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白髪鬼



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白髪鬼の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

全てのミステリ翻訳家は乱歩を見習うべきと思ってしまう

無二の親友と思っていた相手に妻を寝取られた主人公の執念の復讐物語。

幸福の絶頂から一気に突き落とされる主人公。生きながら埋葬された恐怖と苦痛と絶望。最愛の者たちに裏切られたという筆舌に尽くしがたい怒り。そして彼らへ壮絶なる復讐計画と実行……
始まりから終わりまでインパクトの強い展開の連続で非常にテンポよくストーリーが流れ、読みやすく飽きさせられない作品でした。
主人公に狂気を感じるとともに感情移入もしてしまう所がこの作品の魅力でしょうか。

海外作品の『モンテ・クリスト伯』の翻訳小説である黒岩涙香氏の『白髪鬼』をさらに乱歩が独自のアレンジで翻訳しなおした作品(とされています)
それゆえ日本を舞台にするのには正直いろいろ不自然や無理を感じる設定や展開もありますが、まぁそれもご愛嬌でしょう。

個人的にこの作品に限らず乱歩の海外作品の翻訳とされてる作品は本当に最初から翻訳というつもりだったのか、ほとんど海外作品のパクリと見なされたようなものを後から翻訳扱いにしたのではないかと常々疑わしく思ってしまっているのですが、しかし私としては決して乱歩を非難したいのではなく、むしろ乱歩が翻訳し、彼のカラーが大いに出た文章は古い時代の海外翻訳は言うに及ばず、現代の海外作品の翻訳と比べても圧倒的に読みやすくて面白いと感じるんですよね。
本来翻訳家というものに求められる仕事は元の作品になるべく忠実な翻訳であるべきことが第一とされるのが当然で、元の作品を殺さぬために自分を殺すことが求められる職業なのかもしれませんが、あまりに退屈で読みにくい翻訳の文章を見るたびに私は「乱歩を見習え」と思ってしまうのです。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:
(8pt)

恐ろしき怨念


▼以下、ネタバレ感想

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鬼崎まなつぅ
3QC7T257

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