ペットの洋服作りの仕事が軌道に乗ってきた芭子と、パン職人の道を邁進する綾香。

三十二歳独身、声優になる夢に破れた未來は、入院した祖母を元気づけるため祖母の故郷、台湾・台南市を訪れる。

誰も知らないあなたの過去が、もし、小説で暴かれていたらーー。

『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、 数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門 創作に生涯を賭した感動の物語。

女性や老人だけを狙った通り魔や強盗傷害を繰り返し、自暴自棄な逃避行を続けていた伊豆見翔人は、宮崎県の山深い村で、老婆と出会った。

日向由衣は裁判官に任官して三年目。念願がかなって志波地方裁判所の刑事部に配属された。

「神」とまで呼ばれた天才少女はなぜ、自身の手がける舞台の上演中に死んだのか？ 女子生徒だけの演劇学校に入学した結城さやかは、劇作家を目指している。

３３年前ー。群馬県鈴ノ宮町では巨大ダム建設をめぐって、賛成派・反対派が町を二分する壮絶な町長選挙が行われた。

名手による本格警察小説が誕生 指名手配犯がいる！という「緊立ち」が入った。

光と影が交錯する街・川崎の家裁は日本の縮図！ 家庭は病み、家族間の争いは絶えない。

静岡県北の廃村で、誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体が見つかった。

凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。

「私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく」―。

かつて、名探偵の時代があった。

令和最注目の作家・斜線堂有紀が描く、推し(アイドル)の恋。

「姦通」していた男女が熊に殺された—。

深夜のファミリーレストランで突如、人間が炎上した。その数日後、天王洲では無残に咬み殺された男が発見される。

上京し、夢を打ち砕かれた孤独な少女。だがその男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。

弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。

わたしは、この「ちいさな集まり」の一員になったときの母が、もともとの母であるような気がした。

フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。

文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか 私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ この土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない 宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ鈴木カネは、父や兄にならって聖書の教えを受け

小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。

「ごめん。もう、会えない」。

新人賞を獲ったばかりの作家の卵が殺された。若手刑事の高千穂は、作家兼業の名物刑事・毒島と捜査を開始する。

夫婦と、息子ひとりの3人家族。どこにでもある、新興住宅地の平穏で幸福な一家だった。

本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。

――恋愛感情がない。性欲がない。

なにもできない二人が、 逃げ、考え、罠にかける! 頭脳戦の楽しみに満ちた爽快な復讐譚! 黒羽烏由宇は、ビルから墜落し死につつあった。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

げんきなあなたがうまれます フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。

母に教えてもらった「バーの味」、夫婦で行った憧れの上高地。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。

両親、弟妹、祖父母に曾祖母。今時珍しい大家族に嫁いだ法子を待っていたのは、何不自由ない暮らしと温かい家族の歓待だった。

この遺体は誰なのか--火葬まで96時間、すべての真実を暴き出せ。 川崎区の廃ビルで発見された身許不明の中年男性の遺体。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

若き女性調査官がひたむきに奔走する新シリーズ第１作！ 少年犯罪、貧困、毒親、虐待、障害……様々な理由で問題を起こし、家裁を訪れる少年少女や保護者たち。

数百年先に帰ってくるかもしれない。懐かしい、この浜辺に―ー。

痛みを忘れ変貌する巨大都市で、一振りの刀が巻き起こす美と血のノワール 土地開発と不動産事業で成り上がった昭和の旧華族、烏丸家。

クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。 滅亡に瀕した人類に命運を託された〝怪物”。

迫られる攘夷か、開国か――。 嘉永六年(一八五三年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦。

逗子の実家に独りで暮らす駒田世津子は小説家。

数百年続く、凄惨なる呪いの戦い――。至高の恐怖と異形の謎に挑め。

警視庁生活安全部少年事件課の山内が暴力団員に捜査情報を流しているとの密告が人事一課監察係に届く。

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 虫も殺せぬ優男、結婚詐欺師……？ 77歳で孤独死した老人の、誰も知らない波瀾に満ちた意外な人生とは？ 『52ヘルツのクジラたち』町田そのこの新作は、一人の男と美しい花を巡る物語。

横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。

十代のあなたに会いにいこう。 声を殺して泣いた日も、無理して笑ったあの日も。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。

ふと入ったカレー屋で音道は、男が店主に「こいつは俺の女房を殺した」と怒鳴る場面に遭遇する―男同士の絆が無惨に引き裂かれてゆく様子を描いた表題作。

大学生の琴葉は、飲み会の後にお持ち帰りされそうになっていたところを助けてくれたシマくんにひとめぼれする。

夏休みが終わる直前、山田が死んだ。飲酒運転の車に轢かれたらしい。

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。

ビーバーイーツ配達員として日銭を稼ぐ大学生の「僕」は、注文を受けて向かった怪しげなレストランで、オーナーシェフと出会う。