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ダークネス



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ダークネス

ダークネスの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
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(8pt)

還暦を迎えたミロに会えるとは!

「村野ミロ」シリーズの第6作。前作「ダーク」から20年以上の時を経て還暦を迎えたミロが最後に愛した男や仇敵たちと、断ち切れないしがらみに終焉をもたらそうとするノワール・サスペンスである。
愛する男・ジンホが服役したことに加え、命に代えても守りたい一人息子を育てるために沖縄に移住したミロ。過去の全ての縁を切り、ひたすら子どもの安全を守って生きてきたのだが、還暦を迎える頃、刑期を終えたジンホが出所することになり、一緒に暮らすことを夢見て、その準備に勤しんでいた。健康な青年に成長したハルオは医学生でほぼ自立して生きられるだろうと安心していたのだが、突然、ハルオが刑務所のジンホに面会したことから、かつての仇敵たちに身元がバレ、親子二人の身辺に危険が迫ってきた…。
20年以上が過ぎ、ミロも還暦だというのに、やっぱりミロはミロ。生き抜くためにはどんな戦いにも怯まない。その壮絶な生き様を何の躊躇もなく描いていく桐野節も絶好調。読み始めるとあっという間にミロの世界に引き込まれて行く。女性が主人公のハードボイルドは、やはり桐野夏生が第一人者だと再認識した。
シリーズ愛読者には文句なしのオススメ。ハードボイル・ファンにも必読とオススメする。

iisan
927253Y1

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