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忌名の如き贄るもの



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【この小説が収録されている参考書籍】
忌名の如き贄るもの
忌名の如き贄るもの (講談社文庫)

忌名の如き贄るものの評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

忌名の如き贄るものの感想

このシリーズ、作を重ねるごとに単純でわかり易くなってきます。私としては初期の頃の複雑怪奇な作品のほうが断然好みです。
しかし、今作はいつもちょっと煩わし過ぎる祖父江忍氏や阿武隈川烏氏が本筋に登場しなかったり、閉ざされた村に蔓延る旧家のしがらみが明解だったり、残存する風習や儀式や言い伝えが解りやすかったりで、余計なものがなくとても読みやすくなっています。加えて、真犯人が特定されない刀城言耶の謎解きや民族学研究者としての興味深い蘊蓄など、シリーズ作品の魅力は楽しむことができます。前作品を読まずとも、刀城言耶入門編でもいけるのではないでしょうか。
願わくば、ミステリとして事件の背景にもう少し緻密なストーリーが欲しかったです。双子の出生等一般の知識で直ぐに気づく謎があったり、トリックに関わるのではと着眼した箇所が誤植だったりと気抜けしてしまうこともありました。旧家の謎などはもっと深掘りしていただきたかったです。また、ミステリ以上にホラー的要素が強い作品だったので少々残念でもありました。三津田氏のホラー作品も好きですが、刀城言耶シリーズはやはりミステリであって欲しかったですね。
そうはいっても、ファンには楽しめると思います。オススメします。

はつえ
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No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

忌名の儀礼


 忌名で呼ばれても決して振り向いてはならん。  目ぇが潰れるからな。
生名鳴地方虫絰村に伝わる忌名の儀礼、自身の代わりに災厄を引き込んでもらう忌名を授かるその儀式の最中に土砂崩れに巻き込まれた少女・李千子。 一度は死出の旅に出向いた彼女は忌名に名前を呼ばれ復活したという・・・。
そんな村に婚前の挨拶の付き添いという場違いな形で訪れた刀城言耶。  儀礼の最中に眼を刳り貫かれた死体があがり、否応なしに事件に巻き込まれていく。

 シリーズ11作目。 まず前長編の碆霊の如き祀るものは読んでおいた方がいい。 前作並のスローペースで物語の大半が土地に伝わる怪異譚に終始する。 このホラー部分を楽しめるかどうかがこのシリーズの肝だが、今作まで読み進めている人なら大丈夫であろう。 

▼以下、ネタバレ感想

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りーり
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