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(短編集)

貴族探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
貴族探偵
貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵の評価: 6.22/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.22pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(3pt)

貴族探偵の感想


麻耶雄嵩氏の短編集。 まぁ特筆する所が無いというか、別に貴族推理しないし事件が貴族だけが解けるような特異性もないし、これではただ傲慢貴族が立ってるだけの短編ミステリなのでは? ★は3。

りーり
9EDFH0HC
No.8:
(7pt)

貴族探偵の感想

貴族探偵を自称する男が執事・メイド・運転手を従えて事件を解決するのですが、本人は何もしない・・・摩耶さんらしいキャラ設定で発想は面白いのですが貴族探偵本人の性格が「特権階級を振りかざして庶民を見下す」タイプの嫌な奴なので、この点は個人的にはマイナスポイントです。

5編入った短編集ですが、それぞれが練られた作品だと感じたので読みごたえはあると思います。個人的には「こうもり」が一番印象に残りました、貴族探偵がほとんど出てこないところが特に良かったです。

mkaw11
HAAP6CBX
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

貴族探偵の感想


ミステリークイズなみの内容で
面白い話ではない
人にすすめなかった

この作者の作品は
「さよなら神様」だけだな
あとは私には、あわない
もう読むことは無い

jethro tull
1MWR4UH4
No.6:
(7pt)

貴族探偵の感想

面白い設定の探偵ですねぇ。まあ、探偵と言って良いのかどうか難しいですけど。雰囲気は悪くないが、それぞれのトリックが全て強引過ぎる気がしました。真剣に考えず、ユルく楽しめば良いでしょう。変なの読んでみたい方、おススメします。

なおひろ
R1UV05YV
No.5:
(8pt)

貴族探偵の感想

筒井康隆に「富豪刑事」があるので「貴族探偵」とくれば二番煎じの感は免れないと思うけれど、設定はともかく五編すべてが麻耶雄嵩らしいトリッキーなスタイルの物語で読み応えがある。相変わらずミステリにおける約束事
とかタブーなどを逆手にとったような一癖も二癖もある内容で、たったひとつの事柄が完璧とおもわれた形を破壊する様など上手いなあと感心する。そう、ファン心理が行う行為が致命傷になる「こうもり」などね。
この人の短編はあまり読んだことがないけれど、この本に収められている五編はみんなレベルの高い作品でロジックで解決を図るという遊びがとても楽しい。「ウィーンの森の物語」など単純な話だけれど実はロジックだけで
この絡まった紐を解いていくのはかなりの高等テクニックだと思う。限定された人数を白か黒かロジックで証明する執事がすごい。文章も摩耶雄嵩ってこんな書き方をするんだったかと感じたほど物語を読ませる部分は読み易い。
ミステリらしいミステリが収められたこの本はミステリファンなら読まないことがミステリだ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

貴族探偵の感想

貴族探偵と言われて最初メルさんを想像してしまいましたが、麻耶さん独特の探偵論から産まれた究極の探偵といったところでしょうか。
「人は僕を『貴族探偵』と呼ぶね」って、そう呼ぶ奴の顔を見てみたい気がします(笑) ・・・実際自分で言っているだけで誰かがそう呼んだシーンはなかった気がする。
全てをワトソン的立場の使用人に面倒見てもらう探偵、そしてその使用人の名前が、山本、田中、佐藤って・・・ありきたりな、そして投げやりな・・・頑張ってるのは彼らなのに・・・
あと短編向き探偵と言えるでしょうね。この設定で長編は無理でしょう(笑)

メルさんの短篇集の時にも感じましたが、麻耶さんの短編集って面白いですね。長編よりも。
元々一筋縄ではいかない作品ばかりなのですが、短編だと一作ごとに振り返りや整理が容易に出来ますからね。
派手なトリックを楽しむ作品ではなく、遊び心満載のロジックを堪能できる作品です。
5作品ともかなり読み応えがありますよ。
絶対神メルさんの推理は、時に強引だったり無茶苦茶だったりしますが、この作品における使用人達の推理はまさに理にかなっており、パズルとしてはこちらの方が断然楽しめるように思います。
新しい探偵小説の見せ方とでもいうのでしょうか。
この作者の一種特異な企みには脱帽するばかりです。

私が好きなのはやはり「こうもり」
満点評価した「蛍」でも似たトリックがありましたが、また騙されてしまった。
好きなんですよね、このパターン。
フェア・アンフェア論争があったようですが、嘘はついてないんですもん。勿論フェアですよ。

梁山泊
MTNH2G0O
No.3:
(6pt)

貴族探偵の感想

麻耶雄嵩作品2作目。探偵が、推理や調査は全て使用人に任せて自分は指示を出すだけという、メルカトル並みかそれ以上に型破りな探偵。「雑事は使用人に任せておけば良い」と言うのか彼の理念ですが、じゃあ何が面白くてやってるんだというツッコミが頭の中で終始鳴り響いてましたが、設定としては面白かったです。個人的ベストは「トリッチ・トラッチ・ポルカ」と「春の声」です。ところでタイトルは「富豪刑事」からきてるのでしょうか。

水生
89I2I7TQ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

貴族探偵の感想

麻耶さん5年ぶりの新作は、自らは何もせず3人の召使に聞きこみ、現場検証、挙句の果てには推理まで任せると言う究極の「安楽椅子探偵?(じゃないけど)」モノ!しかも当の貴族探偵は事件そっちのけで美人を口説くのに夢中だし(笑)勿論本格短編としてもよく練られた粒揃いで、特におすすめは「ウィーンの森の物語」、「加速度円舞曲(ワルツ)」、そして3人の召使がついにタッグを組む最終話の「春の声」です!連作短編ではないですけど、最後には連作っぽく綺麗にまとまっているので順番に読むことをおすすめします(笑)

ジャム
RXFFIEA1
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

貴族探偵の感想

麻耶雄嵩氏の作品はたびたび、探偵の存在を問いかけるテーマが隠されていると感じます。
ミステリに探偵は必要ですか?と言ったニュアンスです。

本作での貴族探偵は"探偵"でありながら推理をしません。
推理して一同に伝えるなんて労働は貴族のする事ではないので信頼する優秀な使用人に任せる。と言ったキャラでした。
推理を放棄(断念?)するという要素の問い掛けは過去作でもありましたが、
今作では貴族という特徴を生かして変わった探偵を作りだしていたのが特徴的で面白いと感じました。

短編集に収まっている各話のタイトルも
ワルツ王のヨハンシュトラウス2世の曲名からとられており、
貴族である優雅な雰囲気を引き出していると思います。

シュトラウス2世は個人的に好きな作曲家なので
物語にどう絡んでくるのかと淡い期待を抱きましたが、
そこはあまり関係が感じられませんでした。

貴族の扱いについても探偵の存在に活用されている傾向で、
事件の謎にはあまり関与してなかったのが個人的に残念でした。
貴族ならではの舞台や仕掛けが絡んできたらと、期待していた次第です。

物語の中では、こうもりが巧い仕掛けだと思いますが、
ロジカルに解決するのが目立つ加速度円舞曲が一番好みでした。

egut
T4OQ1KM0

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