埼玉県の長閑な田園地帯で、肉片と骨の屑のようなバラバラ死体が発見された。

自称・探偵の矢能が突然呼び出された先で目撃したのは、依頼人の死体と覆面姿の男。

無表情で無反応。全てに無関心な殺し屋チャンスは、バスジャック事件に遭遇し一躍ヒーローになった。

きっかけは近所の煙草屋の少女からのSOS。ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の兄ちゃんが出向いてみると死体が一つ。

御子柴礼司は被告に多額の報酬を要求する悪辣弁護士。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

日本最大の暴力団・菱口組系の三次団体である佐村組組長が突然、姿を消した。

七尾究一郎は、おとり捜査も許されている厚生労働省所属の優秀な麻薬取締官。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

自殺とされた資産家夫人の不審死。彼女に呼び寄せられるかのごとく、法要のたびに少女が殺される。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

訳アリの遺品と「不幸」をコレクションするオギーの依頼を受けた俺は、我が子の首を切断した母親の元に赴く。

孤児院育ちの美女から生家を探してほしいとの依頼を受けた弁護士・川路。

湘南で整形外科医として働く小鳥田優児は、神の手と噂されるほどの名医だった。

伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る!若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

美貌の女子大生・椙浦夏子は、稼いだバイト代全てを貢いだ恋人を、社長令嬢・日ノ原麗華に奪われた。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

本書は沢崎シリーズの、第二期のスタートを告げる作品。

身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した江木雅史。事件は彼から家族や恋人、日常生活の全てを奪った。

群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。

背徳・妄執・恐怖が渦を巻く異空間の彼方に置き去りにされたあなた…あなた。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

みんなと仲良くしたかった。いじめられたくなかった。

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。

血塗られた赤い舟を、鎧武者が漕いでいる。これは幻なのか?服部は思わず駆け出していた…。

プロ野球投手として活躍していた倉沢修介は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。

東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。

平凡な家庭で育った小学生の圭輔は、ある不幸な事故をきっかけに、遠縁で同学年の達也と暮らすことに。

深い喪失感を抱える少女・美緒。謎めいた過去を持つ老人・丈太郎。

東北の寒村・不亡村に、古くから伝わる「三つの奇跡」。調査に訪れた探偵の海老原浩一は、術を操る糸瀬家に翻弄される。

香月健太は33歳。

渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一と名乗る金融会社の支店長が現われ、赤坂の料亭の女将の身辺調査をしてくれという。

森島巧は公立小学校で音楽の臨時講師として働く23歳だ。

大学卒業後、AV制作会社に就職した須山隆治は、撮影現場で高校時代の憧れの先輩・柏木美南と再会してしまう。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

中学最後の春、東京からの転校生で、クラスの人気者だった桑島佳史が無惨な姿で発見された。

ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。

「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。

復讐、虐待、束縛、背徳、疑心暗鬼…暗黒の深淵にたたずみ、卑しさ故に純美な五人のファム・ファタルと、翻弄され堕ちていく愚かな男たち…。

盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。

黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

ゲーム制作会社で働く汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。

手と首を斬り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生信昭は、所轄の刑事・和泉龍一と組み、捜査を開始する。

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

妻の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい…。

アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。

尾木遼平、46歳、元刑事。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞 寒村でおきた殺人事件の犯人と疑われた大学生・静馬を救った隻眼の少女探偵・みかげ。