■スポンサードリンク


修道女の薔薇



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
修道女の薔薇 (創元推理文庫)

修道女の薔薇の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

マロリー登場にワクワク!

マロリーシリーズの面白いところは、一筋縄ではいかない点。
難しさは、サラサラと読めない点。
この二つで断念しそうになるのが一般的だと思うのですが、この合わさったところがマロリーなわけです、読んでいくには困難を伴うが読めば読むほどワクワクする。
十分楽しめました。

ただ今までとちょっと違うマロリーも垣間見えてこれはどういう兆候なのだろうと、次への期待が膨らみます。

一つ謎に思ったのは、表紙を飾る人たちは内容を読んでいるのでしょうか?
それとも内容を読まずに?この表紙をデザインするのでしょうか?



ももか
3UKDKR1P
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

氷の天使にも殺し屋にも人間性はある

NYPDの氷の天使・キャシー・マロリー・シリーズの第12作。修道女殺害事件の裏に隠された事件の真相を暴き、人質を救出する警察ミステリーである。
きっかけは「街中で行方不明になった尼僧を探して欲しい」というマロリーへの訴えだった。居合わせた相棒のライカー刑事は、消えた尼僧シスター・マイケルと同じ顔、同じ名字の盲目の少年ジョーナも行方不明になっていることに気が付いた。さらに数日後、シスター・マイケルの死体が市長公邸の前庭で他の3人の死体と一緒に発見された。遺棄された死者4人の間に関連性は見つからず、誰が、何のために犯した犯罪なのか、動機が分からず捜査は混迷する。そのころ、少年ジョーナは知らない男に監禁されていた。マロリーたち捜査陣は4人殺害事件を解明し、さらに行方不明の少年を助け出すことができるだろうか?
シリーズの特徴である機能不全家族による人格破壊という側面は継承しつつ、ヒロインのマロリー、犯人ともに時たま人間性をかいま見せるところが最近の傾向だったのだが、本作ではそれがさらにはっきりと出ている。その分だけヒロインのクールさは減衰したと言えるが、物語に感情移入しやすくなったのも事実である。本格警察ミステリーとしては、犯行の背景があまりにも大雑把で作り事感が過剰なのが惜しい。
シリーズ読者には必読。警察ミステリーファンにも、読んで損は無いとオススメする。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!