■スポンサードリンク


おやすみラフマニノフ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

おやすみラフマニノフの評価: 5.38/10点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.38pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(8pt)

おやすみラフマニノフの感想

ミステリーというより、音楽青春物語として楽しめました。
前作の「さよならドビュッシー」の内容ともリンクしているところが楽しめる点も良し。
登場人物のスピンオフなんかも読みたいですね。

Hidezo
GX0TU62Y
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

おやすみラフマニノフの感想

シリーズ前作「さよならドビュッシー」と比べるとミステリ色はほぼ皆無で音楽色を前面に打ち出しています。
というか、最早音楽青春小説と言ってしまっていいかもしれません。
主人公のヴァイオリンへの情熱と成長を楽しむ作品だと言えますが、何せ音大生という事で価値観やらが世間一般とは少し乖離している危険性をはらんでいます。
しかし、主人公は才能こそあれ金欠という現実的な苦悩を抱えており一般にも非常に感情移入しやすい設定になっています。
そんな彼に、音楽の素晴らしさ、そして演奏する事の喜び、高見を目指して奮闘する音大生が抱える苦悩とその実情を代弁させています。
「このミス」のための「さよなら~」であり、作者が本当に描きたかったのはこれだったのかなという印象です。

ミステリーの部分に関しては、殺人事件が起こる訳でもなく、楽器消失の謎を明らかにするという程度のものなので、フーダニットというよりホワイダニット。
犯人が施したトリックも最早トリックと呼べるものでもなく「何故」の部分で読者を驚かせるしくみになっていますね。
このシリーズには、探偵役として岬さんが登場しますが、この作品に関しては、主人公である晶にその大部分を委ねた方が美しかったような気がします。
わたしは「さよなら~」より、こちらの方が好きですね。

梁山泊
MTNH2G0O

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!