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ダイナー



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【この小説が収録されている参考書籍】
ダイナー
([ひ]2-1)ダイナー (ポプラ文庫 日本文学)

ダイナーの評価: 7.46/10点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.46pt

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(3pt)

ダイナーの感想

人生を自暴自棄気味に過ごすオオバカナコ。
カナコは時給30万に惹かれて闇サイトのバイトを請け負い、その結果凄惨な拷問に遭遇し、殺されかけた。
咄嗟の機転で生き延びるも、行き先は殺し屋が集う会員制の“ダイナー(定食屋)”。
彼女は“使い捨てのウェイトレス”として雇われたに過ぎず、既に8人ものウェイトレスが使い捨てられていた。
殺し屋に気に入られなくて殺されるかもしれない。
それとも、殺し屋に気に入られて殺されるかもしれない。
“生と死”が隣り合わせの“ダイナー”で、はたしてカナコは生き残れるのか―・・・

大藪春彦賞を受賞し、多くの方が高評価している作品なので、面白いと思う方が多いのでしょう。
しかし、残念ながら私には合わなかったです。
本作をミステリと期待して読んだためかもしれません。
私はオスダメミステリを参考に本作を購入したため、“ダイナー”や殺し屋のもたらす事件や過去に謎があるのかと思ったのです。
ですが、読んでみると、バンバン撃ち合ったり拷問したりして、バンバン人が死ぬ洋物映画を観ているような気分。
ハードボイルドやノワールというジャンルになるようですね。
そういったものが好きな方は面白いのだと思います。

読んでいてよくわからなかったり、納得し難かったりする箇所もあいます。
まず、舞台は日本なのでしょうか。
スタート地点は日本でしょうが、“ダイナー”に来てからは場所も人種もさっぱりわかりません。
そして、だれにも感情移入ができず、殺し屋のトラウマ云々を抜きにしても、行動が理解しがたいです。
カナコにはまったく感情移入できない上に、成長するわけでもない。
それなのに妙な恋愛要素が足され、爽やかというか安易というかな結末。
“死”を意味する凄惨かつ執拗な拷問シーンと、“生”を意味する魅力的かつ美味しそうな食事シーンの対比がメインなのかもしれません。
しかし、個人的には作者が何を伝えたいのか読み取れず、あまり中身があると感じることができない一冊です。


▼以下、ネタバレ感想

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あんみつ
QVSFG7MB

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