地開闢の始め、イーブの知恵の果を喰わせたサタンの蛇が、さらに、そのアダム、イーブの子孫を呪うべく、人間の頭蓋骨の空洞に忍び込んで、トグロを巻いて潜み隠れた・・・・・・それが「物を考える脳髄」の前身である・・・・・・"

ここで「物を考える脳髄」という箇所を、「自己知に於ける自己関係的機制」と置き換えれば、私の原罪に対する解釈と近いものになる。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
4488400043
No.283:
(5pt)

私の一番大好きな一冊です。

29年前、映画が放映された時に本を読みました。
興味深くあまりの面白さに、
たしか3日で読んでしまったのを覚えています。

時間軸が本当にめちゃくちゃで読み終わりの場面ですら、
さて今いるのはどこなのでしょうか?と思わせるぐらいだ。

実際、昭和初期に書かれた古い作品であることは間違いないのだけれど、
文章も構成もそれを全く感じさせない。斬新な内容は今読んでも新鮮な感じさえする。
それは夢野久作の天才たる所以である。

夢野久作の短編も沢山読んでいるが、どの話も不思議で私の好みであることもありますが、
新聞記者もなさっていたと言われる彼の文章が大好きです。

この作品は、精神異常な状態の人の頭の中を、
作者の天才的な筆致で所狭しと表現してるのだと思う。

実際人間の脳は、普段そのすべてを使い切っていないと言います。
ならば、そのすべてが全開になったら
「こうした情景が、頭に広がるのでは」とも考えられる。
そんなことをこの作品は摩訶不思議な物語を通してある意味
疑似体験させてくれているのではないでしょうか。

極解かもしれませんが、
始めと終わりに流れる柱時計の大きな音は
本当はどちらも現実では同じ日時に鳴ったものだと思うのです。
つまり始めのボーンを聞いた後に、
彼の頭の中であの膨大な物語が恐ろしい速さで鮮明に流れていって
エンディングに流れる時計の音までに終了しているとしたら…。
こんなことずーっと考えていたら本当に精神異常になることも
あり得るかもしれませんね。

蛇足ですが、映画を観たのは、その当時交際していた
今の主人のお母さまに、映画のチケットいただいたことからです。
映画の出来は全く期待していませんでしたが、
期待に反して、作品の内容を実によく表現しているなと感じました。
私はしっかり観ていましたが、
となりで、全く興味のなかった彼はグーグー寝ていました(笑)
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
4041366046
No.282:
(5pt)

上巻は読み進めにくいが、下巻になると一気に進む。

言わずと知れた日本三大奇書の一つ。
奇書、だなんてどんなトンデモナイ本だろうとわくわくしながらページを繰っていくと……これは、確かに「奇書」の名を冠するに値する一冊。そしてとんでもない傑作だということがわかった。
その奇怪な内容はひとまずおいておくとして。文体だけ見てとってもドグラ・マグラには圧倒される。有名な……ブウウ――――ンンンン………で始まる「私」の語りで綴られる文体が独特なのは言わずもがな、古文、漢文、寺の縁起文、リズム感溢れるキチガイ地獄外道祭文、堅苦しい論文調、新聞記事……もうとにかく多彩な文体が次から次へと現れてくる。作者夢野久作の頭脳恐るべき。
解説によると「百科全書が、彼の驚嘆すべき博学の秘密だというのである。」だそうで。……百科全書ってあの百科全書? 古今東西の学術論文とかをたくさん読みまくったわけじゃなくて? とかなり困惑した。

ただこの本、上巻を読み進めるのに非常に苦労した。下巻までいったらもう魔力にからめとられたかのように一気に読んでしまったのだが。
個人的に辛かったのは「脳髄論」とか「胎児の夢」あたり。同じような主張が何回も何回も繰り返される……だけならともかく、肝心要のその主張にまで、異常な回りくどさのためになかなか辿り着かない。小石を一つ一つ積み上げて理解の階段を造り上げているかのような回りくどさ。この小説を理解するにあたって大事な理論で、かつ常人の常識外の理屈なので読者の頭に叩き込むのに慎重になりすぎた結果なのか、はたまた正木博士の人を食ったようなキャラクターを表しているのか……。

ところでこの小説、「これを読む者は一度は精神に異常をきたす」という煽り文句でも有名だが、いやいや一度だって精神に異常きたしちゃったら困りますよとちょっとこわごわ手に取った。結果。精神に異常をきたした、と言っていいのかわからないが、かなりのショックを受けて夢にまでドグラ・マグラが出てくる始末。三日ばかりうなされた。と書くとこれから読む人の不安を煽るかもしれないが、恐怖のあまりにショックを受けトラウマになったというよりは、一つの完成された芸術を前にして衝撃を受け、数多の謎についつい考えを巡らせ、荒唐無稽なのにリアリティ溢れるこの世界にどっぷり没入した結果夢にまでみた、というのが実情だ。

最期に。「私」が誰なのか、について様々な解釈が飛び交っているようで。
私は「私」=胎児説を推す。その方があの巻頭歌で始まり、わざわざ「胎児の夢」論文にまでかなりのページを割いたこの物語が、綺麗にまとまるように感じるから。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.281:
(3pt)

×読むと気が狂う ○読むと眠くなる

物語シリーズの戦場ヶ原ひたぎが夢野久作ファンであることと、長門有希の100冊にこの本が選ばれていることから読み始めたオタクの感想。
「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」らしいけど、そんなことはなかった。
紙の本の長さ: 431 ページ と非常に長く、2月ぐらいにダウンロードして、夜寝る前にチビチビ読み進めてたら8月29日までかかった。
途中読まずに放置してた期間があったので実際は6か月ぐらいかも。
古いのでところどころ文章が難解&論文がダラダラつづくページやキチガイ地獄外道祭文のページなど退屈で、読むと眠くなるので睡眠導入に最適。
一応推理小説らしいけど、メチャクチャな内容だから最悪夢オチとかありそうと思った&自分は頭が悪いので、自分なりの推理を用意しないまま惰性で読み進めたけど、まぁまぁ楽しめた。
精神病院の歴史の話や胎児の夢という空想科学みたいな話は興味深かった。
「空前絶後」という言葉がよく出てくるので、サンシャイン池崎を連想してしまっておかしかったw
正木博士の「いいかい、~~だよ」みたいなしゃべり方は物語シリーズの臥煙伊豆湖っぽいなと思った。あと、怪異という言葉も一回だけ出てきたかな。西尾維新はこれに影響受けてるのかな?分からない。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.280:
(3pt)

難しい

読むのに非常に長い時間がかかる(約10時間)うえ、文章が複雑で理解が難しい。読み終わった今も分かるような分からないような話だった。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.279:
(5pt)

先生!サイズが666KBなのはわざとですか!?

青空文庫なんだから縦書きにこだわらなくてもいいんじゃないのかなあ、とは、毎回思います。Kindleのルールなんですかね。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.278:
(5pt)

精神に異常はきたしません

内容を端的に言い表すとすれば、「SFホラーミステリ」といったところでしょうか。多分に空想科学的ですし、そこそこグロテスクで、謎解きもある。ただ仕掛けられたトリックがかなりえげつなくて、フィリップ・K・ディックを10倍濃くしたような読後感です。精神に異常をきたすとは思いませんが、現実が崩壊する不思議な感覚に見舞われるでしょう。これが昭和10年発表なんてすごいですね。
途中で出てくる阿呆陀羅経で挫折する人が多いようですが、あれは今でいうラップです。とりあえず声を出して歌いながら踊ると理解できると思います。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.277:
(4pt)

衝撃のラスト

途中で読むのを諦めそうになりましたが、諦めそうになった後に続きがきになる展開になり最後まで読みきってしまいました。

最後は「マジでこんな結末なのっ!?」と驚いてしまいました。

100年前にこの作品を読んだら確かにしばらく精神に異常をきたすかもしれないですね。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.276:
(5pt)

現代の最新科学が解き明かせないでいる神秘を解き明かそうとしてくれるかも。

ぼくらの世代の文学青年が一度は通る夢野久作だが、
いまはメンヘラ女子の通過儀礼になっているらしい。

久しぶりに再読して、
そのプロットと構成の凄さを再認識するとともに、
若い頃は気にも留めなかった3つの点について考えてみた。

一つ目、精神疾患者の非人道的処遇。
病気として認められているいまですら、
周囲の偏見は残っている。
統合失調症やうつ病なんかは、
気合が足りない、弛んでいるから発症するんだ、
などと思っている人すら多い。

ほんの少し昔まで、精神疾患者は隔離されてきた。
病気と認められず、恥ずかしいものとして隠されてきた。
ヨーロッパで病気として研究対象となったのは19世紀後半、
人道的見地で救護所ができ始めたのも、その頃だった。
日本では、"廃棄"されるか、
経済・社会的立場の高い家庭では、
自宅の奥深くいわゆる座敷牢に閉じ込められていた。
明治政府は1900年に精神病者監護法を制定し、
精神疾患者の私宅監置を合法化した。

本著は、開放病棟などまったく一般的では無かった、
そうした時代に執筆されている。
国庫による精神病院の整備が方針化されたのは、
精神病院法が制定された1919年以降である。
大学による精神疾患者の"厚遇"、
私財による開放病棟の整備などの特別な意味は、
こうした背景の中で、吟味されるべきだろう。

二つ目は「脳髄論」について。
人間の感覚や記憶や意志や判断は、
30兆ある細胞の個々に籠もっている。
脳髄は、それら細胞の意識や感覚を反射し交感する
仲介機能、すなわち単なる”電話交換機"と同じであって、
脳髄の反射交感機能が損なわれた時に、
精神異常が起こる、と言う小説内論文。

ぼくが高校で生物を学ぶ頃には、
記憶とは大脳新皮質のシナプスで
電気信号の交換によりなされる、
というのが定説になっていたと思う。
認知症やアルツハイマーなどは、短期記憶を司る
海馬の障害に起因する、と最近は言われている。
脳はCPUであり、シナプスこそハードディスクなのだ、
ともはや誰もが信じているのではないか。

ところが最近になって、
シナプス記憶保存説に
異議を唱える研究者が出てきた。
UCLAのデイビット・グランツマン教授のチームは、
アメフラシの実験から、
シナプス構造が記憶の保存場所では無いと論じており、
ウィスコンシン大学の
ジュリオ・トノーニ教授の統合情報理論によれば、
人間の意識や記憶は、
脳細胞や神経細胞の一部分が担っているのではなく、
感覚機能と神経細胞、脳細胞によって複雑に結ばれた
「ネットワーク」の中にある、という。
いわばデータセンター一極集中ではなく、
クラウド型だ。
http://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201501_post_5490.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%8F%E8%AD%98%E3%81%AE%E7%B5%B1%E5%90%88%E6%83%85%E5%A0%B1%E7%90%86%E8%AB%96
こうなると、脳髄はルーターであり、電話交換機だ。

100年前に夢のが描いた「脳髄論」は、
どこか仏教における意識の関係や無常の真理に
影響を得た雰囲気を感じるが、
最新の研究がようやくこれに追いついた、とすら思える。

最後に、小説内論文「胎児の夢」について。
DNAは何を伝えているのか。
単細胞生物からヒトへと進化していく過程の
記憶を伝えているのではないか。
唐突にみる現実離れした夢、デジャヴ、
原因不明の焦燥など、
自らの後天的経験では得られていない記憶や意識が、
芽生えることがある。
DNAが先祖の記憶すら伝えていると感じたりしないか。

先祖が単細胞生物だったころの、
ぬるぬると生温かい感触。
猿人だった頃、敵に追われて崖に落とされたときの恐怖。
こうした前世の記憶が先祖から引き継がれる。
突き詰めれば、これも仏教の輪廻思想に近い。

ヒトゲノム解析は塩基配列を明らかにしたに過ぎない。
DNAが先祖の記憶をも刻んでいる可能性だって、
無くはないと思う。

本著は自分を取り戻そうとする
記憶喪失者の苦悩を描いた推理小説と言えるが、
現代の最新科学が解き明かせないでいる神秘を
解き明かしてくれそうな仏教思想が
全体を覆っているように思う。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
4150002762
No.275:
(4pt)

気は狂わないので大丈夫。

中盤の「チャカポコチャカポコ」のあたりで、あまりに腹が立って思わずKindleを投げつけようとしたが、必死の思いで我慢した。そこを超えれば普通に読めます。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
4150002762
No.274:
(5pt)

もう何回読み直したのだろう

本書所収の「ドグラ・マグラ」は凄い。おそらく10数回は通読しているはずだが、その度に新しい発見・新しい解釈がある。ここまで読者を虜にする探偵小説は珍しいだろう。
同時に収録されている「瓶詰の地獄」と「氷の涯」も素晴らしい。
とにかく読んで見て欲しい一冊。
日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))Amazon書評・レビュー:日本探偵小説全集〈4〉夢野久作集 (創元推理文庫(400‐4))より
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No.273:
(4pt)

奇書

月並みだが奇書である。
これだけ奇怪な発想をしていろいろな文体を駆使されると読み手には若干辛い部分もあるが、読書の楽しみを味わえた。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.272:
(4pt)

な、ながいw

けど中毒性あり!
コロコロと読み手が翻弄されてしまう。
長いのに飽きて途中で辞めたもの負けですね。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.271:
(5pt)

B級小説の極み

プロットの上手さとアイディアの奇抜さが尋常でない。
古今東西含めて見ても探偵小説としてよくできており、何より面白い。
時系列を崩してみたり、論文調の文体を、用いたり飽きさせないようにサービスたっぷり。
海外にも日本の探偵小説の古典として翻訳紹介してみてほしいくらいである。
埴谷雄高の『死霊』も精神病院でけったいな観念論、持論を戦わせるという点と
カント的な自分を意識する意識がテーマになっている点は本作の影響がみられる。
埴谷に大きい影響を与えたのはドストエフスキーだけではない。
低評価の方のレビューは殆ど本作が難解で理解できなかったというものだが、
そんなことはない。
きちんと理解出来るように書いてくれている。
プロットは説明可能だが、それをするのは読む楽しみを奪うのと一緒なので控える。
読解力不足を本のせいにしちゃダメ。
そんじょそこらの純文学が及びもつかない
B級小説の底力を見せてくれる傑作。
夢野久作と小栗蟲太郎は探偵小説としてのみならず、そのプロットの先進性、現代文学性をもっと評価されてよい作家と思う。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
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No.270:
(4pt)

面白い探偵小説

時間軸が複雑でこんがらがってくるが、読者の関心を離さない構成は秀悦です。機会があったらDVDも鑑賞したいと思います。
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
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No.269:
(3pt)

ループ?

高校の頃、結構我慢して読了したのを覚えている。上巻までは、まあまあ、独特のオカルト趣味や幻想的な雰囲気が面白くて読めたが、下巻になると、似たようなシーンが何度も繰り返されるし、長くて、飽きる。桂枝雀主演のDVDも観たが、そんなに崇めるほどのものかなというのが正直な感想。奇書だ、信用できない語り手だとかいろいろ言われているけれど。。。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
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No.268:
(4pt)

読みきった!

やはりページ数が多いだけに、物語よりも読みきったという印象の方が勝ってしまいました。

内容は詳しくは書けませんが、成る程と頷けるような作品だと思います。

読後あの部分は必要だったか?もっと省いてもいいじゃないかと思うこともありましたが、それは全て読みきった者だけの特権ですね笑
ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (ハヤカワ・ミステリ 276)より
4150002762
No.267:
(3pt)

理解が及ばない。

長い時間をかけて、ようやく読み終えることが出来ました。
有名作品なので、読む前からなんとなく程度には内容を知っていたのですが、一度くらい読んでおこうと手に取りましたが、私には合いませんでした。
それでも要約されたものでなく、作品を一通り読んでおいて良かったとは思います。

「キチガイ地獄外道祭文」や「空前絶後の遺言書」の各所で顕著ですが、作中で文体の変化があり、読みやすい場所もあれば読みづらい場所もあります。
時間軸が捉えづらいのも、うまく整理しながら読めていないと作品の理解が追い付かなくなるでしょう。
私の場合、後半は表面をなぞって半ば義務的に読み進める形になってしまい、到底理解ができたとは言えません。

読む人を選ぶ作品だと思います。もう一度読めば、もう少しは理解できるのでしょうが、おそらく手が伸びないでしょう。
普段から本を読まないような人は、ページが進まないと思います。ちょっと読んでみようと思って手を出すのは、お勧めできません。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.266:
(2pt)

この本は解りません。

身近にいる女性に頼まれて購入しました。その方と同様に理解が難しい本です。
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)より
4041366038
No.265:
(2pt)

意味不明。

何が云いたいのか意味不明でもこの本を夢中になって読んでいる人が身近にいます。この人も理解不能なところがあります。
ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)より
4041366046

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