謎の絵師といわれた東洲斎写楽は、一体何者だったか。後世の美術史家はこの謎に没頭する。

陸軍刑法の裁きのもと、故国を遠く離れた戦場で、弁護人もないままに一方的に軍律違反者として処刑されていった兵士があった。

軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に引きずられて行動を開始する。

鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。

地球征服を狙う悪魔と超能力者との凄絶死闘東北でのUFO目撃事件を端緒に、超能力者霧神顕の活躍がはじまる。

ボストン美術館で殺された老日本人画家とは何者か。

海水が氷片となって男たちの顔をたたきつけた――が、大英帝国海軍の名誉にかけて、不撓不屈の男たちの海軍魂は火と燃えて、ドイツ軍のはげしい攻撃に立ち向かった！　『ナヴァロンの要塞』でイギリス冒険小説の第一人者となった作者がはなつ、英国軍艦ユリシ

法を超えた捜査機関それは正義か、強欲か?犯罪組織のブラックマネーを狙う“ブラックチェンバー”にスカウトされた警視庁の河合は、違法取引を追うべく台北、バンコク、東京へ。

中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。手がかりは、死体の脇の下に残された刺青だけ。

東京の夜空に珍しく一羽の鶴が舞った夜、一人の落語家・伊呂八亭破鶴が殺された。

現役の作家のなかにも熱狂的なファンの少なくない、鬼才、久生十蘭の精粋を、おもに戦後に発表された短篇から厳選。

自らナポレオンの生まれ変りと信じ切っている男、はたまたナポレオンの遺品を完璧にそろえたいコレクター。

過去と決別すべく“地獄島”を壊滅させ、釜山に潜伏していた水原は、殺人事件に巻き込まれるが、危ういところを上海から来た女警官・白理に救われる。

ノンストップ、怒濤の超大作! ヨーロッパ、アジアのドラッグルートに、異変が相次ぐ! その鍵 を握るのが謎の黒幕「ホワイト・タイガー」。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

脅迫電話に呼び出された医師とその娘婿が、白衣を着せられ、首に針金を巻きつけられた奇妙な姿で遺体となって発見された。

江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。

スーパーの親爺。ヤクザからは足を洗った。

大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。

時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。

中国に渡って十五年、破産した紅真吾は、危機から救った大手商社の支店長・沢井から、儲け話に誘われる。

ミステリーに殉じた作家を敬愛する4人による驚嘆のアンソロジー。巧緻に練られた万華鏡のごとき謎、また謎。

双葉文庫40周年を記念した大沢在昌はじまりのシリーズ「佐久間公シリーズ」4か月連続刊行第4弾。

「お前が戦わなければ皆殺しだ」強盗殺人事件の捜査中に自分をかばった同僚を亡くし、その責を負って警察を辞めた牧しずりは、同僚の息子・岬人と出会う。

美食と推理の華麗な競演 『嫁洗い池』改題・新装版 塩アンの丸餅　ヒャッカの雪花 干し海老　アラメの炒め煮 ヒャッカのトウ漬け　関東炊き 黄粉の握り飯　ウルメの丸干し 香川の郷土料理と、“ぼくの妻”の名推理2 八王子に暮らす作家のぼくと妻の許には、時折

藤堂率いる国際的犯罪組織と、日本最大の暴力組織“本社”の銃撃戦に巻きこまれ、消息を絶った藤堂の娘・カスミ。

第二次世界大戦後、独自に発展した日本のハードボイルド/私立探偵小説。

カスミは、タケルとホウを父・藤堂の知人が運営する薬物依存症患者の更生施設に連れてきた。

上得意の客に暴力をふるい、横浜の高級クラブのボーイを馘になった25歳の川本高志は、喧嘩の遠因となった男・室田の仕事を手伝いはじめる。

「極道は身代金とるには最高の獲物やで」。大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。

軍靴の音が忍び寄る昭和9年。かすかな地響きをあげ、数多の自転車が中山道を疾走する。

愛する女・牧子のために殺人を犯して、暴力団と警察に追われる幸二。

神奈川県警の刑事・二村永爾は、殺人事件の重要参考人ビリー・ルウの失踪と関わった嫌疑で捜査一課から外されてしまう。

弁護士・谷の同僚、戸部が失踪、つづいて彼と関わりのあった小山民子が殺された。

走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。

ぼくの妻は名探偵 伝説の安楽椅子探偵ミステリ 新装版で登場 アラメの煮つけ　目板ガレイの唐揚げ 醤油豆　スルメの天麩羅 オコゼの唐揚げ　さつま　エビテン 香川の郷土料理と、“ぼくの妻”の名推理1 八王子のはずれに住む、作家のぼくの元を旧友が訪ねてきた

土地の記憶を読み取る霊能力者・火明継比古により、秋田県鹿角市の大湯ストーンサークルに残された太古の記憶が解き放たれる表題作ほか、道に迷い母親が自殺した別荘に辿り着いてしまった男の恐怖を描いた「母の死んだ家」や、盛岡の裏長屋を舞台にした幽霊譚「玄関の人」など

広重は幕府に暗殺された?若い浮世絵学者津田良平が“天童広重”発見をもとに立てた説は、ある画商を通して世に出た。

俺をハメたのは誰だ？横浜の夜、容疑者を射殺し、刑事の職を追われた梶。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

渋谷を根城にファイトパーティーを主宰し、トップにのし上がったストリートギャング雅。

ある夏の夜、酔って遅く帰ってきた姉から、失恋の顛末を聞かされる。

依頼人は若すぎた。義姉の行方を心配する和夫は中三だった。

飲料会社宣伝部課長・堀江はある日、会長・石崎から人命救助の場面を偶然写したというビデオテープを渡され、これを広告に使えないかと打診されるが、それがCG合成である事を見抜き、指摘する。

士族出身の上流家庭・花村家にやってきた若い女性運転手。

聖少女でもあり、聖少年でもある無道徳な明るさと空しさを持つ少年少女を生き生きと描いて、直木賞を受賞した「聖少女」と、「背後の影」「汚れた天使」「鋳匠」の四短篇

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

海に浮かぶ「密室」殺人者はここにいる。昭和34年。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

家族を何者かに惨殺された過去を持つタケルは、クチナワと名乗る車椅子の刑事からあるチームに誘われ、組織の謀略渦巻くイベントに潜入する。

俺は20歳のバーテンダー。夢はクルーザーを駆って海原を疾ること。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

紋章上絵師の章次は、元恋人の賢子から「着物に蔭桔梗の紋を入れてほしい」と、20年前と同じ依頼をされる。

定期的に食事はするが、踏み込まない。響子とは二十二年、そうしてきた。