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ねじれた文字、ねじれた路



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ねじれた文字、ねじれた路の評価: 6.50/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

こういうのが読みたかったの!

はじめての「フランクリンもの」でした。
こういう小説って好きだなあ~。
今年読んだ中でベスト10以内には無理だけど、ベスト20以内にはきっと入ると思う。
(ベスト10以内には、優れたミステリーが溢れてるので)
突出したミステリーではないけど、なんか心に残る小説なんです。

ももか
3UKDKR1P
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

逃げた男、逃げられなかった男

2011年のMWA賞とCWA賞をあの「解錠師」と分け合ったという、トム・フランクリンの出世作。静かで深い、叙情派ミステリーである。
ミシシッピーの片田舎で育った白人のラリーと黒人のサイラスはローティーンの頃、奇妙な縁に導かれて友達となるが、互いの性格や生来の性質の違いから疎遠になっていく。さらに16歳のとき、ラリーは隣の家の少女が行方不明になった事件の犯人と疑われ、25年後の現在も、町の人々はラリーを犯人視していた。一方のサイラスは有望視されていた野球選手としては挫折し、町の治安官となって戻ってきたが、ラリーとの付き合いは途絶えたままだった。ある日、町の有力者の19歳の娘が行方不明になり、住民は再びラリーに疑いの目を向ける。捜査にかかわっていたサイラスは、ラリーからの留守電への伝言を無視していたが、ラリーが何者かに銃撃される事態になってしまった。物語は現時点での捜査と並行して、ラリーとサイラス、それぞれの少年時代の回顧をはさみながら進行し、やがて25年の時間を超えた全体像が明らかになる。
一見、連続殺人、猟奇殺人ミステリーに見えるがスリルやサスペンスとは無縁で、謎解きの面白さも大したレベルではない。しかし、主役の二人はもちろん、周りの人物も陰影が深い背景を持っており、良心や罪と罰についてしみじみと考えさせられる良作である。
文庫の解説にある通り、「解錠師」にはまった人にはオススメだし、ジョン・ハート、トマス・H・クックなどの愛読者ならきっと気に入るだろう。

iisan
927253Y1
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ねじれた文字、ねじれた路の感想

ミステリーを好んで読む方には、前半は退屈かもしれません。
ミステリーと言うよりも、2人の男性の青春?小説のような気がします。
最後はなかなかグっとくる良作ですが、謎解きとかスリリングな展開とかはありません。
でも、アメリカの南部のほうの田舎の情景は手に取るようにわかります。

差別や偏見、銃に象徴されるどこかゆがんだ男性優位社会。
そんな中で淡々と、誰も恨まず憎まず孤独に生きる主人公のラリー・オットには、じんわりと感動させられます。

たこやき
VQDQXTP1

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