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フランス白粉の謎



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フランス白粉の謎の評価: 6.71/10点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.71pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

いつもながら圧巻の推理

国名シリーズ第二弾。読んでいてこれも全て伏線なんだろうなぁと楽しく読み進められます。全編伏線に満ちていて、エラリーの理詰めの推理が冴え渡ります。特に最後の60ページで犯人に対して有無を言わさず、論理的に迫っていくこの迫力は圧巻の一言!古典と言われながらも、現在の数多くの作家をも凌ぐ実力であることを痛感。ただこの作品で唯一、残念なのは犯人のインパクトが薄いこと。それ以外は満点の出来に感じました。

タッキー
KURC2DIQ
No.4:
(7pt)

面白かった

大団円がよかった。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:
(7pt)

フランス白粉の謎の感想


▼以下、ネタバレ感想

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氣學師
S90TRJAH
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

フランス白粉の謎の感想

国名シリーズの二作目にあたります。衝撃的なデビユー作から、それを上回るような、もしくは同等のレベルの二作目を書けずに消えていった作家は数多くあります。そういった意味では
エラリー・クイーンはやはり並みの作家ではなかったと言うことがこれで証明されます。センセーショナルな事件の始まり。動機は?アリバイは?関係者の証言と動き。閉じられた部屋が幸いして
手つかずの遺留品が山ほど。ともすれば見過ごしがちな品々をひとつひとつ吟味してその意味を考えるクイーン。暗号までも使ったパズルゲームに堪能させられます。何故そこに死体が?
調べたことをすべて繋ぎ合わせるとある一点を差す。論理的帰結の妙味。今の感覚で読むとこんな親子は鼻に付きます。時代の差ですからしょうがありません。でも、クイーンの思考の道筋を追っていくのは
楽しいです。関係者を一堂に集めて「さて、皆さん・・・・・・。」古き良き探偵小説を楽しみましょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

フランス白粉の謎の感想

国名シリーズ第2作。

数多い登場人物から消去法により犯人を絞り込んでいくという手法で、パズラーにはたまらないフーダニット作品になっています。
犯行現場→犯人の性別→共犯/単独犯→関係者による犯行→そして・・・という無駄のない怒涛の論理展開で非常に好感度の高い推理小説。
そして今作に限って言えば、よくありがちな強引なロジック操作もありません。
しかし逆に、推理小説をよく読まれる方にとっては既視感ありありで当たり前だろと思えること、例えばこの作品で言えば「犯行現場の特定」に対して長々とページを割いており「・・・なので犯行現場はここでは有り得ないのです(ドドーン)(一同驚嘆)」なのですが、「・・・30頁くらい前から知ってるって(汗)」ってツッコミを入れたくなります。
DNA鑑定やルミノール検査が出来ない歯がゆさもありますね。
まぁそれが「古典」だとも思うので減点の対象にはできませんが・・・

この作品では警視が人間関係の軋轢の中存在感がなく、エラリーが完全に推理の主導権を握っています。
普通なら最後の最後までダンマリを決め込むはずが捜査過程で喋る、喋る。
読者への挑戦が挿入された後、事件関係者を集めての大団円があるのですが、本来なら「待ってました」のはずが、そこでの謎解きが、殆ど読者にとって既知なのです。
「さっき聞いたよ」なのです。本来最後の謎解きで生まれる「驚き」が、既に捜査の過程で明らかになった時に「驚き済み」なのです。
そこが少し残念でした。
最後の最後に・・・ってのは中々洒落た演出だと思いましたけど。

あとロジック重視で動機が後から取ってつけたような感じなのはいただけないかなぁ。
あの「粉」の正体が明らかになった時、真っ先に疑われるべき人物は明白なのに一言も触れないのも不自然ですかね。
まぁ細かいこと言ってもきりがないので・・・前作の「ローマ」よりはかなり完成度高いように思います。

梁山泊
MTNH2G0O

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