留萌本線、最後の事件: トンネルの向こうは真っ白
- ハイジャック (43)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
留萌本線、最後の事件: トンネルの向こうは真っ白の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事件の内容的には、列車ジャック・爆破物設置という緊迫感ある設定なんだけど、それが全く感じられずいつの間にか犯人は目的を達成し、事件は何の驚きも無く終結を迎える。 | ||||
| ||||
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 自分では決められない運命に唇を噛みしめ,自分だけはと,列車に乗ったあの日. それでも,トンネルの向こうに希望を抱き,その眩しさに胸を躍らせたはずなのに, いつから,どこで間違ってしまったのか,老いて,面影も褪せてしまった大人たちが, 戻らぬあの町と列車に思いを巡らせ,『ちゃん付け』で呼ぶ様子に切なさを覚えます. 一方,事件自体はやや出来すぎであり,背景にも古臭さがあったのは否めませんが, うまく立ち回る犯人側と,じわじわと追い詰めていく警察側との攻防には引き込まれ, 短めの各章と場面転換の積み重ねは,テンポの良さとともに,緊張感を高めていきます. ただ,サブタイトルの『真っ白』については,彼らに回収をしてほしかったところで, 言葉にしても,『そのまま』ではなく,もうちょっとほかにあったのではと思いました. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白」(山本巧次 早川書房)を読みました。 舞台は、北海道、留萌本線。私は特に鉄道ファンではありませんが、最後の夕張支線の運行に集まる「鉄ちゃん」たち(「葬式鉄」という分類があるんだ)、駅舎への感慨、現れる地元政治家の姿を点描するプロローグには、引き込まれました。 そして、その留萌本線を運行中の列車がハイジャックされます。犯人はダイナマイトを持ち、運転手を含む5人を人質に取り、終着駅・留萌に向かう途中のトンネルの中に立て籠ります。果たして犯人の要求は何?どう物語は収斂していくのだろうか? スリラーですからあまり語ることはできません。物語は、ほどよくコンパクトに纏まっている印象です。いくつかの伏線が回収される小さな快楽はありますが、予測される範囲内に留まっています。ユーチューバーたちの扱い、海外口座など、その辻褄合わせに少し首を傾げたくなる部分もあります。 それでも、昭和の時代の「炭鉱」、それを運ぶ列車、その街で育った少年たち、夢、幻影、権力とその散りばめられた符牒は、タイトルどおり「トンネルの向こうに」方向を変えて爽やかにホワイトアウトしていきます。携帯電話もSNSも高速鉄道も高速道路もなかった時代への郷愁と共に、とは言えそれらのものを持ってしまった私たちの「現在」はその郷愁を超えていく必要があるのでしょう。「権力」に動じない、心穏やかな多くの友人たちと共に。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|