テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

英国の田舎町チャンプトンの司祭ダニエルは悩んでいた。教会のトイレ設置をめぐって住民が真っ二つに割れてしまったのだ。

高齢者を口減らしすべく介護施設をつぎつぎ襲撃する若者と、待ち受ける老婦人を描く表題作。

喩えようもなく美しい聖歌『ミゼレーレ』と、パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の不可解な殺害事件とはいかなる関わりがあるのか？　凶器はいったい何なのか？　遺体の両耳の鼓膜は破られ、付近には子供の足跡が残っていた。

20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。

弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。彼は車で何度も轢き殺されたという。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

ーー決して解かれえぬ謎と共に炎に包まれ、この世から消え去った「大樹館」。

故郷の雪山に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともにミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを切り盛りしていた。

『最後の事件』と呼ばれるホームズとモリアーティの対決から5日後、現場を訪れた2人の男―ピンカートン探偵社調査員のチェイスとスコットランド・ヤードのジョーンズ警部。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

エラリー・クイーン国名シリーズ〈プラス〉最終巻、57年ぶり新訳で登場! エラリー・クイーン国名シリーズ〈プラス〉最終巻は、ニューヨーク中心部にある日本風邸宅が舞台。

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。

浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。

生きるため、他人になりすましてきた“わたし”。

「私の目を、最後まで見つめていて」 そう告げた『道連れの魔女』リリィがヒースクリフの瞳を見ながら絶命すると、二人は1日前に戻っていた。

不敗の弁護士エイレングラフは言う、 「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。

2045年、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオが、軍事企業〈グッドフェローズ〉の捕虜を銃殺する。

町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。

時代の濁流が兄弟の運命を翻弄する。

羊を殺して頓死した男の事件を皮切りに頻発する凶事。

神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑・陶展文。 福建で育った彼は、若い頃日本に留学して法律を学んだ。

いま、もっとも注目されるミステリ作家による短編集。

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。

戦前、孤高の「人嫌い」として知られた作家・江戸川乱歩は、戦後、日本探偵小説界の名ホストとして活躍した。

クリスマス間近のある夜、湖畔の町で若い司書のジェニファーが殺された。容疑者は交際相手のトラヴィスで、犯行を認めていた。

ジョージア州サヴァナの春の夜、常連客の集まるバーを出たホームレスの青年が殺害され、考古学者である連れの黒人女性が拉致された。

たとえ神に見放されたとしても、科学は彼を裏切らない 科捜研トップと言われる鑑定技術力と幅広い知識、そして、信じられないほどの愛想のなさで警察内部でも有名人の土門誠。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

「本書は６つの章で構成されていますが、読む順番は自由です。はじめに、それぞれの章の冒頭部分だけが書かれています。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

明治二〇年に発布・施行された保安条例のために東京を追放された新聞記者の筑波新十郎と、負け続きのため「コマルさん」と揶揄される大阪の駆け出し弁護士の迫丸孝平。

ウナギ取りの罠小屋の不可能殺人！ 「スウェーデンのディクスン・カー」、幻の名作 1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。

彼らに会いに来たのは、刑期を終えた女。 はたして〝約束〟は守られるのか――⁉ 一気読み必至の予測不能サスペンス。

南の島に集まった人気作家と作家志望の女性5名が次々に死体で発見され……。騙りの天才ビュッシが放つ、クリスティへの挑戦作。

18年前に起きたカルト教団《アルパートンの天使》集団自殺事件の謎……犯罪ノンフィクション作家がつかんだ、衝撃の真相とは!?

天才法医学者ワルター・スミルノはある晩、女優アスタ・ドゥールの殺害事件に遭遇。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新たなメンバー四人が加わった。

1967年末。

押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。

すべてのミステリの総決算……。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。

みなさまがここで一堂に会したのは、 ある方のファイナル・ウイッシュ(最後の願い)を叶えるため、です。

舞台はワシントンＤＣの閑静な住宅街。

2029年、パリで「新革命」が起きた。

女性私立探偵・劉雅弦の元へやってきた女学生・葛令儀。彼女は劉に、友人の岑樹萱を見つけてほしいと依頼する。

公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。 だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。

完全犯罪を成し遂げた者が集うパーティが開かれる館。

1880年、ニューヨーク。

ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。

1985年、アイルランドの小さな町。

先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり――なのに、またもや事件が。

「日本のバンクシー」と耳目を集めるグラフィティライター界の新鋭・ブラックロータス。

多重人格カップルの友情と淡い恋心と殺人と――。