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破門



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【この小説が収録されている参考書籍】
破門 (単行本)

破門の評価: 6.25/10点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.25pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

直木賞受賞作ということで

直木賞受賞作ということで手にしたが大阪を舞台にしたハードボイルド小説といった感じ。
つまりフィリップ・マーロウのお話を大阪を舞台にしたらこうなるって意味。
セリフは当然大阪弁なので何となくユーモラスで読んでいて面白い。桑原と二宮のやり取りなどはニヤニヤしてしまう。
文章も簡潔というかくどい描写はなく展開がスピーディで面白い。展開と言えば先が読めないのも特徴で話が進むほどもつれてくる。
いろいろな出来事と人物が入り乱れるのだが、二人の行動がそれを一本の線にしていくところがミステリの謎解きの部分に当たり
読みだしたら止まらない。先に『後妻業』を読んでテーマになるところを詳しく調べてあったり、話の展開が上手く面白いなという印象の作家だった。
出てくるいろいろなエピソードも上っ面だけの知識だけで書いてはいないので物語世界をガッチリとしたものにしている。
『悪名』の八尾の朝吉と清次のコンビに似た二人の行動を追っていく物語だが、二人が動くのは金のためであり生き様はとてもシンブルだ。
酒と上手い食い物、それらに金を使うのには金額など頓着しない。こういったところも読み手のストレスを発散させるところがあって面白い。
どうもこの作家にハマったようなのでこのシリーズを読んでみようと思った。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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