■スポンサードリンク


大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうの評価: 7.33/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

時代推理小説+タイムトンネル

ミステリマニアの元OLが、祖母から受け継いだ「家付きタイムトンネル」を使って現代と江戸とを行き来しながら、
現代の科学分析技術を江戸の事件解決に利用する話。

石川英輔さんの『大江戸神仙伝』が好きなので設定に惹かれて買いました。『大江戸~』と同じく時間移動についての説明は特になく
「そういう設定」で済まされているので「SFっぽい」程度だと考えた方がいいでしょう。

現代の科学分析で判明した事実をどうやって江戸の人たちに納得させるか…
森川智喜さんの『トリモノート』も同様の問題を扱っていましたが、あちらはロジック重視の展開だったのに対し
こちらでは「(江戸では主人公だけが知っている)結論に行き着くための別の話の道筋をひねり出す」ことによってなんとか解決しています。

どう考えても「主人公の言動怪しすぎ」というのはこのシリーズのお約束になっており、江戸での協力者である同心「鵜飼伝三郎」が
それらをことごとくスルーしてくれているのには違和感がありますが、ラストである意外な説明がなされこの話は幕を閉じます。

シリーズ物を三冊まとめ買いしたこともあり、好みに合うかどうかおっかなびっくりで読んだ一冊目でしたが十分楽しめる作品でした。

tool
VQI3B6U0
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうの感想

アイディア勝ちな作品で面白かった。
現代と江戸の雰囲気、江戸の奉行や商人などキャラ立ちもよい。現代の科学捜査担当の友人もいい味出している。現世からタイムトラベルしているおゆうと江戸の伝三郎の男女物語あり。知名度があればドラマ化しそうな作品だと思いながらの読書でした。

"科学捜査"と書かれていますが専門的な話はなし。血液判定や指紋検査など今では一般的な内容の事です。ですが舞台を江戸時代にすれば非常に有効な手掛かりとなるわけです。答えはわかるが江戸の人に証拠として伝えられないので、それとなく真実へ誘導する面白さがある。
本書の巧いなと思うのは、おゆうの素性や証拠や行動に深入りしない雰囲気が作られている事。現代での科学捜査をする友人は分析マニアの研究者で、分析事以外は気にしないで頼み事を聞いてくれたり、江戸の面々も深くは突っ込まず信頼・納得しておゆうの話を聞いてくれる事。この雰囲気作りが非常に巧く、話がトントン拍子におゆうの希望通りに進んでいても違和感なく楽しめました。

本書がデビュー前の応募作という事もあってか、作者はネタを出し惜しみせず、もっと続巻で小出しにしておいた方がよい設定が明らかになっており、これは贅沢なような勿体ないような複雑な心境でした。
あっと驚く意外な展開はないですが、一歩一歩丁寧に物語が進む様が良かったです。2作目も楽しみです。

▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆうの感想


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

ポンタ
IJH03NJO

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!