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シンデレラの罠



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シンデレラの罠の評価: 6.33/10点 レビュー 9件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.33pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

記憶喪失・入れ替りものの古典。一読の価値あり

1962年に刊行されたフランスのミステリー(東京創元社の2012年の新訳版)。火事で大火傷を負って救出された若い女性・ミは伯母の莫大な遺産を受け継ぐことになるのだが、同じ現場で焼死した若い女性・ドと入れ替わったのではないか? 火事の衝撃で記憶を喪失したミには、自分がミなのか、ドなのか自信が持てず、周囲の証言を聞くたびに揺れ動いてしまうという、極めてトリッキーな謎解きミステリーである。
物語は主人公が探偵・証人・被害者・犯人であるという衝撃的な構成で、しかも記憶喪失のため確かな証言が得られず、視点人物が替わるごとに事件の様相が変わってくる。物語の最後まで、読者は作者が繰り出す場面転換の妙に幻惑され、最終盤の謎解きでも疑心暗鬼に陥るのを免れない。蜘蛛の巣に絡め取られた昆虫の境地を味わされる。
記憶喪失・入れ替りものの古典的名作で、一読の価値ありとオススメする。

iisan
927253Y1
No.4:
(7pt)

シンデレラの罠の感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
No.3:
(8pt)

シンデレラの罠の感想

火災が起きた邸宅から発見されたのは一人の娘の遺体と全身に火傷を負った一人の娘。生き残った娘は記憶を失っていた。大金持ちの伯母の遺産相続問題。後見人の出現。生き残った私は誰?

いやはや、何ともややこしい。きちんと読まないと内容に振り回される。最後の最後の結末や、訳者あとがきを読んでもイマイチ分かったようで分からない。私は読後感がスッキリした小説が好きなのだが、それでも満足感は感じた。とても不思議な小説。

テルテル
9638XNHX
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シンデレラの罠の感想

エンターテイメントだね。1962年にこのプロットを思いついた著者の勝利でしょう。あとは手にしたものがどう読むかで良いのではないですか。ミかドか答えがハッキリしなくては落ち着かない人には
これは辛い書き方ですね。一つ一つ拾って当てはめていくと誰を指しているか分かるでしょうが、それでも決定的ではありませんね。そこが良いのでしょうね。ラストに明らかになる本のタイトルの意味。
上手いなぁと思います。記憶喪失ネタはこれ以降沢山書かれたんでしょうね。でも、先に書いたものの勝ち。これ以上のものはあるんでしょうか?記憶にないなぁ。多分「さよならドビュッシー」もここからの発想なんだろうね。このようなオリジナルがなければ、あのようなプロットは生まれないだろうし。いろいろ影響を与えた作品なのは間違いないですね。語り継がれる作品であるからには一度は手にしておかなくてはいけないでしょう。満足するかどうかは別にして。( ´艸`)

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

シンデレラの罠の感想

わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ――。The Beatlesのデビューした年でもある、1962年のフランスミステリーです。「わたし」は記憶を失っており、その為冒頭に有る様な大混乱な状況が生まれてしまいました。いやー、何が何だか、とにかく読んで見て欲しい。新訳版は、創元とは思えない大きな活字で、凄く読み易い。翻訳物の読み辛さはまず感じませんが、作風のせいでクラクラします。結局最後はどっちなんだ!って、あとがきに煽られそうですが、私は普通にラスト2ページを受け入れたいと思います。逆じゃないと思うなぁ。

なおひろ
R1UV05YV

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