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立証責任



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立証責任の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

満足のいく終わり方ではない。

この作品を最後まで読み終えて感じるのは
「完全に解決を見ないもどかしさ」ではないでしょうか。
事態の解決を見ないまま、強制終了の形をとりますので。

法廷ものではあるものの、どちらかというと人間関係のほうに
重きを置かれている作品でしょう。
一人の能力ある男、だけれどもその男の奔放な性格がゆえに
数多くの人が犠牲になりました。

その中にはその能力のなさをその男に脅されるような形となるものもいました。
そもそもの始まりはそれだったのですが…

基本的にタブーと呼ばれる要素が出てくる作品です。
そういうのがいや、という人には薦められないでしょう。
考えさせられる作品ではありましたが。
立証責任〈上〉Amazon書評・レビュー:立証責任〈上〉より
4163142509
No.3:
(5pt)

突然、自殺した妻のことを何も知らなかった男の決意

「3月の終わりに近いあの日の午後遅く、帰宅したアレハンドロ・スターンは、アタッシュ・ケースとガーメント・バッグを手にしたまま、やや上の空で玄関から妻のクララを呼んだのだ」。

『立証責任』(スコット・トゥロー著、上田公子訳、文春文庫、上・下巻。出版元品切れだが、amazonで入手可能)の主人公、敏腕弁護士のスターンは、愛する妻の突然の自殺に直面し、悲しみと疑問の只中に投げ込まれる。

自分は妻の気持ちを本当に理解していたのだろうか。やがて、56歳の男は、妻のことを自分は何も知らなかったのだということを痛切に思い知らされ、自殺の裏に隠されている秘密を自分の手で探り出そうと決心する。

時間が経過しても、古びないミステリの魅力を堪能できる。
立証責任〈上〉Amazon書評・レビュー:立証責任〈上〉より
4163142509
No.2:
(4pt)

彼は妻の自殺の謎を乗り越えられるのか

’93年、「このミステリーがすごい!」海外編第2位。
スコット・トゥローの第2作。『推定無罪』の主人公ラスティ・サビッチの弁護をつとめた弁護士サンディ・スターンが本書では前作からのスピンオフの形をとって主役を演じている。
シカゴへの2日間の出張からスターンが帰宅すると妻のクララがガレージの車の中で自殺していた。この、31年間も連れ添った愛妻がなぜ自殺したのか、その謎が本書のメインテーマである。さっぱり理由がわからないスターンは、妻宛の病院からの請求書を手がかりにクララの死の真相を探り始める。
一方でスターンは依頼人である義理の弟が巻き込まれた先物取引の事件に煩わされていた。
物語の表面上は、法廷シーンはないもののリーガル・サスペンスで名をなしたトゥローらしく、大陪審に召喚されてしまったこの弟や検事補、判事らとの法律上の関わりが進行していくが、妻の死という謎が水面下でずっと残り続けるので、言いようのない緊迫感が漂う。
本書は、56才という、そろそろ初老期を迎える中年男が陥ったアイデンティティーの危機と、それによって窮地に立たされた彼が、どう対処し、自信を取り戻していくかを抑えたタッチで描いている渋い作品である。そう、本書は三人称叙述ながら、『推定無罪』をうわまわる心理小説であるとともに、読後にすがすがしい清涼感すら残る、中年男の成長物語なのである。
立証責任〈上〉Amazon書評・レビュー:立証責任〈上〉より
4163142509
No.1:
(4pt)

絶賛!

作者は現職の検事補だそうですが、忙しい中でこんな面白い作品が書けるなんて信じられません。複雑な人間関係・あっというような真実・・どれもこれも素晴らしい構成です。リーガル・サスペンスはジョングリシャム位しか読んだ事がありませんでしたが、この本だけですっかりSトゥローのファンになりました。中年を過ぎかかった男性に特にオススメの本です。訳者は「初老小説」なんて言葉を使っていましたっけ。
立証責任〈上〉Amazon書評・レビュー:立証責任〈上〉より
4163142509

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