「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。

人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアン。

古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。

表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、ファンレターを書こうと思い立つ。

いっぺんしか願いを叶えない神様を探す少年とその友人の奇跡を描く感動の表題作「いっぺんさん」、田舎に帰った作家が海岸で出会った女の因縁話「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」、山奥の村で、ほのかに思いを寄せた女の子に起きた出来事「八十八姫」など、じんわり

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館“アフロディーテ”。

同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。

生まれ育った町・尾道で綴ったミステリ、ファンタジー、童話が一冊に。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」―穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。

親友は「名探偵」。学校で起きた「事件」を次々と解明する。

日本推理作家協会賞受賞!心に刺さる連作短篇集 島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。

「娘を誘拐した。返してほしければ…」とんでもない条件に奔走する関係者たち。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

売れない作家の兄・鈴島陽一と、人権派弁護士の弟・薫。

新興宗教団体「宇宙神瞠会」が極秘裏にすすめている“ハルマゲドン”計画。

姉を見殺しにされ天涯孤独となった青年。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動とは。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。

古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。

極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。

医大生のバスチアンは、14世紀を疑似体験するサエクルムというゲームに参加するため、オーストリアの人里離れた森に到着した。

中学一年生の海月は幼なじみの樹絵里に誘われて、「飛行クラブ」に入部する。

「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。

紅一点会員のマリアが提供した“余りに推理研的な”夏休み―旅費稼ぎのバイトに憂き身をやつし、江神部長以下三名、宝捜しパズルに挑むべく赴いた南海の孤島。

人気デザイナー・橘修伍の元に、怪しげな男が訪ねて来た。芝居の舞台美術を依頼したいと言うのだ。

遠い昔の思い出や、幼い頃に聞いたお伽噺、切ない恋の記憶…。

スランプに陥った作曲家は静養先で謎の現象に遭遇する。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

証拠よりメレンゲを、手錠よりケーキを。 パティシエに転向した繊細すぎる元・刑事。

「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」凶暴なクロコダイルをどうやって?続いて今度はミニブタが盗まれた。

他人を寄せつけず奥深い山で芸術家たちが創作に没頭する木更村に迷い込んだまま、マリアが戻ってこない。

動物園ミステリ・待望の第二弾! ダチョウと焼死体がつながる?――楓ヶ丘動物園の飼育員「桃くん」とツンデレ女王の「鴇先生」、怪しい仲間たちが解決に乗り出す。

親の夜逃げのため、ひとり「佐々良」という町を訪れた中学生の照代。

「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。

駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長野に住む元同僚・美保から手紙が届いた。

大学に顔を見せない江神を追って信州入りした英都大学推理研の面々は、女王が統べる〈城〉で連続殺人事件に遭遇する。

短編は推理小説の粋である。その中から珠玉の傑作を年代順に集成したアンソロジー。

欧米では、世界の短編推理小説の傑作集を編纂する試みが、しばしば行われている。

軽やかなエナメルの靴音がミステリの幕をあげる

日本のディクスン・カーと称され、45に及ぶ密室トリックを発表してきた推理小説の大家、真壁聖一。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。

欧米では、世界の短編推理小説の傑作集を編纂する試みが、しばしば行われている。

妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、クリスマス・イブの大事件……文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。

著者長江俊和氏が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。

キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。

ふたつの肉体にひとつの魂、五分先の未来が見える災い、文字で飢えを凌ぐ男の幸い、グロテスクな双子の仕打ち、冷笑に満ちた大人の仕返し。

ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。

ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。

遠い遠い未来でいい。 あの人に出会えるなら、 いつまでだって待っていられるーー。

自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ…、文学賞の贈呈式では、当日、会場に受賞者が現れない…!?新人出版社営業部員の井辻くんは、個性的な面々に囲まれながら、波爛万丈の日々を奮闘中。

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の近所に、突如できた小さな美術館。

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。今夜はその授賞式。

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。