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(短編集)

貴族探偵



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【この小説が収録されている参考書籍】
貴族探偵
貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵の評価: 6.22/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.22pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(7pt)

貴族探偵の感想

貴族探偵を自称する男が執事・メイド・運転手を従えて事件を解決するのですが、本人は何もしない・・・摩耶さんらしいキャラ設定で発想は面白いのですが貴族探偵本人の性格が「特権階級を振りかざして庶民を見下す」タイプの嫌な奴なので、この点は個人的にはマイナスポイントです。

5編入った短編集ですが、それぞれが練られた作品だと感じたので読みごたえはあると思います。個人的には「こうもり」が一番印象に残りました、貴族探偵がほとんど出てこないところが特に良かったです。

mkaw11
HAAP6CBX
No.3:
(7pt)

貴族探偵の感想

面白い設定の探偵ですねぇ。まあ、探偵と言って良いのかどうか難しいですけど。雰囲気は悪くないが、それぞれのトリックが全て強引過ぎる気がしました。真剣に考えず、ユルく楽しめば良いでしょう。変なの読んでみたい方、おススメします。

なおひろ
R1UV05YV
No.2:
(8pt)

貴族探偵の感想

筒井康隆に「富豪刑事」があるので「貴族探偵」とくれば二番煎じの感は免れないと思うけれど、設定はともかく五編すべてが麻耶雄嵩らしいトリッキーなスタイルの物語で読み応えがある。相変わらずミステリにおける約束事
とかタブーなどを逆手にとったような一癖も二癖もある内容で、たったひとつの事柄が完璧とおもわれた形を破壊する様など上手いなあと感心する。そう、ファン心理が行う行為が致命傷になる「こうもり」などね。
この人の短編はあまり読んだことがないけれど、この本に収められている五編はみんなレベルの高い作品でロジックで解決を図るという遊びがとても楽しい。「ウィーンの森の物語」など単純な話だけれど実はロジックだけで
この絡まった紐を解いていくのはかなりの高等テクニックだと思う。限定された人数を白か黒かロジックで証明する執事がすごい。文章も摩耶雄嵩ってこんな書き方をするんだったかと感じたほど物語を読ませる部分は読み易い。
ミステリらしいミステリが収められたこの本はミステリファンなら読まないことがミステリだ。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

貴族探偵の感想

麻耶さん5年ぶりの新作は、自らは何もせず3人の召使に聞きこみ、現場検証、挙句の果てには推理まで任せると言う究極の「安楽椅子探偵?(じゃないけど)」モノ!しかも当の貴族探偵は事件そっちのけで美人を口説くのに夢中だし(笑)勿論本格短編としてもよく練られた粒揃いで、特におすすめは「ウィーンの森の物語」、「加速度円舞曲(ワルツ)」、そして3人の召使がついにタッグを組む最終話の「春の声」です!連作短編ではないですけど、最後には連作っぽく綺麗にまとまっているので順番に読むことをおすすめします(笑)

ジャム
RXFFIEA1

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