開化鉄道探偵 第一〇二列車の謎
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明治初頭の鉄道運行の現場を舞台にしたミステリ小説である。 山本作品は2作目の読了。前に読んだのは本作の第1弾である「開化鉄道探偵」。 事件の発端は貨物列車の脱線事故。といっても駅到着直前で時速10kmだったので貨車が何両か壊れただけで人的被害なしというものなのだが、その壊れた貨車から千両箱(!)が見つかって、というお話だ。前作と同じホームズ役+ワトスン役のメインキャスト+(当時としては)お転婆な奥さまが新しく登場。なかなか賑やかしいストーリー展開で楽しく読めるのだが、鉄道ネタは、えっ結局これだけ?という感じで、個人的にはやや肩透かし。 犯人捜しの謎解明ポイントの1つでもあって重要シーンでもあるのだが、あまり細かく描写しても、鉄道マニアではない一般の読者(笑)にはイメージがわかない可能性を考慮したのかしらん。 ただ読んでいて、ちょっと話があっちにいったりこっちにいったり落ち着かない感。ストーリはそれなりに納得感あるし、ふつうに読んでいてエンタメ的に面白いのですが、登場人物が多いのもあってかバタバタ感が気になりました。 | ||||
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大宮駅手前で脱線事故を起こした貨車から千両箱が見つかった。 徳川埋蔵金の元ネタともされる秘密資金を狙って、日本警察、不平士族、自由民権運動家、斬首された幕臣の遺志を継ぐ大名主の思惑が入り乱れます。 結論から言いますと、埋蔵金がなかったにしろ実在したにしろ、whyの部分が弱いです。過去に縛られていたにしても大掛かりな策を巡らすにはあまりにもメリットがないので。 機関車や客車や貨車の構造や素材やサイズ、当時の列車がどのくらいのスピードで走らせていたかなど蘊蓄も盛りだくさんです。 草壁とペアを組む小野寺は結婚一年目。妻の綾子さんははっきり自分の意見を言う魅力的な近代的女性です。ただ、日本女子大や津田塾大学が開校する前なので時代に先駆けすぎではとも感じました。 近代日本警察を整備したのは薩摩出身の川路利良ですが、警部や警部補といった階級の高い警察官が皆薩摩出身なんて露骨な情実人事をしていたのか疑問です。 草壁は相変わらず格好つけで、名探偵みんな集めてさてと言いをもろにやっています。 | ||||
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