クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

これまでも数々の事件に巻き込まれてきたジェーク&ヘレンのジャスタス夫妻。

シカゴの酔いどれ弁護士マローン、もと新聞記者ジェーク・ジャスタス、その妻で殺人的な運転の腕前を誇るヘレン・ジャスタス、この３人組の探偵トリオが、こんがらがった「殺人事件」解明に縦横な活躍を見せるユーモア本格ミステリの代表作。

カーステアズ家の子どもたち、14 歳のダイナ、12歳のエイプリル、 10歳のアーチーは、勇んで探偵に 乗り出した。

ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。

無類の善人だが捜査能力は皆無の警官である主人を助けるべく、家政婦ジェフリーズ夫人以下屋敷の使用人一同が秘かに探偵団を結成!?　ヴィクトリア朝痛快ミステリ新シリーズ。

ジェイクは半ば呆れていた。今日はディックが駆け落ちをやらかす日。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

1889年、ロンドン警視庁に殺人捜査課が設置された。年間数千件発生する殺人事件に挑む刑事はわずか12人──。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。

わずか四週間で結婚式を挙げることになったデレインのお相手は、地元で指折りの敏腕弁護士。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

万年夜勤刑事から失踪人課の長へと変ったパウダー警部補だが、状況の悪さはそう変らない。

1840年の春、イングランドの外れにある領主館。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

長い刑期を終えて出所したばかりの盗みの天才ドートマンダーに、とてつもない仕事が舞い込んだ。

ロンドン近郊の由緒ある屋敷〈白い僧院〉でハリウッドの人気女優マーシャ・テイトが殺害された。

英国王妃のコレクションから、貴重な「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれた。

改装なったナイトクラブ《カジノ》で、看板スターのこびとが殺された―サイズのばらばらな十一本のストッキングで首を吊られて。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

ニューヨークで夢破れたダンサーのブリッキー。孤独な生活を送る彼女は、ある夜、挙動不審な青年クィンと出会う。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

何か不愉快なことがおきようとしている。馴染みのバーで酒を奢られながら弁護士マローンは予感した。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

フランスの避暑地に暮らす若い女性イヴは、婚約者トビイの父サー・モーリス殺害の容疑をかけられる。

殺人の疑いのある死に際会した場合、検視審問を要求するべきか否か。

お願い、わたしの生物学上の父を探して―。閑散としたオフィスに突然飛び込んできた少女にサムスンは面食らった。

お菓子探偵ハンナ・シリーズ、驚愕の第16弾! むしむしした暑さが続く6月。

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。

ベルギーの小さな村に侵入したドイツ兵士を、謎の爆発現象で吹き飛ばしたのは聖女と評判の修道女であった。

猛暑のロンドンを訪れる貴族は少なく、ジョージーのメイド仕事は減激。

宝石商の支配人が殺害され、三万三千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。

サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。

長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で銃声が轟いた。死んだのは、15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄。

「ジェイク、あたし脅迫されてるの」そう言って、ラジオのスター歌手ネルは姿を消した。

広告主が訪れる火曜日のピム広報社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。

20世紀初頭のスコットランド。英国王族でありながら、公爵令嬢ジョージーの暮らしは貴族とは名ばかりの貧乏生活。

ジェークにとって、それはこよなく愉しい夢見心地の宵だった。以前から恋こがれていたヘレンとやっと結婚できたのだから。

奇抜な言動と悪趣味ないたずらで、周囲に騒動をもたらす美女クローディア。

愛称マルコ、マタイ、ルカの、それぞれ専門の異なる若く個性的な歴史学者と元刑事が、ともに暮らすパリのボロ館。

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。

わたしの名前はジャン・モロ。定職も家もないので、世間ではホームレスと呼ぶが、これでも独立営業の立派なビジネスマンだ。

奇想天外なトリック、独特の逆説と警句で、ミステリ史上に燦然と輝く名シリーズが、読みやすく新しいカバーでリニューアル。

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。

衆人環視のなかを逃げだして姿をくらました黒豹は、アメリカからの一女優の旅興行の宣伝のために連れてきたものだった。

騒々しかった休戦記念日の晩、ピーター卿はベローナ・クラブを訪れた。

ダレハムの海岸で男の溺死体が発見された。その六週間前、自殺すると言って姿を消した一人の旅芸人がいた。