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緋の収穫祭



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【この小説が収録されている参考書籍】
緋の収穫祭 (創元推理文庫)

緋の収穫祭の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

英国田園風味の幻想的ミステリー

イギリスの片田舎の町で長年閉ざされていた教会が再開されることになり、新任の司祭・ハリーが赴任した。ある日、教会に隣接する墓地と隣の一家との境の塀が崩落し、塀際にあった少女の墓が暴れてみると、そこには三体の子供の遺体が埋められていた。しかも、その内の二体は最近埋められたもののようで、いずれも頭がい骨に深い傷を負っていた。遺体は、誰なのか? また、何のためにここに埋められたのか?
一方、隣家の子供たちは正体不明の誰かが一家に接してくるのを感じており、ハリーも、教会の中で誰かに見られている気配を感じていた。この教会には、あるいはこの古い町には、どんな因縁が隠されているのだろうか?
前半はゴシック的というか、オカルト的というか、「ひょっとして幻想小説?」と思わせるのだが、途中からは地縁・血縁に縛られた閉鎖的な社会が作り出す、不気味で切ない物語へと変わっていき、最後には読者を驚かせる秘密が明かされる。
犯人探し、動機探しのミステリーとしてはちょっと物足りなく感じるが、ホラー風味のミステリーとしてはストーリーがしっかりしていて面白い。

iisan
927253Y1

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