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立証責任



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立証責任の評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ミステリーというよりも、人間ドラマ

結構長いので、「上」を読み終えるまでが辛かったです。
「下」に入ってからは、物語が進むので読みやすいしドンドン引き込まれてしまいました。
結論がどうなるというよりも、過程が面白い小説ですね。こういうの好きです。努力賞をあげたいくらいです。

主人公に共感する部分は少ないのですが、こういう親子関係、私はここまで深く親と話したことはなかったな〜と、別の思いも生まれました。
アメリカの親子関係って、もっとサッパリしていて個人の主張が強いのでは?と勝手に思っていた点は反省です。
問題によっては、この本のようにもっともっと話し合った方がいいのかもしれません(問題が解決するしないは別として話し合うことが大事)

スコットトゥロー氏の腕がキラリと光った良い小説だと思います。

ももか
3UKDKR1P
No.1:
(7pt)

前作のヒーローの凋落ぶりが痛々しくてショック!

前作『推定無罪』で主人公サビッチの弁護人として快刀乱麻の活躍ぶりを見せたスターンが今回の主人公だが、前作とは打って変わって妻の自殺で始まる冒頭から肉欲に溺れていく凋落ぶり、はたまた長男ピーターに鼻で笑われるダメ親父ぶりをこれでもかこれでもかと見せつけ、結局スターンも“人”に過ぎないのだなと思わせる。
人間ドラマとして本書は最高の部類に入るだろう。それは人物描写の緻密性、物語としての結構を見ても間違いない。
しかし、私は今回求めたのは“切れ味”だった。前作『推定無罪』に九ツ星を付けさせる原動力となったスターンの、弁護士としてのそれ、物語としてのそれである。
ディクスンの、スターンに対する羨望は中盤で判った。だからその点では胸を打つものは無かった。ただ、解説の北上次郎の云うように、私が初老の域に達した時に本書を読み返せばまた全く違った感慨を抱き、採点も(良い方向に)変わるであろうことは想像に難くない。

Tetchy
WHOKS60S

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