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厭魅の如き憑くもの
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.36pt |
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昭和中期を舞台に、日本の土着・民俗学を題材としたホラーと本格ミステリが見事に融合し、独特の世界を作り出している『刀城言耶シリーズ』の第一弾です。 | ||||
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刀『僕は文章が読みづらくお薦めはしにくいのですが | ||||
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始めに記しておかなければいけないことは、好き嫌いの判れる内容であり作家であろうと云う事。有り体に言えば横溝正史プラス京極夏彦の世界なのだけれど、自分とすればこういった世界を舞台というか背景にした探偵小説は好きなので楽しみながら読み終えた。憑き物落としとして神々櫛村に根ざした谺呀治家の次女紗霧の周辺で起こる怪異と連続殺人。その犯人を指摘するのが小説家で地方の民話などを取材のため全国を放浪する刀城言耶と云う物語。神隠しに遭ったように消える子供や、得体の知れない何かに尾けられる少女。生霊を見たという村人達。禍々しい不可思議な出来事がそれ自体が起こりうると信じられている憑き物筋の村。憑き物とか憑き物落としといった伝承についての薀蓄なども村の医者や和尚などから語られ、プチ京極夏彦なところもオモシロイが、なんといっても色々な怪異を描写する作者の筆の巧みさと物語の世界観を捉えた文体の良さがありこの物語をミステリアスな世界に仕立て上げている。殺人のトリックとか動機とかそういった面はそう重視せず不可思議な物語を楽しむべきと思う。ホラーとミステリーの融合といった文句もあまり気にしないほうが楽しめる。すべて科学的に白黒付けられたら世の中つまらない。曖昧な謎の部分が世の中には有っても良いと思う。そういった意味からも面白い題材を選びミステリアスな物語を書いているこの作家の創作の姿勢は私自身は好みである。 | ||||
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