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月灯館殺人事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
月灯館殺人事件 (星海社FICTIONS)

月灯館殺人事件の評価: 6.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

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(7pt)

月灯館殺人事件の感想

本格ミステリ作家を集めた館を舞台にした雪の山荘クローズド・サークル作品。

本書は久々のシリーズもの以外での長編作品。シリーズ固有の設定に縛られずに、自由に好きなミステリを書いたと感じる要素満載で良かったです。

特に登場人物達によるミステリを描く考え方が楽しく読めました。
例えば日向寺というキャラ。濫造な作品を量産しているが結果として読者が好み、売れて、出版社の売り上げに繋がるというのは商品として大事な要素。横暴な態度なキャラですが締め切りがあるので執筆の為部屋に戻るなど真面目な一面も印象的。
対象には黒巻というキャラ。偽本格ミステリを許せず本物をもとめ分厚い本を描き、誰が買うんだと言われてしまう。これらは商品と作品の考え方の違いで物作りにおいて見られる意見の違い。などなど今の時代で本格ミステリを描く事の意味などを述べているのが面白い。

密室、見立て、館もの、etc...ミステリ要素が満載なので、ミステリ初心者にとって本書は贅沢に感じる作品。一方読み慣れている方には定番を行う事による毒気も楽しめる作品。あえてやる事の意味やテーマを感じる面白さがありました。

著者の作品を多く読んでいる程、ニヤリとする場面が多いと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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