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立証責任
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立証責任の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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この作品を最後まで読み終えて感じるのは 「完全に解決を見ないもどかしさ」ではないでしょうか。 事態の解決を見ないまま、強制終了の形をとりますので。 法廷ものではあるものの、どちらかというと人間関係のほうに 重きを置かれている作品でしょう。 一人の能力ある男、だけれどもその男の奔放な性格がゆえに 数多くの人が犠牲になりました。 その中にはその能力のなさをその男に脅されるような形となるものもいました。 そもそもの始まりはそれだったのですが… 基本的にタブーと呼ばれる要素が出てくる作品です。 そういうのがいや、という人には薦められないでしょう。 考えさせられる作品ではありましたが。 | ||||
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「3月の終わりに近いあの日の午後遅く、帰宅したアレハンドロ・スターンは、アタッシュ・ケースとガーメント・バッグを手にしたまま、やや上の空で玄関から妻のクララを呼んだのだ」。 『立証責任』(スコット・トゥロー著、上田公子訳、文春文庫、上・下巻。出版元品切れだが、amazonで入手可能)の主人公、敏腕弁護士のスターンは、愛する妻の突然の自殺に直面し、悲しみと疑問の只中に投げ込まれる。 自分は妻の気持ちを本当に理解していたのだろうか。やがて、56歳の男は、妻のことを自分は何も知らなかったのだということを痛切に思い知らされ、自殺の裏に隠されている秘密を自分の手で探り出そうと決心する。 時間が経過しても、古びないミステリの魅力を堪能できる。 | ||||
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’93年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位。 スコット・トゥローの第2作。『推定無罪』の主人公ラスティ・サビッチの弁護をつとめた弁護士サンディ・スターンが本書では前作からのスピンオフの形をとって主役を演じている。 シカゴへの2日間の出張からスターンが帰宅すると妻のクララがガレージの車の中で自殺していた。この、31年間も連れ添った愛妻がなぜ自殺したのか、その謎が本書のメインテーマである。さっぱり理由がわからないスターンは、妻宛の病院からの請求書を手がかりにクララの死の真相を探り始める。 一方でスターンは依頼人である義理の弟が巻き込まれた先物取引の事件に煩わされていた。 物語の表面上は、法廷シーンはないもののリーガル・サスペンスで名をなしたトゥローらしく、大陪審に召喚されてしまったこの弟や検事補、判事らとの法律上の関わりが進行していくが、妻の死という謎が水面下でずっと残り続けるので、言いようのない緊迫感が漂う。 本書は、56才という、そろそろ初老期を迎える中年男が陥ったアイデンティティーの危機と、それによって窮地に立たされた彼が、どう対処し、自信を取り戻していくかを抑えたタッチで描いている渋い作品である。そう、本書は三人称叙述ながら、『推定無罪』をうわまわる心理小説であるとともに、読後にすがすがしい清涼感すら残る、中年男の成長物語なのである。 | ||||
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帰宅した弁護士、サンディーはガレージで妻の自殺死体を見つける。残されたたった4語の遺書。 葬儀が終わる頃やってきたFBI捜査官。召還礼状は義理の弟の会社宛だった。 召還礼状の対処に動きながら、妻の自殺への疑念が頭を離れないサンディー。 もちろん、思わぬところから思わぬ事実。 家族が。隣人が。 診断書。 嘘。 金庫。 取引。 この人、あの「推定無罪」の原作者です。え?ご存じない? スタンフォードで創作を学んだ後講義(!)、そしてそののちハーバードで法律を学び、連邦検事に。在職中に「推定…」を執筆し、そのバカ売れで作家業に専念することに。 この作品は第2作ですね。「推定無罪に出てくる弁護士サンディー」をそのまま主人公として登場させてます。キャラクターが気に入ったんでしょう。 本作、たぶん原文の方が面白いのでは?興味のある人は是非原文で。興味がなくても、英語を勉強したいという人は、penguin readers に短くしたものがあります。高校生初級程度の英語力で十分読めます。(語彙1700レベル) いかにもな「翻訳調」に我慢できれば、その後はあなたをぐいぐいと引っ張っていってくれるでしょう。 上・下巻という長さが苦にならないはず。ほんと、訳文の古さが惜しい。 | ||||
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作者は現職の検事補だそうですが、忙しい中でこんな面白い作品が書けるなんて信じられません。複雑な人間関係・あっというような真実・・どれもこれも素晴らしい構成です。リーガル・サスペンスはジョングリシャム位しか読んだ事がありませんでしたが、この本だけですっかりSトゥローのファンになりました。中年を過ぎかかった男性に特にオススメの本です。訳者は「初老小説」なんて言葉を使っていましたっけ。 | ||||
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