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星を継ぐもの



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星を継ぐものの評価: 7.79/10点 レビュー 14件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.79pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

人類史上最大のミステリーと地球史上最大のトリック

自分の中で史上最高の推理小説はこのサイトでも総合1位のクリスティの『そして誰もいなくなった』なのですが、それに対し史上”最大”の推理小説と言いたいのがこのサイトで総合2位のこの作品です。
もちろん大長編という意味ではなく、そのストーリーとミステリーとトリックの壮大さという意味での”最大”です。
こんなことを考えつく作者の想像(創造)力がまさに宇宙スケールだと感じました。

自分は本来SFというジャンルをミステリの枠に含めるのにはどうしても抵抗がある人間なのですが、この作品に関しては紛れもなくSFを題材とした本格ミステリです。
あるいはこの偉大すぎる作品のせいで、一部でSFがミステリと混同されてしまっている面もあるのかもしれないと思いました。

小説の体裁、構成としては賛否もあるようで、事実私も一部読んでいて退屈な場面はありましたが、自分の中で10点をつけたくなる作品とは粗や欠点のない「完璧」な作品ではなく、もはや点数化できないほどの驚きや感動を与えてくれた作品なのだなと改めて感じさせられた一冊です。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

星を継ぐものの感想

ハードSFなのである程度の科学知識がないと単語の意味がわからず話についていけないと感じました。まぁ、創作の単語っぽいのもあるので感覚で読み進めていけばある程度の内容は理解できましたが、もうちょっと説明文が欲しかったですね。

話の流れ自体は、序盤に謎が提示され、それを解明していくというわかりやすい展開だったので、先が気になり楽しめながら読めました。

もっと若い頃に出合っておくべき作品でしたね。

▼以下、ネタバレ感想

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mkaw11
HAAP6CBX
No.2:9人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

星を継ぐものの感想

書かれてからずいぶん経ってしまった小説なので、最先端の人類学や天文学からは取り残されぎみですが、こういったすぐれた作品というのは、なぜかそういった細かい点は全く気にさせないのですよね。読んだのがすでに今から20年くらい前だったので、科学知識はさらに本書から先に進んでいることでしょう。

完全に文系を突き放した理系小説。
(でも、文系の人にも面白いかも。)
本書に対して人物の造形が甘いとかドラマが無いとか、的外れな批判も目にするのですが、そんなの作者の眼中にないと思います。
本書には、それらはむしろ褒め言葉・・・

ハードSFは、トンデモになってしまうのを避けようとしてブレーキがかかってしまい、荒唐無稽な結論を避けてしまいがちなのですが、本書ではそういったブレーキがかかりません。
壮大で、人類の歴史を覆す驚愕の事実が出てきます。この驚きは今でも忘れることができず、20年間最高の位置に君臨しています。
これを超える喜びは、読書ではもう得られないかもしれないとまで、思います。

学問には、二つの楽しみがあると思います。
考古学で、ある遺物が1万年前のものであると知ったとき、化学である法則が成り立つという事実を知ったとき、ある方程式が成り立つと知ったとき、
(1)その事実に素直に驚く。
(2)そんな事実、どうやって突き止めたんだろうとさらに驚く。突き止めるまでに、どんなドラマがあったのだろう。

本書は(2)の面白さを前面に押し出していると思います。明かされる驚愕の事実も面白いのですが、古生物学、化学、数学、物理学、天文学、人類学を横断して、学者たちがそれを暴いていく過程はもっと面白いのです。

absinthe
BZLMTCHK
No.1:9人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

宇宙は壮大な謎と魅力がたっぷり

月で発見された死後五万年の死体の謎を追うSF小説。

死体とともに発見された所有物に使われている物質から
年代や生活環境を推測したり、
手帳にある文字列から言語学者が言葉や数式の意味を推測したり、
生物学者が死体の骨格や生体から推理を試みたり、
月面調査の手掛かりを元にさらに謎の解決と新しい疑問が生まれたり・・・

と、
さまざまな分野のプロが不可思議な死体から
可能性を現実的かつ理論的に解明していく過程にとてもワクワクしました。
宇宙規模に視野を大きく広げ、物事の可能性を追う研究者の姿が
とても気持ち良く読めました。

ラストの壮大な謎の解答もフィクションでありながら、
そうではないとも言えない神秘に触れた気がして、
他とは違う、なんとも言えない感動を味わいました。

普段SF小説をあまり読んでいないだけに新しく映りました。
宇宙は壮大な謎と魅力がたっぷりだなと再認識します。

タイトルも凄く良いです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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